戦略フライⅡ

我が家には2匹の猫が居る。
2歳になるメス猫と3歳になるオス猫。

kei

apo

野良猫だったのをひょんなことから飼うことになった訳だが、今の季節は冬毛から夏毛に生え変わる時期。
この抜け落ちるアンダーファーをフライマテリアルとして使えないだろうか・・・。ラビットファーがあるくらいだからキャットファーというのがあってもおかしくないはずである・・・?

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ということで今回使用した戦略フライは、キャットファーをボディに使用し、ウィングはエルクヘアを使用した『猫フライ的カディス』。

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釣れなかったら猫のせい(?)ということだが、果たして釣果の程は・・・???

快晴に恵まれた22日(土)、通い慣れたT川に先週同様4人の精鋭(?)が揃った。
有難い事に釣行前、itaruさんや一竿さんからここT川の禁漁期間が短縮されたという情報をいただいた。
6月と言えば、それまで淵底でジッとしていた大型のアマゴが水面を漂う虫に最も興味を示す時期。
我々のようなドライフライフィッシャーが心を一番ときめかせる季節である。
アマゴ釣師の声に耳を傾けてくれたN漁協さんに感謝、感謝・・・。

さて、少し遅めの7時半に下流部に到着、トロリとした川面を眺めながら狙いの中流部へ移動、今日は何故か釣師の車が少ない。
相変わらずカディスが水面近くを飛翔しているのを確認するといやがうえでも期待が膨らんでくる。
しかし、第一セッションに選んだ中流部のポイントだったが、私とBirdこと鳥人に20cm級が1匹ずつ釣れただけと期待はずれの釣果に終わった。

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続いてそこから少し上流に移動したセカンドセッション。
先週反応があったもののフッキングできなかった釣り残しを拾おうという魂胆。
水量は平水、水温は13度と申し分ないのだが、このエリアも魚の反応が薄く、
私には18cmのアマゴが1匹、N老師と鳥人も20cm級が2-3匹ずつ。

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ハッチも多くコンディション抜群のはずが何故か釣れない・・・?
その答えが見つからないまま昼食休憩、場所は先週同様青い橋の下。

aobashi

昼食を摂りながら午後からの戦略会議をしていると眼の前の淵でライズを発見。
早速 “熟練ワザをお見せしましょう”と老師が挑戦。
10回ばかり流したあとでようやく我慢しきれず飛び出したが、集中力が持たなかったのか残念ながらフッキングできなかった・・・。
“デカイッ・・・!!”、私とが眼を見合わせた。

“それなら・・・”と、今度は鳥人が“こういうときはこれに限る”と特製テンカラ毛鉤で挑戦。
下流に向けてキャスティングし、ダウンクロスでライズポイントをトレースする。
すると3-4回流したところでヒット、27cmのナイスバディを引きずり出した。

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“押しても駄目なら引いてみな!”とはよく言ったもので、テンカラ針による逆引き名づけて『天引き釣法』はいつもながらお見事というほかない。

第三セッションは堰堤の上流と下流に分かれて挑戦、私とが上へ入った。
いつものヒットポイントも減水気味で不発、足取りも重く上流へ進んだがここでドラマが待ち受けていた。
それまで音無しだったが26.5cmのアマゴをキャッチ、神は見捨てなかった。

w26.5

結局この区間はこの1匹と私に18cmが1匹のみといった貧果。
老師と鳥人の区間は20cm級のアマゴが5-6匹ずつで、老師は25cmのイワナをキャッチしたとのこと、相変わらず好調さをキープしている。

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さて4時半になりラストセッション、我々二人は下流部へ老師と鳥人は中流部へ。
ここまで私以外の3人は25cmオーバーをそれぞれ1匹ずつキャッチしており、このままでは終われないと気合を込めて臨んだ最終ポイント。
しかし、運悪く栃木ナンバーのルアーマンに頭ハネされてしまった。
やむなく少し上流へ移動、暗澹たる思いで川に降りたのだったが、ドラマはここで終わらなかった。

愛猫のアンダーファーをボディのダビング材にして創った『キャットファーカディス』がここ一番で威力を発揮するとは誰が想像できただろう。
区間中最も有望と思われた大淵の開きで25.5cm、圧巻は淵の流れ出しで飛び出した27.5cmのアマゴ。

025.5
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さらに暗くなる直前に再びトライした大淵の開きで23cmのアマゴをキャッチ。

こうして何とか4人全員が25cmオーバーをキャッチできた今回のT川釣行だったが、6月に入れば大型が動き出す本番を迎えることになる。
今回最大限の活躍をしてくれた『キャットファーカディス』も、明るいうちは今ひとつ反応が良くなく、少し薄暗くなってから効果が絶大だったのは、いつも昼間は寝てばかりで夜になると元気になる我家の猫と関係があるのだろうか・・・?

滋賀
爽快渓流フライフィッシングに魅せられて