2013年秋、釣行会

私の身勝手な計画やそれぞれの事情が重なってN老師と二人だけとなった今回の釣行会、一緒に行けなかった仲間には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
行き先はこのところ恒例となった南信州の駒ヶ根市。
あちこちに大雨をもたらした台風18号はこちらにもそれなりの雨量があって、まず最初に向かったOTG川は無情にも増水というハードルを用意してくれていた。
昨年は渇水で苦労したが、増水というのも我々フライマンにはちょっと辛い現実だ。

名神の一区間が災害で通行止めだったので新名神と東名阪回りで中央高速に入り、駒ヶ根インターを降りたのは朝6時を回っていた。
朝一番に駒ヶ根ファームス近くに架かっている吊橋の下に入渓したものの川は幾筋にも別れ、そのどれもが水勢を強く帯びてポイントが随分少なくなっている。

ファーストヒットは15cm程のアマゴ、その後18cmのイワナがヒットしたものの気がつくと前方にフライマンの姿が見えて、後が続かず早々に川から上がった。
下流部のほうがポイントが多いのではと思い、区間最下流部へ移動。
しかしこちらは逆に魚影が薄く、二人ともノーヒットに終わった。

今釣行の目的の一つが美味しい物を食べるということで、一日目のお昼に向かったのはローメンで有名な萬里というお店。
しかし残念ながら店長が気まぐれなようで、この日は閉店していた。
仕方がないのでいつもの駒ヶ根ファームス味わい工房へ向かう。

ここで新たな発見があった・・・。
老師(bird氏も?)好みのべにこさん風の店員が居たのだ!
そのべにこさんをチラ見しながら美味しい昼食を済ませ、後は川べりの涼しいところで昼寝。

午後は新たな川を探索すべく伊北ICまで走り以前から気になっていたYG川へ、しかしこちらは増水の上に濁りまである。
早々に見切りをつけ次に向かったのは伊那IC近くのOZ川とOG川。
しかし、こちらも同様に増水と濁り・・・。

結局再びOTG川に戻りこまくさ橋の下流部に入った。
私が23cm程のイワナをヒットさせたが、岩ノ下に潜られてラインブレイク。
南側の筋を攻めていた老師も厳しい状況に変わりはない。

夕食は以前から一度は行きたかったガロというお店。
明治亭とソースカツどんの食べ比べをしたかった。
結果的にはヒレカツのボリュームではガロの方が上だが、全般的な味付けや漬物に味噌汁など総合的には明治亭が上という結論に至った・・・?

夜は下流部の川べりで老師は車中泊、私は一人用のテント泊。
翌日は5時起床で、この日は昨年も行ったことのあるKM川を目指した。
運よくダム上流の車止めに一番乗りできた。
歩いて下の堰堤上まで下がり上流の堰堤までの短い流程だが、こちらは増水してはいるものの水はクリア。

KM

O-KM

23cm程の白いイワナを1匹キャッチしたが後が続かないし、老師も苦戦を強いられている。

20130923171044

N18

林道に戻ったところでこの大堰堤の巻き道を見つけて堰堤の上に出ることができた。

O-KMue

水の色はさらにクリアでパラダイスを予感させたまでは良かったが、しばらく進んでも釣り荒れているのか何故か魚の反応が全く無かった。
駒ヶ根までの帰り道、お昼まではまだ少し時間があるのでYDG川を探索。
しかし。ここも増水と濁りでアウト。

さらに養命酒の本社工場近くのNTG川へ向かった。
最奥の車止め下の堰堤で私が試し釣りをしたところ、9寸ほどのイワナがフライを追いかけてきたが、咥える寸前でドラグが掛かりユーターン・・・。
こちらは水もクリア、養命酒の水源になっているだけの事はあるし、この堰堤を巻ければ面白いかもしれない。(次回に期待)

お昼は例のべにこさんに逢いに再び駒ヶ根ファームス味わい工房へ・・・。
昼食後はこまくさ橋上流の空き地で昼寝の後、昨日同様こまくさ橋下流部に入った。
私には昨日同様15cmほどのアマゴと20cmのイワナが各1匹顔を見せてくれたが、一日経ってもまだ増水は収まっていない。
これでは最上流部の上へ歩いて入るポイントも厳しいはずと最初から断念。

この日はこまくさの湯に浸かり汗を流した後お決まりの明治亭で夕食。
その後一服する間もなくU川へ移動することにした。
この辺りの水系は何処も水況が良くないと判断しての決断である。
夜11時頃にI谷のテン場に到着し、昨日同様の野営。

朝5時に起床し上流の取水堰堤へ向かうとラッキーなことに誰もいない。
その先は通行止めになっているので間違いなく一番乗りだ。
こちらは南信州方面とは違って逆に減水気味だが、この方がましである。
すぐに堰堤の上へ入ったものの反応が無く、すぐに堰堤を二つ下がった辺りから川に降りた。

この時期になるとイワナも求愛活動に入り堰堤に溜まる傾向がある。
案の定途中の水域では反応が薄いものの、堰堤で入れ掛かり状態になった。

Itani

N-Itani

型は20~23センチとイマイチだがこの二日間の鬱憤を晴らすには充分だった。
老師もキッチリとキャッチしていた。

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さらにその下流部を攻めようと林道を歩いていると、川原に大きな猪を発見。
慌てて車に戻った。

結局お昼前に上がり早めの昼食をテン場で摂り、昼寝をたっぷり。
老師はまだ調子が上がらず、昼食後早々にI谷と本流出合いから第一堰堤までを攻め、8寸までを4匹キャッチして、何とか恰好をつけたようだ。
夕まず目は第二堰堤と第三堰堤直下の釜だけを攻めて25cmまでのイワナを4匹キャッチ、その後まだ時間があったのでH温泉下に入った。

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老師が18cm、そして私が18cmと15cmのイワナをキャッチして今釣行の幕を閉じた。

天気には恵まれたものの増水に祟られた全行程950kmの釣行だったが、南信州の乾いた風と美味しい食事を充分満喫できた三日間でもあった。
そして、何より怪我もなく無事に帰れたことが最大の喜びである。
気がつけば今年の渓流シーズンも終わりを告げようとしている。
来シーズンもいい渓魚たちとの出逢いがありますように・・・。
Nさん本当にお疲れ様でした。