2012年夏、釣行会

九州では豪雨の被害も聞かれ、まだ梅雨の明けきらない微妙な時期、雨雲の追跡から逃れるように出かけた今回の一泊釣行会夏編。
結局、昨年同様、石川県を代表する名川T川水系へ向かうこととなった。
支流も多くあり、少しくらいの雨でも水引きが早いと言うのが選択理由である。

今回は二組に別れ、13時に白山下のIキャンプ場で集合することにした。
Bird氏とN老師が向かったのはMD川、Bird氏は今年3回目だが、N 老師には林道歩きが相当堪えそうだが・・・。
WとT業師、そして私の3人が向かったのは、昨年同様のSN川。

昨年、イマイチだったので雪辱戦の意味合いもあるし、何より紫色に輝くあのイワナ達に逢いたかったのである。
朝5時に現地到着、目指すポイントに一番乗り出来たようである。
Wは比較的魚影の濃い区間上流部に単独で入り、T業師と私は中流部のスロープのところから川へ降りた。

降りたところにあるプールで、いきなりライズを発見!
イワナ特有のモコッとしたライズ、まずTに挑戦してもらった。
何度か流すうちにようやくヒットしたものの、寄せる時に外れてしまった。
続いて同じプールを私が挑戦、流れ込みのあたりで良型がヒットした。

無事ランディングし、デジカメを取り出して写そうとネットから出したときにこちらもフックが外れてしまった。
27-28cmはあったと思うが・・・。
二人とも出だしでつまずいたもののしばらく進んだところで再びTにヒット、23cm程のイワナだ。

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T23

その後、私にも25cmくらいのイワナがヒット。

O25murasaki

水質か川底の色の所為か、何故か紫色に輝く魚体は相変わらず美しく、しばし見とれてしまう。
水量としては申し分のない状態で水温も14度、ポイントごとに反応がある。
しかし、20-28cmのイワナを二人で20匹程キャッチしたところで、急に反応が渋くなった。

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林道を見上げると車が1台、そして50m先には無情にもフライマンが・・・。
仕方がないので車に戻るとWが既に待っていて、“20匹以上キャッチした!”と声が弾んでいる。
ただし、型は20-22cmまでと、ちょっと物足らない様子。

待ち合わせの時間まで少し時間があるので、下流のキャンプ場跡辺りを少し探ったが3人とも反応が無く、少し早いがIキャンプ場へ向かうことにした。
1年ぶりのSN川、恋焦がれた紫色のイワナ達と心を通わせることが出来、大満足だった。

1時になりBird氏とN老師がIキャンプ場に到着。
MD川は増水していて、イワナの顔は見れたものの厳しい釣果だったとのこと。
さすがに45分の林道歩きはN老師の体力を相当奪ったようで、顔に疲労の色が色濃く現れていた。

昼食休憩後は、近場で実績のあるMT川へ5人で入ることにした。
Bird氏と老師はいつもの濃密区間、我々3人組はその上流にある堰堤の上へ。
入渓早々にWと私に20cm位のヤマメがヒット。

yamame

昨年まではイワナがほとんどだったこのMT川、漁協がヤマメの放流に力を注いだようで、釣れて来るのはヤマメばかり・・・。

最後に入った堰堤も好調で、2時間ほどの釣りだったが、この区間3人で15-6匹のヤマメをキャッチした。

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本命ポイントに入った2人組は、又しても増水が災いして貧果だったとのこと。
この日は我々3人組の方に女神が微笑んだようだ。

夕餉は恒例のバーベキュー、久しぶりに5人が顔を合わせたこともあり大いに盛り上がる。
翌日は昨日同様の組合せで、Bird氏と老師は昨日我々3人組が好調だったSN川へ車を走らせた。

そして我々3人組の方は、このところ定番になったKZ川へ向かった。
上流部にWと私が入り、その下流部にTが単独で入った。
入渓早々Wに25cm級がヒット、その少し上流部で私に20cmと27cmのイワナ。
渇水気味でポイントが少なめだが、さすがに魚影は濃い。

しかし、ここで雨が本降りになってきたので、私が下流部の安全地帯へ車を移動。
そしてそのまま下流部の橋前後で20-25cmのイワナを3匹キャッチした。
私と交代してWと一緒に釣り上がったTも25cmまでのイワナを5匹、Wはライントラブルが頻発してその後はパッとしなかった模様。

お昼に再びIキャンプ場にて5人揃って昼食。
SN川を目指した2人組だったが、2匹目のドジョウは思うようにすくえなかったようで、27cmまでのイワナを2-3匹ずつキャッチしたのみだったとのこと。

さて、2日目の夕まず目ポイントに選んだのは、結局昨日と同じ場所・・・?
メンバーの皆さんも高齢化が進んで、歩きの多いポイントや移動時間の長く掛かる場所は敬遠しがちになってしまうようである。

我々3人組が入ったMT川本流最終堰堤の上流部、このところ誰も入っていなかったようで、いきなり20cm前後のヤマメが5連続でヒット。
しかし、昨日反応の良かったポイントに入った途端、反応が薄くなってしまった。
最終的には3人ともヤマメの顔こそ見れたものの昨日のような好釣果は得られなかった。

逆に昨日と同じポイントに入った2人組の方は、Bird氏が絶好調で、28cmのイワナを筆頭に26cm以下のヤマメを合わせて10匹キャッチ。
ただし、N老師は昨日のお疲れが出たのか、ポイントの巡り合わせが悪かったのか、厳しい釣果に終わったようである。

同じ場所でも日によって水量や天候・水温などのコンディションが違うと、ここまで釣果に差が出るものなのか・・・?
この2日間で導き出された検証と結果である。
毎年恒例となった海の日を利用した一泊釣行会、今年は時々雨に降られたものの概ね好条件に恵まれ、個人差はあるもののそれなりの釣果を得られたようである。

この先梅雨も明けると、いよいよアブが出始める季節となる。
私は鮎釣りへと逃避しますが、他の皆さん、さあどうします・・・?