2008-07

嵐を呼ぶ男

京都は連日35度を超える猛暑日が続いている、道路上の気温は43度まで上がることも珍しくなくなった。強い日差しに燃えてしまいそうである。 かねてより企んでいた石川SNM川上流域探索遡行、アブが出る前にやってしまわなければならないとH氏と決行することにしたが、この暑さに体力が持つかどうか心配であった。 AM1:30R303熊川宿道の駅でH氏と合流、一路SNM川へ。 5時前に林道終点に到着、先着はなし、珍しい、のかな?…毎度来る谷ではないがこの谷に一番乗り出来たのは初めてである。 後続を引き離すためには1時間は歩いておきたい。早速遡行準備を済ませ取水堰堤へ向かうが困った…もうアブに囲まれている。メジロだ、まだ数は少ないが5~60匹には囲まれているだろう。取水堰堤をおり河原に立つ、河原の砂地にくっきりと足跡が残っていた。ほとんど風化していない、昨日か一昨日のものと思われる。水量も前回より10cmは落ちている、川底の石も茶色みが強くこのところ雨もほとんど降っていないようだ。 取水堰堤から数十メートルも遡行しないうちにアブの姿は消えたので一安心。 もくもくと時計を見ながらの遡行はなかなか辛い。釣り...
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今年も夏季合宿はU川で

爽快渓流メンバー夏季合宿は今年もU川ということになり、まとめ役のog氏におんぶに抱っこで準備万端整えてもらい、二日間の楽しい合宿を過ごすことが出来た。 今回は予定が合わなかった3人が欠席となり、na氏、og氏、ho氏、fの4名の合宿となったのだが、その平均年齢を出してみるとなんと54.25歳(>
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2008年、夏物語

ここのところ恒例となった釣行会、今年の夏も昨年同様U川での開催となった。 型といい、数といい安定した釣果に恵まれ、地理的な安心感からの選択である。 Bird氏とは、それこそ百川錬磨?というか、一泊釣行した川だけでも、東は千曲川水系、天竜川水系、木曽川水系、長良川水系、揖斐川水系、北は神通川水系、庄川水系、手取川水系、九頭竜川水系、南は日置川水系、古座川水系、熊野川水系、十津川水系、吉野川水系、宮川水系、櫛田川水系、そして琵琶湖に注ぐ淀川水系と枚挙に暇がない。 一つの水系で少なくとも5本以上は入川しているので、百銘川踏破は確実である。 そして、夜のバーベキューの時にもその話で大いに盛り上がったのだが、結構危ない思いもしているのである。 午前2時、いわゆる草木も眠る丑三つ時、下界の熱帯夜から逃避してひんやりとした冷気に包まれたU川H温泉前に到着、もちろん一番乗りである。 これでお目当てのH温泉上流部は確保できた・・・はずだったのだが、2時半頃に後からやってきた車に入渓ポイントを押さえられてしまった。 “おいおい、それは無いだろう・・・!” 文句を言いに行くのも大人げないので、一歩譲ってOG...
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手取川散策

梅雨も明け(たんじゃなかろうか?)、本格的な夏の到来。京都では祇園祭の鉾建ても始まり、町行く女性の華やかさに目を奪われるくるおしい季節である。 T川では鮎も解禁し、渓流は高度を稼ぐ釣りの季節となった。 ここ数年U川の手軽さについつい誘われてイワナ釣りらしいイワナ釣りはトンとご無沙汰してしまっているなと常々思っていたところ、H氏からどこか面白い釣り場はないかとのお誘いがあった。 とはいえ、準備も情報もなくテント持ちでホイホイ行けるほど詳しく知る谷もない。 かねてより私の瀬波川の話に少しく興味を持ってくれていたH氏であることを思い出し、手取川の大杉谷と瀬波川に紹介がてら行って見ることにした。 AM4:30大杉谷ナナコバ谷出合い上流部の入渓ポイントに到着、まだ薄暗い。フライが見える明るさになるまで暫くの間待つ。 入渓点は平瀬になっていていつもこのポイントでイワナのご機嫌伺いをしてみる、ライズがあり2~3尾の小物が釣れればその日の釣果は約束されている。が、今日はさっぱり反応なし。 5:30、すっかり明るくなりフライも確認できるようになった。最初の堰堤までは100m程、この区間は準備運動区間で小...
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猿と猪と男と渇水

“忘れてしまいたいことやぁ〜、どうしようもないストレスにぃ〜、包まれたときに男はぁ〜、竿を振るのでしょう〜・・・♪” 前回にも増してさらに気合を入れ、早朝4時15分に到着。 “ポワァーン、ポワァーン”という例のディンプルライズを狙うためである。 獣除けにクラクションを大きく2回鳴らし、まだ薄暗い林道を独りで歩き出した。 7Xのフロロカーボンティペット、18番のQBP、19フィートのラインシステムという今考えられる最強のコンビネーションシステムで第1投、いつものようにチビアマゴがご愛嬌でフライをつつきに来た。 水温は13℃、堰堤際のレーンを流した5投目にしっかりとした反応があり本日の1匹目とご対面。 20cm程の綺麗なアマゴ、“お迎えご苦労さん”と撮影後にリリース。 いつも心が和む瞬間である。 気分上々で上流の流れに眼をやった途端、落胆の色に包まれた・・・。 『渇水!』、平水より10cm位少ないだろうか・・・、1つ目の障害である。 当然のことながら例の“ポワァーン”は見られないし、水量と水勢が少ないせいでおのずとヒットポイントも少なくなっている。 “まっ、濁りと増水よりましか!”と半ばあ...
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増水と濁り、未だ収まらず

これからは水温も上がってドライフライでは釣り辛くなるだろうし、美女軍団に逢えるのも今回が最後になるかも・・・ と、感慨深い釣行となった。 早朝5時、いつもの場所に降り立った。 辺りは森全体を覆う朝霧に包まれて晴れているのか曇っているのか解らない。 ウグイスの『ヨーイスタート』という声を合図に第1投。 かなりの水量と流速に乗ったQBP16番はあっという間に流されてしまった。 そう、今週降った雨が増水と濁りという形で影を落としていたのである。 しまった、これならU川へ行った方が良かったかも、と思ったが既に遅すぎる。 どこかの誰かさんは有給をとって4日の金曜日にU川へ出かけ、増水や濁りの全く無い中で、なんと25匹のイワナを1日でキャッチしたとのこと。 人工物の取水堰堤に守られたU川は、ちょっとやそっとの雨は影響しないのである。 こちらは平水より10cm以上高く、水温も14℃と先週よりさらに1度上昇。 最後はいい形で締めくくりたかったところだが、自然が相手では仕方がない。 気持ちを切り替えて増水で水圧の強くなった流れを押しのけながら進んで行く。 そして、軽いジョギングくらいの流速の脇に出来た緩...
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