2007FF開幕Ⅱ

遅ればせながらワタクシやっと開幕いたしました。(Bird)
暖冬のおかげ?で各地の渓流は今期早々から既にトップギアに入っているとあちこちから情報が入って来る。
U川等のイワナの川でさえいい釣果が上がっているようだ。
とはいえ、初夏の陽気の日もあれば、この冬のような陽気はいったいいつまで続くのだろうかといった週もあったりでなかなか腰の上げにくい開幕であった。

恥ずかしながら、かなり物持ちの良いワタクシのベストは何時購入したのやらさえ記憶にないほどの年代物。昨年の終盤、背中の布張りの辺りが布疲労とでも言うのでしょうか自然に裂けてきた。いやいやこれはイカン!ここまで酷使してきたのかと我ながら道具に対する無頓着さを思い知らされた。ほぼ年間通してこのベストは整理されることもなく、釣りが終われば丸めてポイ。ポケット生地にはフロータントがにじみ、ポケットの中にはティペットの切れ端、リーダーの空き袋、干からびたタバコの吸殻…あとは申し上げるのもおぞましい限りのものが。
在庫整理バーゲンの時に予備用に2つ購入した全面布製のものは暑くて、しかもチャックが通常とは逆差し、ポケットのチャックも開けにくく使い難いのでまっさらのままほとんど使っていないのに、このよれよれのベストだけはフルに活躍してくれた。有難う。綺麗に洗って私が神(私の場合は仏か)と共に行くときは共に燃やしてもらおう。
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いつもながら前置きが長くてすみません。
鯖街道花折峠を越えて5:15に葛川、平に到着、行き先を決めていなかったので取敢えずここからやってみようと。GWの下調べに鯖街道沿いからT川辺りまでつまんで行こうという魂胆であった。
GWは奈良、和歌山行きが例年だが、今年はR169の崖崩れで行けそうもないのと、暖冬でいつもならGWの頃はイマイチの川も今年はイケルかもと思っている。
まずは近場のここ、平の辺りからやってみようとウェィダーを履き、ベストを着込んで竿を継ぐ、フライを結ぼうと思ったら…無い!…ありゃりゃ~、昨夜ベストから入れ替える時にテーブルに置いてそのまま忘れてきてしまった。開幕から大ボケ…また1時間掛けて取りに帰った。で、再度家を出たのが6:30、また鯖街道を行くのも芸がないからR161から回るかと山科を抜けR161へ、そのまま湖西道路を東に向かいだすと気が変わった。…T川に行こう。
昨年までのR365の電光掲示板の「菅並から中河内通行止め」の表示がないので下流の菅並からのアクセスで廃村田戸の少し上流に8:15到着。
今の時期、T川の水量は例年なら雪代でフライなど出来たものではないが今年は平水より10~15cm高ほど、濁りもなく釣りには丁度良い。途中2台釣りらしき車がとめてあったので結構釣り荒れてるかもしれない。
いつもならそそくさと準備を済ませ川に立つのだが、今日は既に疲れていた。何せ4:30に家を出て8:15にやっと川に到着、こんなに時間をかけたら利賀川まで行ける。
パンをかじりながら休憩休憩。気温は15℃、パラリというよりもう少し弱い雨、カッパはいいかと迷ったが後で強くなると嫌なので着ていくことにした。

8:30イヨイヨ川に立ち戦闘開始…長かった…水温9℃、丁度良い、しかしこの時期、幾らなんでも15cm高の押しの強い流れでは出そうにないので鏡を中心に攻めることにした。例年のことだがこの時期のT川にはあまり期待はしていない。
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2つ目のポイントで鏡と流れの境目からポーンとフルヌードで飛び出してきたのは21cm
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ガガンボかと思ったがもうカゲロウがポツポツハッチしている。いい感じだ。
続いて出たのは白泡と鏡の境目、その次は淵に流れ込む主流の脇の浅い緩い流れ込み。主流のど真ん中まではまだ時期は早そうだがほぼ盛期に近いポイントで出てくれる。暖冬様様などといったら怒られそうだ。
押しの強い強い流れで対岸へ渡るのをためらわせるポイントの対岸側にいい鏡があるので、まだ川歩きがおぼつかないが深い流れに立って狙ってみた、案の定、石に流れが2つに分けられた流れと鏡の境からバスッと食いついたのは27cm
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サビも取れ綺麗に回復しているがT川アマゴとしてはまだまだボリューム不足、迫力が無い。
相変わらずいい流れである、沈むには惜しすぎる!
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6月にもなるとススキが伸びて鬱蒼としている河岸も今はよく開けて歩きやすい。丁度ワサビの花の時期のようだ、白くて可憐な花だがこれを摘んで茎や葉と一緒に二杯酢に2~3日漬け込むとピリッとした美味しいご飯の友になる。
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11:30までの3時間で6尾キャッチ、2尾バラシ。川辺に車が置いてあった辺りからぱったりアタリが止まったのと腹が減ったのと疲労感で午前の部を終了
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5月中旬までは結構入り易い川岸なのだがこれが鬱蒼としてくるとイノシシの寝床になる

今の時期はいい、あちこちに可憐な花が咲いて綺麗だ。
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山吹
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タチツボスミレ
名も知らぬ可憐な野の花に心癒されるのは渓流釣り師の解禁のもう一つの楽しみでもある。

昼食後、たまらず寝込んでしまい、目が覚めたらもう薄暗かった。18:30。イブニングも結構いけそうだったのに残念。
まぁ、開幕第1戦としてはまずまず、来週辺りからもうチョット頑張りますか!