性懲りもなかった釣行

既に当クラブのメンバー達は納竿しているだろうと思いつつ、前回釣行での手に伝わってきたあの “ずっしりした感覚”が忘れられず、性懲りもなく向ってしまった。27,28日の二日間、中四日の私にとっては少々きつい釣行?である。
一日目のスタートは勿論お気に入りのKZ川からである。静かに&静かに入渓し、暫く辺りの様子を窺う。晴天、無風、水温13℃、前回よりもなお減水気味だ。

2012_1004_1427

ちょっと厳しい釣りになるかと思っていた矢先、ごく浅い瀬に流したQBT#14に出てきたのは20cm弱のイワナ。

2012_1004_1502

少し型が大きくなってきた。いつもの瀬での一匹。

2012_1004_1604

朝晩めっきり涼しくなった空気はなんと云っても気持ちが良い!
ちなみに明け方の気温は11℃であった。

2012_1004_1642

2012_1004_1844

いつものペースで順調に釣り上がる。

2012_1004_1923

退渓ポイントは必ずと云っていいほど、期待を裏切らない。
退渓するまで型はあまり納得出来なかったが、それでも時間を忘れるくらい数で遊んでもらった事に感謝…。

昼までに少し時間の余裕があるので下流部を見ながら入渓地点まで下がって行く。しかしここで先行者を発見し、断念。声をかけて状況を聞いてみる事にした。釣れてはいるが型的にあまりパッとしないとのお話し。なんと同郷からのフィッシャーマンだった。
それではと場所を変えることにした。向かった先は今回どうしても結果を出したかったMT川である。
ここも予想通り渇水気味である。少々風もでてきた。思いのほか開けているのでラインコントロールは比較的楽である。

2012_1004_2009

入渓後、最初に出たヤマメ。型こそさほどではないが、きれいな魚体だ。

2012_1004_2050

この平瀬はよく見てみると場所によって結構深くなっている処がある。注意深く遠目からフライ流してみると底石の辺り(たぶん…)からいきなりヤマメがでてきて、ひったくるようにフライをかっさらっていく。

2012_1004_2118

先ほどのよりサイズダウンしたが、それでもコンディションはすこぶる良い。

2012_1004_2154

ここでは何度かのコンタクトの末、フックオン!
フックはしたものの上下に走られ、そこをなんとかロッドで凌ぎながら体高のあるヤマメを無事ネットイン!
ずっしりと重い砲丸型の魚体にしばし見惚れる。

2012_1004_2226

前回はさっぱりのポイントだったが、今回は時折りフライめがけて躊躇なく飛び出してくる。ただドラグがかかったり、一度フライを喰い損ねると、その後は警戒して出てこない。残念ながら手にできなかったのも結構いた。修行?が足りないのか…。

2012_1004_2255

私自身前回初めて入った処で、渓相の良い絶好のポイントが何箇所かある。しかしその時は共結果を出せず悔しい思いをした処でもある。

2012_1004_2330

慎重にやり取りし、ゆるい岸側に寄せ、手にした良型のヤマメ。

2012_1004_2402

ぼちぼち退渓地点が見えてきた。しかし此処からでも丁寧にフライを流せばそれなりの成果を出してくれる。

2012_1004_2538

2012_1004_2530

2012_1004_2442

退渓地点でも良型をキャッチ!この手応えを頭へしっかりたたみ込み、ひとまず退渓する。
しばしの休憩の後、IMT川へ入渓。
比較的規模の小さな流れではあるが、丁寧に流れをトレースすればそれなりに数は楽しめる私の好きな渓のひとつである。型は望めないが、短い区間でも飽きがこない。もっとも堰堤より上流部へ行けばパラダイスがあるらしいが…。

2012_1004_2522

低い段差のカタの少し上流部へフライを落とした。フライがカタ直前にさしかかった時、沈み石の蔭からイワナの黒い影がスーと浮いてきて・・・なんと、見切られている。
カタから落ちていないのを見届け、ANTパターンに取替え、もう一度フライを流す。するとゆっくりではあるが今度はガッチリフライを咥えた。やはり半沈みのパターンが効いているのか…。

2012_1004_2511

2012_1004_2504

橋迄5、6匹釣ったが、型がもうひとつだったので割愛。

2012_1004_2828

いくらか追加して時間をみると、5時15分…もうイブニングやろうにも此処まで殆んど一日通しで来たので、気力はあるものの体力がもたない。軽食以外昼食も摂らず、昼寝もせず “ただの釣り好きのおっさん”になりきっていた。このあたりで私なりに満足した一日目を終了しょう。
このままSNM川へ向かおうと思ったが、前回のとの釣行と同じルートではあまりにも面白くない。
迷う事はない、よしッ!ここはひとつU川へ行こう!なんのことはない、初期に年券を購入してまだ1度しかいっていないからある。

image022

明朝6時過ぎ、
先ずはいつもの核心部から入渓。一歩足を踏み入れると、まずい!走られてしまった。
しかしフライを落とせば直ぐに反応があり、キャッチ!

2012_1004_3207

image024

image025

たて続けに3匹キャッチ。

image026

image027

渇水であろうと予想していたが、平水に近い。少し渓相は変わっているようだが、まずまずのコンディション!
型はさほど期待できないが、反応はすこぶる良い。

image028

image029

EHC、QBP、ANT、etc…
フライを時折り取替えながら、あくまでスローペース(私のペース)で釣り上がって行く。

image030

フライを咥えたままでもポーズをとってくれる、愛嬌のある面構え。

image031

今回はお気に入りポイントの上流部と、少し下って下流部と核心部を半日ほどロッドを振ったが、健気のイワナを飽きない程度に十二分に楽しめた。

image032

帰りがけに狐に遭遇し、思わず車を止めて写真を取った。一見、犬(道端に出て来てのんびり頭を搔いていたので)だと思ったが、あまりにも痩せている。最初はホームレスの犬?と勘違いしたほどだ。しかし所詮野生の狐、上手く全身を撮らしてくれない。右上の葉っぱの間からほんの少し見えるのだが…。
今年の単独釣行、初ッ端のイノシシの歓迎のお出迎えに始まり、キツネの見送りで終った。来年の釣行時はなにが出るやら…… 期待するような事でもないが。

image033

それにしても一日目はあの体高のある素晴らしいヤマメの手応えが今でも甦ってくる。
本当の最終釣行にふさわしい終わり方ができた。
毎年の事だが、この蕎麦の白い花をみながら家路に着こうとしよう。
来シーズンも気心の知れた仲間達と素晴らしい釣りができます様に……。