南信州ひとり旅

標高2,956mの駒ケ岳から染み出す清冽な水は、田んぼを切るように流れ出て、やがて天竜川へと注ぎ込む。
O田切川という名の『いわれ』がここにあるらしい。
8月29日、法事のため帰省するついでといってはなんだが、ちょっとだけ様子を見るつもりで久しぶりに訪れてみた。

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ちょっとだけとは言いつつ、現地到着が朝6時・・・、かなり本気モードである・・・!
コンビニで日券を購入し、朝飯ももどかしく川に降りたのは6時半。
天気は快晴、しかし残念ながら駒ケ岳の山頂は雲のベールに覆われている。
朝一番の水温は8℃、“さすが中央アルプス・・・”と唸ってしまう冷たさである。

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釣り荒れてるのか高速下の入渓地点からしばらくは反応もなく、50mほど進んだ瀬の際でようやく最初の反応がありほっと一安心、魚は確かに居る・・・。
さらに少し進んだプールの開きで本日初ヒットしたのは20㎝の綺麗なアマゴだった。

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その後もここぞというポイントで同クラスのアマゴがヒットし、魚影は結構濃い感じ。

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さらに進んだ堰堤の流れ出しでゆっくり浮いた黒い影は、多分良型のイワナだったはず。
あまりにゆっくり出たので合わせのタイミングが少し早かったのか手応えはあったもののすぐにバレてしまった・・・。
続いて瀬の落ち込み際で出たのは肩が盛り上がった良型のアマゴ、フッキング寸前でドラグがかかり見事にかわされてしまった・・・。

さすがにC&R区間だけあって良型が残っているのはうれしい限りだが、腕が問題・・?
結局キャンプ場まで釣り上がってキャッチしたのは23㎝までのアマゴばかり6匹。
時間も11時半になっていたのでお昼休憩にした。
この時期、渇水気味にドピーカンの天気を考えればまずまずの釣果かも・・・と納得。

お昼は駒ヶ根ファームス内にあるレストラン「味わい工房」に入った。
ここで飲んだ地ビールがまた美味しかったのなんの・・・、フルーティで絶品!!!
その後、木陰で昼寝をむさぼりつつ目覚めたのが3時半、さてイブニングの始まり始まり・・・。

上流にある『こまくさ橋』の奥に車を止め、下流方向へ20分位歩いた地点から川に降りた。
ここで早々にヒットしたのは22cmのイワナ、上流部はイワナの方が多いようだ。

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本日使用しているフライは、ほとんどが#16エルクヘアカディス。
実際に飛翔している姿を何匹も見かけたのでこれで通したのが良かったのか、イブニングはポイントごとに反応があり、2-3投ごとにヒットする感じ。
イブニングだけで15-6匹はキャッチしたがほとんどイワナだった。
またしてもフッキングできなかったが、大型のイワナが見に来たりして大いに愉しめた。

ここには『こまくさの湯』という露天風呂があって入浴料も600円と良心的価格。
また、ソースカツ丼の美味しい店があちこちにあったりして、奥さんや子供はロープウェイで駒ケ岳登山を愉しみ、我々男共は釣りに興じるといった家族孝行を兼ねた過ごし方もありかもしれない・・・。
と、そんなことを考えながら林道を歩くと、もう虫の声が辺りに響き渡っていた・・・。