手取川O谷中流部

 20数年ぶりに大阪茨木の叔父からイワナ釣りに行くぞ !! と電話があり手取川へ2泊3日の予定で出かけた。
叔父は私の渓流釣りの師匠である、奈良十津川辺りの川はほとんど源流まで知り尽くしている健脚餌釣り師である。私と一回り歳が違うのでもうすぐ60になる。

お盆の間北陸方面は不安定な天候が続いた、目的地である瀬波川は大増水であったらしくのコンクリートで護岸された車止めの辺りは護岸が崩れ去っていた。
途中の林道も山肌から水が噴出しており釣りなどとんでもない状態であったが、瀬波を見るだけでも見たいと叔父が言うので車止めまで来てみたがやはりとんでもなかったようである。
こういうときは打波I谷である。増水はしていたが手取川ほどでもなくI谷では取水堰堤の下の淵で叔父に38cmのイワナが来た。叔父は釣った魚全てお持ち帰りである、今回の目標は最大40cm数は50匹であるらしい、増水のため餌釣りにはいい条件であったので何とか釣りにはなるだろうと高をくくっていたがとんでもない目標を持ち出してくれた。型の40cmは偶然にも38cmが来てくれたのでご満悦であったが数が二日間終わって30匹前後とイマイチ伸びない。
最後の砦、手取O谷にかけてみることにしたが、雨の様子がおかしい。YAHOOモバイルで天気予報を確認すると大雨洪水警報が出ている、とりあえず白峰キャンプ場で泊まり朝の天候を見て谷へ入ることにした。
翌朝小雨混じりながら本流の増水も微々たるもので林道崩落の危険もなさそうであったのでO谷中流部へ入った。増水はしていたが巻き返しのポイントではフライに白泡のたった流心部では餌にと思ったとおり数を稼げた。入渓ポイントから次の入渓ポイントまで堰堤を2つ越えなければならない、途中は林道まで100mほどの高低差があり増水時の避難は何とか可能であるがとんでもない藪漕ぎとなるので出来れば避けたい。
幸い3つ目の堰堤までは降ったり止んだりの雨でイワナも22~5cmがよく出て目標もクリアしたようであったので安堵した。11時を回った頃であったと思うが次の入渓ポイントが目前になった頃雨脚が強くなり大雨洪水警報も出ているのでそそくさと林道まで上がり車を止めた入渓点に帰って本流にかかる橋まで下りると本流は濁流と化していた。あぶないあぶない(–;
高原川支流双六谷で遭難した阪大生の冥福をお祈りいたします。