近場のプチパラダイス・・・?

金曜から土曜にかけて雨が降るパターン、また悪い巡り合わせに陥ったようだ。
我々Saturday Anglerにとって土曜日は“さぁ釣るデ~”であり、中でもドライフライの釣りにコダワリを持つ人種には、濁りや増水は大敵。
3週間ぶりの釣行となった6月9日、それまで悶々とした日々を送っていただけに大きな期待を寄せて臨んだものの、前日から無情の雨が・・・。

予定していたT川の累積雨量が朝6時の時点で22㎜、既に増水は覚悟しなければならないし、これ以上振り続けばミルクコーヒー状態が予想される。
“さて、どうしたものか・・・”と、同行の老師と思案を巡らせながら湖西道路を北進していると、“K川へ行ってみようか・・・?”と老師のひと言。

このところ急に腕を上げた業師が密かに通っているK川だが、我々クラブメンバーにとって、本命の川が増水時の保険にしている川であり、フライフィッシング初心者にとっての練習の場でもある。
魚影はそこそこ濃いのだが、アベレージサイズが16-17cmと不満が残る。
しかし、業師の話によると、堰堤の奥は良型が混じるらしい。

T川に見切りをつけ、さほど期待もせずに奥の車止めに到着したのが7時。
既に餌釣り師の車が1台止まっていた。
先行者が居たことと、しとしと降り続ける雨の中で車から出るのを逡巡していると、後から車が1台やってきた。
これはじっとしてられないと慌てて支度を始めると、丁度先行者が帰ってきた。

釣果は18cmと22cmのアマゴを1匹ずつで、場所を移動するとのこと。
後から来た餌釣師の3人組は最上流の谷を攻めるとのことで折り合いがつき、我々二人も一緒に林道を進んだ。
15分ほど歩いて堰堤に到着、我々はそこから上流部を攻めることにした。

入渓早々に私にヒットしたのは20cmのアマゴ、この川にしては良型の部類。

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さらに続けて22cmをキャッチ、“あれっ、結構型がいいじゃん・・・!”
時折夕立のような強い雨が川面を打ち、フライの存在を消してしまいそうになるものの、ここぞというポイントでは25cmのアマゴや24cmのイワナがロッドを絞り込んでくれる。

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こんな近場で堰堤の上にプチパラダイスがあったとは・・・!!!

川が二手に分かれるところまで進んだ時点で12時半になり、一旦昼食のため車に戻ることにした。
雨による増水が功を奏したのか、この区間では20cm以上のアマゴやイワナばかりを7-8匹キャッチ出来、この川に抱いていたイメージが一新してしまった。
もちろん、老師もほぼ同サイズを同じくらいヒットさせていた。

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昼食休憩後は、堰堤までを攻めて18cmから22cmまでのアマゴをイワナ混じりで午前と同様に7-8匹キャッチ。
老師もやはり同サイズを順調にキャッチしていた。

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そして、一日中降り続いた雨に打たれながら18時にロッドをたたんだ。

堰堤までは奥に比べるとサイズが一回り落ちるものの、それでも今回は水況が良かったせいでそれなりの釣果があった。
この日、当クラブメンバーはBird氏と業師が北陸へ、N仙人とMちゃんは奈良T川へ、そして我々は近場へとそれぞれの思いで3箇所に分かれての釣行。
さて、どのパーティが最も満足度が高かったのだろうか・・・?