半年振りの尺ポイント

快晴微風の新ホームグランドT川漁協で年券を購入したのは9時30分。

数年前から解禁シーズンには登山が趣味の幼馴染にお願いして、翌年の下見を兼ねて支流探しをしている。なんと昨年7月の大雨S波釣行会の一週間後に、彼も同じ一の瀬から白山登山をしていた。県内外の山に一年を通して出掛け、渓流や釣果情報なども侮れないものを感じる。

そんな彼と昨秋に大峯奥駆の道に挑戦した。帰り道はお願いして急斜面の続く沢筋沿いを下った。次第にイワナが隠れていそうなポイントが現れはじめ、暫く眺めていると明らかに尺はあるイワナが下流に下ったりまた定位置に戻ったりを繰り返していた。あの光景が目に焼きついた2009年10月30日から半年あまり、今日はそのポイントへ初尺イワナを目指して一諭吉をはたいて年券を手に入れた。
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目指すポイントのはるか下流から入渓し一投目でアマゴ21cmをキャッチした。少し重いし良く引いてくれるので#2ロッドも心地良く曲がる。今日は夕まづめまでゆっくり時間があるし、QBPもカディスも数に心配ないくらいある。少しの不安材料と言えば単独釣行と入渓地点と脱出口か。その不安も忘れるくらにポイント毎に反応があり、午前中はイワナ18cmを含め5匹をキャッチした。ここはアマゴ放流されているが、イワナは放流されていないという。大事な天然イワナを出来るだけダメージを少なくして優しく流れに戻す。

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一旦休憩、やはり一人の昼食では少々寂しくビールも進まない。登山姿の人たちに混じってこの釣り姿は以外に目立つのか珍しいのか?何人かに声を掛けられ釣果を聞いてくるが、アマゴといっても分かってない様子で曖昧な反応が面白い。イワナといえば分かるのだろうが言わないのは少々意地悪かも。。まあ彼らはきっとテントを張って思い思いの場所で良い時間を過ごすんだろう。なんて考えてたら今年の釣行会が待ち遠しくなってくる。
今年こそ紫色に輝くイワナに会いたい。皆さん腕を上げているという情報が嫌でも聞こえてくるし、それぞれのスタイルが違っていてそれを見るのもまた楽しい。

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午後からもQBPが好調でアマゴ平均サイズも20cm前後が良く釣れる。時折、カディスに変えて釣り上がってゆくとイワナが釣れだした。
そして、遂に半年前に山道から見下ろした尺イワナのポイントへ辿り着いた。フライとラインを点検して静かに細心の注意を払ってキャストできる場所を確保した。

深呼吸してから勝負の一投目!少しラインに引きずられたカディスを追ってきたイワナがそのまま下流へ行ってしまった。でも、尺はない。20Cm前後か。。
ポイントは狙い目が何箇所かありそうなので、再度挑戦。そして遂にゆっくり大きな口が出てくるのが見えた。来た!一瞬早すぎたのか?喰いそこなったのか?巻き返しで姿を見られたのか?のらなかった。しかし、スローモーションで再現できるシーンはデカいイワナに間違いは無かった!やはり、いました。

その次のポイントがまた凄かった。何匹も見える。落ち着いてカディスを手前から流すと出るしフライが消えるのに乗らない!しかも、何度も出る。
フライを変えてQBPにしても同じ。サイズを変えても同じ。出るが乗らない。こんな経験は初めてで???
この2つのポイントで時間を費やしてしまった。6時近くになっては今の偏光グラスでは暗くてフライが見えなくなる。

結局、アマゴ10匹とイワナ4匹で本日は終了。最後は出口を見つけるのに少々焦りながらも無事に脱出出来た。
今シーズンは地元奈良で尺イワナキャッチを目指そう。