由良川美山川源流のヤマメ

雨の週末の周期に入ってしまってるようである、やっとやる気が出てきたとこなのに…
og氏も久々のT川(一応マル秘で)をかなり楽しみにしていたのだがこの雨ではあの川は濁りは必至、どうしようもない川になってしまったものだ。
前日のog氏の記事を見るとどの川へ行っても納得の行く魚が釣れないのは、あんなにいい思いをしていたせいだなと今更ながらに思うのである。

今朝は朝から晴天、カッパも不要なようなので9時過ぎに家を出ました。いやいやこんなんじゃナマクラ釣り師バレバレである。
美山川の支流に先月1度入ったが下流の一番大きな支流であった。今回は京都ではあるがアクセスは滋賀高島市朽木針畑から峠越えで美山川本流源流部へ下り釣りあがってくる歩いてなんぼの釣りである。
11時には林道のゲートに到着の予定であったが、途中の針畑川桑原上流辺りでN氏にばったり出くわし30分ほど話し込む。一緒に行きましょうかと誘ったがのんびりモードの氏にいきなり峠越えで2時間のアクセスは気持ちの切り替えが出来なかったようである。お互いの健闘?を祈りつつ1人ゲートへ向かう。
ゲート付近は今ハイキング真っ盛りの季節に張り切っておられる方々が多いようで車がいっぱいである。50台くらいが所狭しと置いてある。何とか駐車スペースを見つけて11時半ゲートを出発、20分ほどで地蔵峠に着く。

06052102

ここから枕谷へ下りてもいいし林道をそのまま行ってもいいが林道歩きは無味乾燥で歩くのが辛い、枕谷へ下り枕谷沿いの登山道を下りて上谷の出会いの丸太橋を渡る。上谷を下流へ少し行くと長治谷作業小屋、丁度お昼とあって作業小屋付近の綺麗な芝生の上ではハイキングの人たちが気持ち良さそうに昼食中、通り過ぎるまで5回ほど「こんにちは」を連発し林道を下る。

06052103

上谷と下谷の分岐に到着、ここから本流沿いの登山道に入る。ここから1時間で岩谷、2時間で大谷、7時間?程で芦生の演習林事務所である。
分岐から暫くは穏やかな杉林の踏み後である。この先から登りになり、また下る辺りから登山道は急斜面を横切るようになりアップダウンがきつくなる。

06052104

川を見ながら歩いていると、ついもうこの辺からと釣りたい一心根性が出てくるが我慢我慢。30分ほど歩いた辺りで休憩していると、あいたたたテンカラさんが釣り上がってきている、川は10~15mほど下である、彼は私が居るのも気づかず一心に竿を振っているが、どうやら釣れてきたのはアブラハヤのようで無造作に川原に投げ捨ててしまった。まだこの辺りはアブラハヤが多い場所なのである、あと30分歩いて岩谷辺りから始めるか、1時間半歩いて大谷から始めるか…時計を見ると12時半、腹も減ってきたし帰りにこのアップダウンをまた帰るのもしんどいな、今日は岩谷止まりにしようと一気に岩谷まで下り、飯もそこそこに釣り始めた。

06052105

先のテンカラ師はウェイダーを履いていなかった、砂地に残る足跡はフェルト地ではなく普通の靴底模様だ、かなりよく知っているか、かなりの…か。まぁテンカラには間違いなかったので彼の後2番手の私の攻めるポイントは瀬の開き、淵尻、落ち込みの肩に絞られる。テンカラでは攻めにくくあまり釣れるポイントではないから彼らは攻めない。
案の定、淵の駆け上がりのかなり浅くなったところからいきなり出た、18cmと小さめ、2番手では仕方ない。これがヤマメであった、この辺りでヤマメは珍しい、下谷ではよく釣れるが本流でヤマメは珍しい(そう思うのは私だけであろうか?)
由良川全域がどうなのかは定かでないが美山川の在来渓流魚はヤマメでアマゴは後に漁業組合の放流で定着したものと聞いている。イワナはもともとは居ない川で源流から山を越えた朽木から移殖されたものらしい。現在はほとんどアマゴの川になってしまったが源流部にはまだ細々とヤマメたちが子孫を残している。ここでヤマメを釣ったら丁寧にリリースしてくださいね。もちろんアマゴもイワナもですがね。アブラハヤは皆さんきっちりリリースするのでたくさん居ます。アブラハヤほどヤマメやアマゴが釣れてくる様な川になったら楽しいでしょうね。
水量も昨日までの雨で微増水、ボチボチなら釣れるだろうと2番手なりのポイントを攻めていくと20cmのまたまたヤマメ、今日はよくヤマメが釣れるなぁと独り言。深い淵から長い駆け上がりがあって落ち込みの肩になったポイントが現れた、テンカラ師は多分淵の落ち込みの白泡の消える辺りにいきなり毛鉤を打ち込んだはず、私は浅くなった開きから落ち込みの肩までを流してみた、一発で出たのは25cmのこれもヤマメ。

06052101

5時までやって7匹、平均は20cm前後でヤマメが6匹アマゴ1匹イワナなし。大谷辺りからやるとたまに淵でイワナが出るが数は少ないようだ。
下谷はヤマメがよく釣れるので7匹と中途半端な数だし2桁に乗せようとチョット下谷をやってみた。1発目からヤマメ、これも20cm。2発目、ヤマメ20cm弱。3発目枝、4発目枝、5発目枝。嫌になった。3連続毛鉤ロスト、もういい、止めよう。結局2桁ならずで林道に上がり暑くなったので長治谷小屋でウェイダーを脱ぎ登山靴に履き替えて枕谷ルートで帰路に着いた。
イブニングをといいたいところだが、ここは泊まらないとイブニングは難しい。懐中電灯で登山道を帰るのは危険だし熊も出る。枕谷の杉林も暗くなると不気味だし明るいうちに峠まで帰ったほうが良い。
やはり早起きして朝一から入って大谷から釣りあがらないと大物は出ない。登山道のアップダウンもこたえるし足の鍛錬も…今更?…
広葉樹の森を釣り歩くのは今の時期が最高だ。特にこの森は気持ちが良い、サンダルではまず来られないのでゴミを捨てたりする連中は来ない。暑くなる前に行って見てください。

06052106

生杉に山帰来という喫茶店なのか蕎麦屋なのか案内所なのか分からない建物があるが多分ここから針畑郷BLOGが発信されているのだろうと思う。
もう6時半を回っていたので閉まっていたが男性が1人居られたので写真だけ撮らせてもらった。
サンキライ、もしくは所によってはサンキラと読むはずだ。秋だと思うが赤や黄色の実をつけるサルトリイバラの通称で山里では昔はよくその葉っぱ取りに行ったものらしい。
私の田舎では丸くてツルンとした葉を柏餅を包むのにおばあちゃんが取って来てくれていた記憶がある。
山へ帰って来いという意味で付けられた名前らしいが、ここも同じ意味で付けられたのだろう。ちゃんと調べたわけではないので間違いがあればごめんなさいです。
来週は晴れますように!