釣れるまで行く

先週大雨で行けなかったSNM上流、老師に行きませんかと誘いを入れたところ、思わぬ即OKのお返事。
をサポート役にいざ爆釣の渓へ。
先行者が気になったが出発は0:30と老師同行時のいつものご指定時刻は早いので到着も何とか一番乗りできそう。
4時過ぎには到着一番乗りできた。遡行準備をしている間に明るくなり、即遡行にかかる。両氏にはデイパック持参をお願いしていた、弁当と飲み物を持っていく。昼までで帰る気はない。
先々週から踏み跡道のブッシュは急激に成長し倍の高さになっていた。加えてここもマイマイガの幼虫毛虫が大量発生し通し辛いところが2か所ほどあり先々週45分で到着した谷まで1時間ちょっとかかったが、真夏の暑い中、業師と二人で上流を川通しで目指した経験のあるはこんなに楽にここまで来れるのかとあっけにとられていた。
5時過ぎから釣り開始、水温9.8度、いつもの微増水ぎみ水量。
先週あれだけの量の毛虫を見せられたのでこれはキャタピラーを少し巻いて行こうと準備したマイマイガ仕様の8番フライ、まずはこいつから結んでみた。淵のど真ん中から何のためらいもなく食いついてきた25cmは8番の針をがっぷり咥えていた。

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この後、すぐに私がキャタピラーを流しまくったポイントを自慢のセッジで29cmを一発でキャッチされてしまい、キャタピラーはお払い箱とする。

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いつもこの入渓地点あたりはまだアタリが少し遠いのだが、この日はあまりにも遠すぎた。2時間ほどまったくアタリもなく影さえ確認できない。

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あまりのコンディションの悪さに早朝入渓の疲れがどっと押し寄せる。踏み跡道を来る途中の草の倒れ方、そして遡行し始めたころ石の上部に砂がついていたこと、どうも前日に入渓があったのかもしれない。しかし、前日の入渓程度でこんなにも釣れないなんてのはここまで来てまだ経験はない川である。2度目の朝飯でも食って少しテンションを上げようと大休憩している目の前でやっと老師に本日初ヒットがあった。

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しかし、その後もぼつぼつと釣れるもののサイズが25cmまでといまいち低調を維持したまま滝を迎えてしまった。

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滝を超えた淵の脇がちょうど広い木陰になり釣れない疲れもほぼ頂点に達した感があったのでまだ10時過ぎであったが昼飯でも食おうかと提案。みんな腹が減ってしまっていた。
食後、どうやらここで終了という雰囲気が漂ってきたので二人にはそのまま休憩してもらい2~30分時間をもらって上流の探索に出てみた。
すると、すぐに27cmがあっけなくヒット、1尾や2尾であの下がりきったテンションを上げるのは無理だと思い、もう少しやってみる。すぐ上のポイントでまた25cm、そしてまた27cm23cmと4尾ヒットするのにほぼ20分ほど。
すぐにひきかえし探索報告、なら上に行ってみようということになったが、老師の疲労の色は隠しきれない。
にもすぐにヒットがありのテンションは回復、そして老師が回り込んだポイントに私の毛バリを落とすとボコッとした大型特有の出方でヒットしたのが34cmあった。

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老師のランディングネットですくってもらい計測してもらった。ランディングネットを使って撮影するのに慣れていないためうまく撮ったつもりの写真がこんな絵になってしまったが、よく太ったきれいな魚であった。

老師が下流へ向かって釣りだしたのでそろそろ限界かなと思い、にあと1尾釣れたら終わりにしましょうといったすぐ後に結構なサイズがの毛バリを襲うが、これがなんとすっぽ抜け、この川のイワナは巻きや緩流体ではなく流れのど真ん中から食ってくるのでも感が狂ってしまっている。アマゴの感覚が通用するといってもいいくらいの出方なのである。でこの上流でアベレージをキャッチして終了にした。
先々週はこのゴルジュを抜けられなくて断念したのだが、今週もまたこのゴルジュは抜けられるのに断念せざるを得なかった。なかなかこの先に行かせてもらえない川である。

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せっかく老師に苦労して上流まで歩いてもらったが、コンディションがいまいちで申し訳ないことでした。

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この川は水量がかなり多いのでフライで釣るには滝の前後から上流あたりからが最も良いポイントであることが分かった。次からは滝を超えたところから開始しなければならないが、いったい帰りにどれだけ時間がかかるのか考えると嫌になるので何も考えず滝越え敢行やってみようと思う帰り道であった。