近頃はFFも安・近・短

渓流釣りをするには最高のシーズンとなった。
暑くもなく寒くもなく、虫たちのハッチも多い・・・。
一歩山の中へ入るとハイキングや山菜取りの人たちの車も多く、早朝から林道の奥に止まっている車が釣りなのか山菜取りなのか分からず、入渓地点に迷うことがある。

GWも終わった5月9日、本来予定していたT川がこのところの雨で増水していると判断し、今回はこういう時の保険的な逃げ場の一つであるI川上流部へ行くことにした。

文字通りの『安・近・短』釣り場、同行はN老師とW、このところお決まりのメンバーである。
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ここI川は水量もほどほどあり、何より谷が明るく開けていて平坦、魚も小粒ながら割合濃く、どちらかというと初心者向けといった感じ。
今回はまだ経験の浅いに、リーチキャスト、U字キャストなどのトリックキャストや、メンディングなどを練習してもらう意味もあった。

7時半に林道最奥のゲートに到着するとすでに車が2台、どの辺りまで先行しているのか確認する意味で鍵がかかってなかったゲートを開けて車を進めた。
ずっと奥の川が二股に分かれる辺りまで進んだが、この林道この先もっと進んで分水嶺を越えると日本海へ注ぐM川の上流部へ出られるらしい。
結局、山菜取りの人が一人居ただけとわかり再びゲートのところまで戻って川へ降りることにした。

少し進んだところで私にヒットしたのは珍しく18cmのイワナ。
O_I

それにしてもこの谷にはトリカブトが多く、あちこちに群生している。
Torikabuto

魚の反応はポイントごとにあってそこそこ釣れるのだが、悲しいかなサイズがいまひとつで、平均15-6cmといったところ。

しかし、バックキャストする際に再三トラブっていたが、お昼休憩前にようやく20cmのアマゴをキャッチし、一安心。
W_A20

遅めの昼食休憩のため少し下流部へ移動し、川のそばの空き地に駐車した。
お湯を沸かしてゆっくり食後のコーヒーを味わい、今度はそこから15分ほど下流へ歩いたところから入渓、夕まず目のゴールデンタイムである。
この区間は小堰堤が続き好ポイントが連続するもののいかんせん魚影が薄い。

ただ、たまにヒットするサイズはこの川にしてはそこそこの型で、私は18cm止まりだったが、老師が22cm、が21cmのアマゴをキャッチした。
N_A22
W_A21

そして、これから最後の好ポイントが続くと思ったところで、上流から釣り下がってくるフライマンに遭遇し、THE END・・・。
何とそれがF師範だったのでさらにびっくり・・・!
まったく神出鬼没な人である。
3時頃からこの川の下流部にある管理釣り場で放流したての尺ヤマメを相手に遊んでいたとのこと。
先週、わざわざ前鬼川までいったのにチビアマゴにしか相手にされず、鬱憤が溜まっていたようである。
まさに『鬼の仇』のように釣りまくっていたとか・・・?
我々3人の最後の取って置きのポイントで師範は20cmクラスのアマゴを4匹キャッチしたそうである・・・、“やっぱり・・・!!”

せっかく高速料金が1,000円になったというのに、今回は『安・近・短』釣り場に甘んじてしまった我々熟年(老年)トリオだったが、これはやはり『アン・ポン・タン』ということなのだろうか・・・。