今年もU川は大繁盛

エクステンドクイル試作品の評価はT川のアマゴでと思っていたが、同行するN氏から前日連絡が入りT川は夜半から雨の予報が出ているので雨の降り出しが午後からになるU川に行き先変更となった。
難度の低いイワナから評価していくのも順当、彼らのゆっくりとした出方を参考に問題点を抽出してみることにした。
朝一はやっぱりH湯下からということでこの区間が大好きなN氏の足取りは軽い。
川原へ降り立ってみるとかなりの低水量、夏場ならば即刻退散という水量だが水温10度のこの季節だし何とかなるだろう。
朝一浅場の溜まりでライズしているのは佃煮サイズのチビばかりなので浅場を捨てて水深のあるポイントを拾っていく。

iwana0905

砂地に刻まれる真新しい足跡は昨日のイブニングのものだろうが、それがさして気になる情報でもないというこのU川感覚はいったい何なのだろう…

この時期のU川はもっと水量が多くなかっただろうか、そしてよく晴れた日など午後からの雪代で釣りにならなくなってしまうという季節ではなかったろうか。年々ここへ来るのが早くなっている。

水深のあるポイントでは確実に反応してくれる状況だがその出方はアマゴのよう、速い速い。

iwana_Ext

8時頃まではそんな感じで順調に食ってくれていたのに突如反応がなくなる。悪い予感…やっぱり…途中から先行されていた。まだブッシュも低いので、ほぼどこからでも入りたいところから入れるのがこの時期の良いところでもあるが横入りされる方のことも考えて良識ある横入りをお願いしたい。
さてとこの後どうしようか、水量も少ないので取水堰堤上流の様子でも見てみたが、こちらは数時間前の足跡くっきりで1時間やって二人とも1尾ずつ。

roshi0905

こうなるともうさっさと飯食って寝るのが一番なのだがまだ寝るには早すぎるので、N氏がまだ最上流のキャンプ場上流をやったことがないというので視察に行く。お昼までの1時間ここもまた1尾ずつで終わった。
天気予報通り雨がぱらついてきたので小池公園の東屋で昼食を済ませたが昼寝をするには少々涼しすぎるのでイブニングを期待してI谷へ移動し車中で昼寝、フリースにウェイダー履きのままで丁度よいくらいの気温だ。
3時に目が覚めた、N氏は既に起きていてやる気満々、困ったときのI谷は期待にこたえてくれるだろうか。
取水堰堤下流から攻めだしたが入渓早々に入れ食いとなった。取水堰堤下流だけで20尾以上掛けたのではないだろうか。
そしてN氏期待の取水堰堤直上の堰堤下。昨年N氏が4尾連続Hitした堰堤下だけにN氏の気合の入れようが違う。昨年の連続Hitでこの堰堤の肝を心得ているN氏、なんと今回は23cmを頭に記録更新の5尾連続Hitを達成したのであった。
時刻は6時、これで終了にしようと車に戻るがまだ明るいので通称テン場上流をやって終わりにしようとまとまり、急ぎ下流へ走りテン場から入渓、私に23cmが来た直後、N氏に25,24cmと連続Hit、N氏はこのHitで納得したようだ。その後堰堤下で私に24cmがやっと来てくれて終わりにした。

roshi19051

エクステンドクイルの評価はというとよく釣れる。浮力、強度ともに十分すぎる出来だ。一度掛け損ねた奴が又出てくれるという今までにない有利な点もあるようだ。今後は針の大きさ取り付け方が釣果にどう反映するのかを確認しなければならない。
難点はボディと針、ウィングと3つの枝が出ているのでティペットが絡みやすい、絡むとなかなか解けず絡んだティペットをきってしまうことが何度かあったくらいのことであろうか、第一印象は上々だ。
サイズが問題になったときの番手の基準が分かりにくいので自分なりの基準を作っておかないと場面判断がしにくいかも知れない。
3時からの好釣果にN氏も納得できたようで今回のU川もI谷に救われたといったところであろうか。

福井
爽快渓流フライフィッシングに魅せられて