白山迷走

昨年のこの時期にちょっといい思いをしたのでSNM川へイブニング狙いで午後から行ってやろうと午前中画策しているところへ見透かしたように老師から明日はどちらへ?メールが入った。
これから出発しますがどうしますか?と聞くと、これからというのはちょっと…と返信が帰ってきた。もともと一人で行くつもりだったので、ではしょうがないと準備しかけると先ほどのお悩み返事からほとんど時間をおかず「行きます」と追加メールが入った。
ということで老師と今日はSNMでボコボコイブニングを楽しもうと勇んで出かけた。
17時前にSNM到着、中流部の私のお気に入りポイントからじっくり攻めるつもりだったが既に先客あり。下手のポイントも先客があったので(金曜だというのに)仕方なくキャンプ場跡から入渓した。
白山はまだたっぷり雪に覆われているのを道中確認済みだったが、雪代がまだ続いていようとは思いもしなかった。

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雪代といっても増水量はさほどでもないし水温も8℃とほぼ問題はないと思ったのだが、反応がほとんどない。チビッコが岸よりの石の下から出てくれただけでその後はさっぱり、影すら見せない。先客が帰ったようなので上流へ移動しようと老師の提案があり昨年のええ場所へ移動。18時を過ぎていたのでこの時間になれば何とかなるはずと楽観していたのだが増水で流速が速く、ライズも起こらない。巻きのポイントで2~3尾獲っただけでブロックポイントに到着してしまった。ブロックポイントで少しは溜飲を下げられるかと思ったが、ここがまた速い速い、イワナの出る流速じゃない。

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ということでボコボコイブニング狙いはボコボコに外されて口数も少なく暮れかけた林道を二人でとぼとぼ帰りつつ先行者がありぃ~の雪代もどき状態だのと、これでは仕方ないですねと慰めあうことしきり。初日から情けない。

この調子だと手取系は期待薄と話はまとまり翌日の狙いは1時間ほどで移動できる別の水系でやることにする。移動の途中で夕食をとり、漁協から電話で聞いた放流量が多いという谷を見に行ってみたが情けないほどの川幅と水量に呆れてやっぱりU川しかないと改めて確認。
老師ご指定の入渓地点にテントを張り寝袋に入ったのは23時半を回っていた。
私はぐっすり眠れたが老師は1時間ごとに目が覚めたというので、私のいびきがうるさかったのだろう。そのお陰できっちり4時半に老師に起こされコーヒーで無理やり目を覚まし5時前にはラインを伸ばしていた。
老師によると先週は増水で谷を渡るのも苦労するぐらいだったらしいが今日はまったくの平水、水温も10℃近くになっているので問題なく釣れるはず。。。。?
魚の走る姿も見えて流石にU川だなと期待が膨らんだ。1発目は20cm程度だったがまぁ釣れないよりましだ、いい型もそのうち出てくれると思ったがその後は、釣れて来るのはタナゴではないかと思うようなサイズばかり。

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老師にはもう少しましなサイズが出ていたそうであるが私はタナゴ釣りに終始した。
取水堰堤より上流を探ってみたが、取水堰堤上流は昨日のSNM同様雪代交じりの増水状態で全く反応なし。

三の峰の雪もまだ結構残っているしここもまだ雪解け水か?

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残るはI谷、林道終点の取水堰堤まで様子を見に行ったが、取水堰堤には車が8台、全て釣りではなかろうが何ともしがたい状況。
I谷下流部で昼食をとり昼寝をしていると降りてくる車が5台ほどあり、この調子ならイブニングまで待てば何とかなるかと思いきや、入っていく車も2~3台とやる気がうせてくる。
老師に冗談で、こんな時はKZ谷じゃないですかと昼寝の前に言ったのだが、このような状況なのでKZ谷もありか!?と老師がつぶやく。で、昨夜来た道を引き返しKZ谷へ
KZ谷へ入ろうと林道を歩いていたら上流から作業車が下りてきた、釣れるか?と聞かれ、これからやると言うと、まぁ釣れんぞ、入り倒されてるからなと…
KZ谷も増水、柳の下からは反応なし、嫌な予感…

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25cm1尾とタナゴサイズ1尾であまりの反応の悪さに早々に引き上げ、MD谷へヤマメを期待して…そしてこれもまた完全に不発。
最後はMD谷イブニングポイントでライズ待ちするも1つの波紋も広がらず、まだ明るいうちにとっとと引き上げましたとさ
春からの寒さが長引きやっと今頃チビチビと雪解け水が入り出したんじゃなかろうか、と言い訳など…