白山水系の尺イワナ

毎年の出足と変わらないが、なんだか今年は遅ればせながらといった感が強いのは、春先から暖かな日が多かったからだろうか。
春先の様子をライブカメラで数日おきに見ていたTD川上流部、雪も早めに消えてGW前には既にいい感じの水量になっていた。
ダム上流の本流を攻めてみたくてうずうずしていたが、前日のカメラ映像は増水濁り、初釣りから谷へ入るのも嫌だったのでSNM上流でラインを伸ばしてみることにした。
朝遅めに入って午後の水温上昇を何とか狙えないかという作戦だった。
家を出たのは午前4時、それまで寝ていればいいものを毛鉤を巻いたりたばこ吸ったりコーヒー飲んだり毛鉤を巻いたりと結局寝ずの出発。
途中若い熊に出迎えられて、SNM取水堰堤に7時半ごろ到着。先行車なし。昼飯をデイバッグに入れ準備を整えて8時に取水堰堤を超えた。増水は大体思っていた位で遡行には影響はない程度。ただ、流速が早く白泡でポイントは少ないのは覚悟しなければならないだろう。
30分踏み跡道を歩いてふと思った。この中途半端な時間からK谷出合まで歩き釣り始めたら水温が上がるころには諦め滝を超えてしまうではないか…。
後続もないようなので時間調整にこの地点から釣り始めることにした。
出足は手のひらサイズが数匹、緩い脇の流れからつつくように出てくれた。この辺りはまだ手のひらサイズもあまり出ないのに、ひょっとすると今日はええんちゃう!


ミドリカワゲラがちらほら羽化しているようだが、イワナを狂わせるほどの集団飛翔は見られない。
岩盤底の深めの淵を覗くと25cm前後のイワナが岩盤に張り付くように泳いでいるが、決して浮いては来ない。こんな時はルースニングセットのロッドとドライセットのロッド2本持って歩きたいがそうもいかないのでドライセットのままで底のイワナは諦める。
もう少し季節が進めば泡の切れ目からバンと出てくれる川だが、今はまだ静かな水面や主流を外した脇の流れ込みの緩くなる流れでぼちぼちやってる時期なのだろう。
水深50㎝位で穏やかな流れの平瀬でモコッと出たのは29cmのよく回復した魚体の綺麗な奴だった。
大きな石のえぐれに巻き込む流れからは30cmが出た。
以前に尺30cmぴったりを上げた淵の巻き込からは35cmが出てくれたがまだ細かった。

この時期まだかろうじてウドの美味しいサイズが残っているのだが、今年はすでに枝を伸ばして硬くなってしまっていた。楽しみにしていたんだが、地元の人たちも今年は早くから山菜取りに精を出したんだろうな。
清冽な水を汲んで沸かした湯でカップヌードル、海苔巻おにぎりとゆったり昼食を楽しんで帰路に就いた。
コーヒーを忘れたのが唯一の失敗。昼寝など出来れば尚嬉しかったが、帰りに時間がかかるので暫くあおむけで空でも眺めて新緑と空の青に目を癒されて満足の休日を締めくくったのであった。

10時K谷出合到着
14:30諦め滝上流で遡行困難となり終了
16:00帰還
20~23cm:10数匹 24~26cm:5~6匹 29cm,30cm,35cm各1
5~10cm増水

ほとんど両岸絶壁

ほとんど両岸絶壁

SNM釣行報告。
(事件)朝7時前、国道157号福井から石川へ抜ける谷トンネルを超えて暫くのところで体長1mほどのまだ子供の熊が道路でうろうろしていた。
車を停めて撮影しようとしたが山側へ逃げられてしまった。長年通っているが国道で熊を見るのは初めてである。

石川
爽快渓流フライフィッシングに魅せられて

コメント

  1. roshi より:

    始動早々“良い目”されていますね。さすがSNMに精通していればこそですね。
    熊出没ですが、私も3年程前に同じ場所で目撃しています。時間は午後の7時頃だったと思います。

    • アバター画像 Bird より:

      今年は熊が出没しやすいのかなと思ってましたがよく出るところだったんですね
      安心しました

  2. og より:

    いきなり35センチとはお見事でした!

    • アバター画像 Bird より:

      時間が遅かったので期待してなかったのですが、たまたま誰も入っていなかったのが幸いしたようです。
      もう少し太ければ尚良かったのですが…