石田川つまみ食い

近頃土曜を狙ってお呼びがある…釣りをさせたくないんじゃないかと邪推してしまうほど
で、土曜の夜に巻こうと思った毛ばりも巻けず目が覚めたら8時前…
昨夜積み込んだ一式を降ろす気にもならず兎に角出る。
T川やU川にはもうたどり着けない、石田川で遊ぶことにする。
10時半いつもの車止め到着、先客3台、内明らかに釣り車1台。駐車スペースがないので下流200m程の広場に停める。
急ぎたくても毛ばりがない、現地巻き一式積み込んできたのでとりあえず5本ほど巻いた。急に雲古をもよおしたので林道と河原の間の林に適当な場所を探しズボンを下ろしかけたら、目の前の河原に石化けした師が…流石に餌師は化けるのがうまい。
場所を変え、用を足し、昼飯を済ませ、釣り支度が済んだのが丁度お昼。
師は3人連れで3箇所に別れて入った模様、となると車止めから3Km前後は攻められているはず。
1時間歩こう!何ならそのまま山登りに変更してもいいか、などとどうでも良いことを考えながら林道を歩くこと40分、本谷合流の橋までたどり着いた。
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この辺りの山はかなり登山道が整備されてきて頂上から尾根伝いの縦走コース「高島トレイル」も出来たらしい、ただそのコースの全長は80Km!制覇された人が何人かいるとのこと…気が遠くなる

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谷沿いはタニウツギが満開、この谷はタニウツギで埋め尽くされそうなくらいタニウツギが多い
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河原に立つ巨木も妙に目立つ谷だ
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クヌギやモミジが河原でこんなに大きくなるかな、他の川でも見るかな…何か妙に目立ちすぎる。
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藤の花が満開、私は藤の咲く頃になるとテンカラを思い出す。藤色に染めるハックルを思いついたのがこの時期で、その毛ばりが抜群の威力を発揮してくれる季節もこの時期である。その影響で今でもQBPのハックルはブルーダンを多用する。話はそれるが魚は色を識別できるか!私は即座に出来ると答えたい。特に赤のワンポイントを入れたウェットはそれがないものと比較するとかなり効果が違ってくる。そんなことで私のお気に入りは赤藤色のハックルをパラリと巻いたクリーム色のボディにヘッドは赤のスレッドをたっぷり巻いて目立たせたソフトハックルとブルーダンのハックルにピーコックアイの芯の白黒まだらボディのQBP。ポピュラーだがこの2本は最強だ。出来ればコンドルクイルボディも持っておきたいがなかなか見つからない。

本谷の入り口は覆いかぶさる木の枝でとてもフライなど振れそうに見えないが、案外上流は開けているのが山並を見れば想像がつく。
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橋の横から入る登山道に上り、登山道が登りにかかる場所から谷のほうに下り入溪。
一発目のイワナ
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20cmはない、何処まで行ってもアベレージはこのサイズ
イワナは稚魚サイズが多く、ほとんどはこんなアマゴである。
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上流に詰めると開けてくると思ったが覆いかぶさる樹木に蔓がからみ次第に釣り辛くなってきたので2時間ほどできりあげた。
河原の草むらに人の踏み後のような道があちこちについているが、どれも中途半端に途切れてしまう、これは人の踏み後ではなく獣道だ、こんなに獣道が多いと気持ち悪い、どこで出くわすか分かったものではない。まだブッシュもほとんどないがブッシュが出始めたらとても寄り付けない谷である。
まだまだ、夕暮れには時間があるので餌師の後をやってみたが稚魚も出なかった。
5時から石田ダム上流の第1堰堤から第3堰堤までイブニングに期待したが沈没に近い結果に終わった。
石田川本流を下流から最上流までつまみ食いしてみたが良き頃の面影はすっかり消えてしまったようだ。