鮎釣りに魅せられて

2年くらい前からBird氏に誘われて真夏の間だけ鮎釣りをするようになった。
というのも近場の渓では水温が高くなりすぎて、良型のアマゴやイワナの顔を見ることが難しくなったのと、水温の低い北陸方面はこの時期アブに襲われることを覚悟しなければならないからである。
それと多くの釣人が夏の間は鮎にハマッてしまうその理由を知りたかったというのもある。

2年前に湖北のT川でBird氏に鮎釣りの手ほどきを受け、ビギナーズラックで7匹釣れたのが鮎釣りにハマルきっかけとなった。
その後、竿から始まって道具を一式揃えて本格的に臨んだ昨年だったが、思うように釣果が伸びない苦悩の日々が続いた。

3本イカリが道糸と絡んでオトリ鮎が海老状態になっていたり、水温や水量によって鮎が何処に付いているかが解らず、ひたすらオトリを引いて弱らせてしまったり、
とにかく難しく面倒くさい釣りだなぁというのが最初に抱いた印象だった。

今年になって少しずつ鮎釣りが解るようになり、釣果も伸びはじめ二桁釣れることもあったりして、そうなると余計その魅力にとりつかれてしまう。
鮎釣りは基本的に釣り下がるので、フライや餌釣りなどの釣り上がり主体の渓流釣り師から嫌われる。
対象魚によって釣り方が異なるのは仕方のないことで、エリアを分けるとかして仲良く愉しみたいものである。

9月4日、他のメンバーは北陸方面へフライで出かけるのを尻目に単独で鮎釣りに出かけた。
行き先は福井県のS川、湖北のT川が雨による増水と濁りで釣りにならなかったときに初めて行き、そこそこ(12匹)釣れた川である。
網入れが9月5日からということも行き先に決めた理由の一つである。

結果から言うと、17cmから23cmまでを25匹、そのうち大半が20cm以上。

ayu23

今年の目標にしていた20匹以上をやっとのことで達成することができた。
正直言って23cmの鮎は取り込むのにかなり苦労させられ、タモに入れたときの重量感は何ともたまらない感動があった。
これだから鮎釣りはやめられない・・・!、多くの鮎釣り師たちの気持ちが少し解ったような気がする。
今年もまだしばらくは鮎地獄から這い上がれなさそうである・・・。

鮎のもう一つの愉しみ、それは食べること。
塩焼きで食べきれない分は干物にして、日本酒に合うんだなぁこれが・・・!

himono