快晴なれど水高し

今期5度目の釣行はまたしても1人旅
それもそのはず、どこを見渡しても釣りになる川がない。振り返ると今期増水していない川に入ったことがない。業師など早々に合コンで予定済みなのである。も多分同じ合コンのはず、老師は今回はパス(前回の7時間巡りに懲りた模様)、og氏は鮎一本。
前回はTダム周辺を探し回り、結局半ば諦め気味に転向したU川で何とか竿の出せる谷を見つけた。
前々回はT川上流域で増水チョイ後のベストコンディションと思われる水量で入渓したがなぜか絶不調。
前々々回は…って、増水の字が出ない釣行が一度もない。
8日に梅雨明けしたそうだが、その前日までの累加雨量114mmとか89mmとか129mmという数字の後の0mm更新の連続に僅かに期待してみたが、5度目も増水に変りはない。
何とかドライに反応してくれそうな谷へ直行したが、みなさん思うことは同じで既に車を置いて出発済み。
いくつか谷を見て周るが入れそうな谷にはどこも先着されてしまっていた。
少し歩こうと思った、昔々に餌を持って彷徨っていた辺りを見に行こうと思った。
下流域は少し様変わりしていたが上流域はまだ健在なようだ。
餌釣りでさえ提灯釣りの世界、フライなどリーダーキャストでも3回振れば1回はトラブるという狭い谷だ。

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先行者はないようだが魚の反応は神経質になっている。数日の間に入渓があったに違いない。トラブりながらも、反応良く出てくれるが、警戒しているのかフッキングが甘くバレも多い。

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釣りをしながら昔の事を思い出しては懐かしくなり、トラブルも不快に思わず源流域遡行を目いっぱい楽しんできた。

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帰り際、足を滑らせて尻餅をついてしまったが、久しぶりにやって来たオッサンに谷の女神が帰りは注意しないといけませんよと教えてくれたんだなと喚起しゆっくりと降りてきた。

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たまにはこういう釣りもいいものだ、増水のお陰で普段は半分ほどの水量なのだろうが、今日はこんなたっぷりの水量で魚と遊ばせてもらった。綺麗な渓谷にほのぼのとした懐かしい思い出はいっぱいだ。来て良かった。

午後からもう一つの谷を見に行ったがここは水量が多すぎた。

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昼寝の後、朝に先行者のあった谷でイブニングの時間を過ごした。先行者が有った割りに反応は良かったが、やはり神経質に反応してくれる。
いつものイワナの出方ではない。バシャっと飛沫を上げて食ってくる。フッキングするのは3分の1、掛かってもバラすのが3分の1、バラした奴は大きかった…と思っておこう。

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そんな感じで5時頃までを過ごし谷を降りる。日が暮れるまでこんな谷でやるのは少し怖い。昨年の熊遭遇以来、熊由来PTSDなのである。

ウドの群生地を見つけたが美味しく食べられる頃はこの辺りはまだ深い雪の中なのだろう、残念だが永遠に群生地のままに違いない。
若い頃シシウドをウドと間違えていっぱい採って帰ったが妻が不審がり新潟出身の上司に見てもらったところシシウドと判明、以来ワサビとフキ以外は持って帰ると捨てられる。
ウドの群生
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シシウド
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石川
爽快渓流フライフィッシングに魅せられて