鮎、後アマゴとはいかず

熟年フライフィッシャーを自認する身としてはあまり大きな声では言えないが、夏は時々鮎を追いかけている。
今年は諸事情でスタートが遅れたとはいえ、まだしばらくは愉しめる。
私事で恐縮だが、皆既日食の日に初孫が無事誕生し、彦根にある病院へ姫の顔を拝みに行くのが第一の目的、鮎釣りはそのついでということで・・・?

そんな訳で久しぶりのT川単独釣行、鮎で訪れるのは1年振り。
6時にN漁協へ到着し、おとりと日券を購入、川の状況を見ながら上流へ車を進めた。
予想していたとはいえかなりの増水、濁りも少しあるといった感じ。
まず目指すのは緩い瀬が続くW地区、しかし車が1台在り二人の鮎師がすでに竿を出していた。

仕方がないので下流へ逆戻りし、鉄筋で護岸してあるいつものポイントに到着。
川に降りて準備を整えたのが7時過ぎ、川の中をじっくり観察するが苔を食んでいるような白いきらめきが見えない。
やはり増水と濁りが影響しているのか・・・、少し不安な気持ちになりながらおとりを送り出した。

すると、なんと2メートルも進まないうちにもう子鮎が掛かってしまった。
残念ながらその子鮎はすぐに外れてしまったが、目標のポイントにおとりが入るとすぐにガッツーンという強烈なアタリ。
不意打ちを食った感じで少し慌てたが、何とか無事に取り込んでおとり交換ができた。
この日は鮎ばかりかアマゴの活性も高いようで、あちこちでライズしている。
最初の1匹が釣れてからも順調に18cm前後の鮎が掛かり、この分だと今日は二桁(つ抜け)達成できそうだなと一人でほくそ笑んでいたら、11時半頃になって雷鳴とともにどしゃ降りになってしまった。

慌てて車に戻り少し早いが昼食休憩。
昼寝をして時間をつぶすも雨がいっこうに小止みにならず、増水と濁りはますます強くなるばかり。
車の中で悶々とした時間をすごしているうち3時過ぎになって雨がようやく小降りになった。

T2
T1

川の様子を見ると、鮎はもうあきらめざるを得ない状態。
となれば二刀流ではないがフライロッドに持ち替えてまずはドライで挑戦。
先ほど盛んにライズしていたポイントも今は動きがなく、ドライでは全く歯が立たない状況。
やむなくニンフを取り出してルースニングに切り替えた。

何投か流すうちマーカーが横に鋭く動いたので思わず合わせた。
ずっしりとした重量感は久しぶりに味わう25cmクラスのT川アマゴである。
押しの強い流れに乗って下流へぐいぐい引き、2番ロッドをバットから曲げて堪能させてくれたのは良かったのだが、取り込み時に首を振られてバラシてしまった。
その後、手を換えフライを換えて粘ったものの2度とロッドが曲がることはなかった。

5時過ぎにタイムアップ、鮎缶に生かしておいた鮎を数えると13匹居る。

Ayu

おとりの2匹を引くと11匹、午前中だけの釣果としては充分すぎる。
先週に引き続き雨にたたられた今回の釣行だったが、U川へ行ったNOとTは小熊に遭遇し散々な目にあったそうで、ただ一人TD川へ先週の鬱憤を晴らしに行ったF氏は好調だったとのこと。
それぞれに明暗を分けた今回の釣行、孫の顔見ついでに一番近場へ行って鮎のお土産まで付いた私が一番得した・・・ということになるのだろうか?