遠征はしたものの・・・

私にとって5月3日以来、約40日ぶりのフライ釣行、ベストシーズンにこんな長い間行かなかったのは初めてかもしれない。
法事やら仕事やら体調不良などが重なってどうしても川に立つことが出来なかった。
その間、悶々とした日々を過ごし、頭の中では過去にインプットされたアマゴやイワナのライズシーンが駆け巡っていたのである。

そして、ようやく釣行再開したのが6月11日。
行き先はこの時期と言えばもちろんT川、そろそろ本格化するはずである。
しかし、待ちに待ったT川釣行を梅雨前線が邪魔をしてくれる・・・。
京都市内の集合場所へ朝5時に到着した時点で、既に23㎜の累積雨量。
これでは増水と濁りを覚悟しなければならず、最上流部なら何とかなるかもしれないが、今回の釣行は4人ということで早々に諦めることにした。

ここで、先週遅まきながら今季開幕したBird氏の釣果がすぐに頭に浮かんだ。
手取川水系K川で30匹、4人で割ると一人あたり7-8匹になる・・・。
そして、午後からS川へ回って一人2-3匹拾えば全員二桁達成・・・?
机上の計算が成り立ったところで、針路は北陸自動車道福井北ICへ。
しかし、急な予定変更で4人全員の心の切換えが出来ていたのかどうか、同行のN老師とWには予定も確認せず決めてしまって、申し訳ないことをした。

今回は車1台で4人、ちょっと窮屈だが荷物を制限してもらい何とか積み込めた。
何といってもガソリン代が相変わらず高止まりしているし、高速の休日1,000円も6月19日までとか、経費をなるべく抑えたいのは皆同じである。

9時過ぎにK川到着、道中降り続いた雨も止んで空も明るくなり、急遽変更した北陸遠征だったが、この時点では正解だろうとほくそ笑んでいた。
気温17度、水温12度で水はクリア、若干増水気味だが全く問題ない水量と好条件は揃っていた。

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林道がところどころ崩落しているので車を下流部の安全地帯に停め、先に入渓した老師とに追いついた時点で老師はすでに3匹のイワナをキャッチしていた。
すぐにBird氏も1匹キャッチ、出だし好調で4人の意気も上がる。

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しかし、何故かその後が続かない・・・。
私とが代わる代わるポイントを攻めたが一向に反応が無くなってしまった。
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1時間ほど悪戦苦闘を続ける私とを尻目に老師が23cm程のイワナをキャッチ。
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それからしばらくしてようやく私に20cm程のイワナが初ヒット。
その後Bird氏も1匹ヒットさせ、老師が良型を出しながら掛け損なった。
後はに何とか1匹釣ってもらえば・・・。
しかし、1週間経って状況が様変わりしたようで、Bird氏が盛んに首をひねる。
“おかしいなぁ~!、先週はあんなにボコボコ釣れたのになぁ・・・?”
そうしているうちに1時を回ってしまい、場所移動することにした。
そして、車に戻る途中の林道でが道から見えていた15cm程のヤマメをヒットさせ、これでようやく全員がスタートラインに立てた。

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そう言えば我々が車を停めたところには地元ナンバーの軽トラが1台最初から置いてあり、どうも我々の入ったポイントは先行者があったようである。

30分ほど車を走らせて到着したS川だったが、下流部の本命ポイントには既にフライマンが一人入っていた。
仕方がないので少し戻ったところで昼食タイム。
食後のコーヒーをすすった後、3時から午後の部をスタートさせた。

今度は、じゃんけんで二組に別れ、車を停めた位置の上下流に分かれた。
私は老師とタッグを組み下流部へ移動、旧キャンプ場の横から川へ降りた。
入って早々に老師が25cmのイワナをキャッチ。
私にも一度だけ反応があったが、非常に警戒した出方でフックには乗らなかった。
その後二人で丁寧にポイントを攻めたものの無反応で、6時半に車まで戻った。

上流部に入ったBird氏とペアの方が多少反応が良かったようで、Bird氏が3匹、も1匹キャッチしていた。
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型も数も厳しい釣果に終わった今回の北陸遠征、いずれも先行者の影を追う釣りになってしまったことが貧果だった原因の一つかもしれない。
今回のような人気釣り場へ遠征するなら、夜明け前には現場に着いているくらいの厳しさが必要だということを改めて感じさせられたミニ釣行会だった・・・。

そろそろ鮎が始まるし、フライも捨て難いし、身体が二つ欲しい今日この頃です。

石川
爽快渓流フライフィッシングに魅せられて