六月の雨には・・・♪

“六月の雨には 六月の花咲く・・・♪” 小椋佳『六月の雨』より。
期待に心を膨らませた釣行、何かがおかしい、何かが狂っている・・・。

満を持して出かけた、今回の同行はBird氏。
を知り尽くした、最も頼りになる男である。
現地到着は6時半、私のわがままで入渓場所はいつものEポイント。
曇天、無風、適水量、水温13度と来れば申し分ない状況のはずである。

いつも何かしら反応のある最初の淵だが今日は無反応、嫌な予感が・・・。
そして、その上流にある今まで数多くのドラマを生んだトロ瀬に進んで驚いた。

Takatoki001

長く続いた雪代が大量の土砂を運んだのか、浅瀬になっている・・・!
気を取り直してそうっと進むと、奥の流れ込み脇にあるネコヤナギの下でライズを発見した。

警戒されないようにロングキャストした16番カディスにわずかに反応したが、フィーディングレーンがずれていたのかフッキング出来なかった。
どうも先週の不調を挽回しようと、強い意気込みが空回りさせているようだ。

ここで茂みの中にしゃがみこんで用を足して来たBird氏と交代。
その上流の流れ出しで出たものの合わせ損なってしまった。
“大事な部分をブヨに刺されて集中力が足らない”とぼやいている・・・?

今日こそは・・・とアタマに力が入っている私と、タマに気持ちが捉われているBird氏、今日は二人とも厳しい釣りになりそうである。

少し進んだ流れ出しで、私に本日初ヒットしたのは20cmのアマゴ。

O-20

いつの時でも1匹釣れるとホッとする。
今度はBird氏に1匹釣れるまでしばらく有望ポイントを攻めてもらうが、すぐに結果を出すところはさすがである。

20110619103238

木の覆いかぶさっている絶好のポイントでキャッチしたのは23cmのアマゴ。

F23

しかしその後が続かない。
いつも必ず反応のある多くのポイントをフライが何事もなかったように漂う。
11時までで二人とも20cmクラスを2匹ずつ追加したのみに終わった。

ここで場所移動、Bird氏お奨めのHポイントへ。
ポツポツ降っていた雨が急に強くなってきたが、ここでは二人とも1-2度反応があったものの結果を出せずに終わった。

昼食中も雨が降り続いたので最上流部へ移動。
ここでも二人とも雨と蜘蛛の巣とブッシュと闘いながら、20cmクラスを2匹ずつキャッチしたのみに終わった。

5時になり、本来ならこれからがイブニングタイムのはずなのだが、雨も止まず若干増水気味の川を見ながら、二人ともやる気が失せていた。
数においても型においても、こんなはずではない・・・。
何故なのか、その答えも見つからないまま、まだ明るさの残る渓を後にした。

先週はイワナに振られ、今週はアマゴに見限られ、『そうかい!渓流、フライフィッシングに見捨てられて・・・!』ということになってしまった。
こうなったらやっぱり鮎しかないのだろうか・・・?