通天湖で東知憲キャスティングスクール

通天湖でFLYFISHERなどでお馴染みの東さんのキャスティングスクールがあったので覗いてきました。
通天湖キャスティングスクール報告記事にリンクしてます
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私も矯正をお願いしてしまいました。
お蔭様で5mは飛距離が伸びたと思います。

ご存知のようにメル・クリーガーの「エッセンス オブ フライキャスティング」の翻訳をされた方なのですが。以前メル・クリーガーの翻訳をするきっかけを聞いたことがあります。
東氏が高校生の頃25年ぐらい前(中学生だったかな)九州でメル・クリーガーのキャスティングスグスク-ルがあったそうで、その頃から手紙などでいろいろ教えてもらっていたそうです。直(ジカ)弟子なんですね。

 東さんはまず、振ってみろといいます。(振ってみて下さい、っていわはるんですよ)
じっくり一人一人のキャスティングを前後左右からチェック、そしてキャスター自信がどういうところに問題点を持っているのかを聞き、矯正にはいります。私の場合ダブルホールのホールの引き加減、シューティング時のホールの強さ、バックキャスト時のラインのブレ。これだけでOK!飛んでいくんです!綺麗に!

では、本章
 邪魔にならない程度のところで見学していたので細かいところまではやはりスクールに参加しないとあきませんね
まずはキャスティングアーク。
 今時10時2時で…などと言う人はどこにもいません。もしあなたのキャスティングの先生がそう教えてくれたのなら、その先生はやめた方がいいですよ。
 では、アーク!ロッドの振り幅は、本人は大体自分のロッドの快適な振り幅は知っていますね。まぁ、短距離なら問題ないんですが、距離を伸ばすに従ってラインにトラブルが、あと5mの距離が伸びない、ということがあればもう一度アークのチェックを。
ロッドの特性のよって(例えばロッド全体が曲がるような柔らかなものなら120度近いアーク)ロッドティップが直線の軌跡を作るように振れるようにしなければなりません。これは、エッセンスオブフライキャスティングに詳しく書かれています。

ロッドティップをパンと弾いてラインパワーをあげるコツは手首の使い方だったんです!
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それともう一つダブルホールの決めも手首の使い方がポイントだったんですね、これは目から鱗でした。

フライロッドは曲げなさいとよく言われる。ビュンと曲げてピタッと止める、その反発力でラインを遠くに飛ばすんですが、「弾くキャスト」はこのロッドを止める寸前に手首をバンと曲げる(少し表現が違うかもしれません)ことによって更なる反発力を生み出すテクニックです。
 これは、ダブルホールと同じ考え方だと思うんです、フライキャスティングにおけるドプラー効果とでもいうか同じ方向への力に更に力を加えることにより更なる速度、パワーを生み出す。しかも、その力を加えるポイントがロッドを止める瞬間であることにも注目しなければならないと思います。この瞬間に力を加えるからロッドが弾かれるんです。
一度お試しあれ、くれぐれも手首を開きすぎてSMキャストにならないように!
東さんから聞いた説明はもっと説得力があったなぁ、さすがに物書きは違いますね。故開高先生が、旨いものを表現するのに「言葉にならない」とかいう奴がいるが、もうこれは物書きとして敗北だといっておられたが、まさに物書き!東さんの言葉には足元にも及ばない。
 写真のようにバックキャストに向かう手首はきっちりロックされて後方へ向かいます、とことん近づけて、さぁ止めるぞという瞬間手首をバンと返すんです。肘から曲げてくるパワーに加えて手首の返しの瞬間のパワーが加わってラインは弾かれるように後方へ飛んでいきます。そしてフォロースルー、ロッドをラインの伸びる角度に近づけて少し流し気味にしてあげることも忘れてはなりません。ガイドとラインの摩擦は少ない方がいいですからね。ダブルホールをしてもなかなか後方へラインが出て行かない方はバックキャストの一連の流れとこのフォロースルーを心がけて練習してみてはいかがでしょうか。ただ、ここからフォワードキャストに入るタイミングはラインの重さをロッドで感じられるようにならなければうまくいかないので、それまでは後方のラインを目視で確認し、しっかり伸び切る瞬間を掴まないといけません。
 振り始めはゆっくり、次第に速度を上げて、バンです。
 ロッドを振るとき肘は脇を閉めて振りますが、ラインの出方、つまり飛ばす距離によって肘は次第に脇から離れて行き肘から手首もドンドン離れていきます。10mなら脇は閉まっています、20mは脇から少し離して手首も少し後方へ、30mは肩から後方へ肘から手首、ロッドはほとんど直線になるほど伸ばしていきます。ラインの出方により振り幅も変わっていくのが自然で最も効率的だということです。
 ラインの出方に応じて変わってくるのはダブルホールの引きの量…長さ?強さ?…加減ですね、ひっくるめて。
ラインが少ししか出ていないときは少しの量のホール、ラインが出るに従い量は大きくなっていきます。引くスピードはロッドの振り方と同じで引き始めはゆっくり次第に速度を上げていく、これは1ホールの手順です、1ホールづつこの速度加減を行います。
で、このホールの時、手首です。ホールする腕が引ききった直後、手首でクィっと更に引く。解りにくいですね、ピッチャーがボールを投げるときボールが手から離れる瞬間手首を使いますよね、あの感じです。
この最後の手首の引きがホールに更なるパワーを生み出してくれる秘訣です。
 ロッドを持つ手の手首、ラインを引く手の手首、この両方を今までのキャストにプラスすればOK!多分ぐちゃぐちゃになります。最初は!ダブルホールの練習を始めた頃のあの感覚に戻ってしまいますが、体で覚えてください。
 最後にフォルスキャストからシューティングまでラインは平面に添って前後することを充分留意してキャスティングしてください。ラインのブレはロングキャストの大敵です。

東さんからのメセージにポイントをまとめてもらった部分がありましたので追記します。
1) 自分にとっての快適ゾーン(力の入る位置)を探すこと。
2) バックキャストの伸び=テンションが、フォワードの距離と効率を決める。
3) リストは小さく、素早く、ストロークの最後に使うのが良い。
4) バックキャストは肘のリフトを入れて。
5) ホールとロッドのストローク幅は連動する。速度も連動する。

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