2019年イワナと鮎をぼつぼつ

昨年は雨と台風にことごとく付きまとわれ一度も川に入ることが出来なかった。
今年は何とか数回イワナと鮎を楽しむ事が出来たが、年々雨というものが凶悪化してきて多少の雨なら的な気楽な天候判断が出来なくなってきているので来年は行けるのだろうかと今から心配している。

5月の大連休後の月火曜という最もタフな状況は覚悟で手取へ行ったが、本流筋を3時間攻めても魚影さえ確認できず。早めに切り上げて白峰温泉総湯を攻めてみた、これだけ通っているにも拘らず白峰の温泉に入るのは初めて。入った瞬間、若いころ奈良和歌山三重と川渡りした時入った龍神温泉の湯を思い出した。肌がぬるっとする重曹泉(炭酸水素塩泉)、総湯が出来たおかげで入れた訳で、夜明け前に出て日が暮れてから帰ってくるような釣り客は温泉旅館には最も嫌がられる客と自ら敬遠している私には総湯流行り大歓迎である。平日だったこともあり露天風呂独占で素晴らしい景観を見ながらの風呂を満喫した。大連休直後の釣果は諦めて様子見に目的を変更、翌日は打波の温泉下とイコウをやって午前中で切り上げた。本流筋はさすがに厳しかったが谷はそこそこ、尺も出ていい感じであった。
6月中旬、白山の室堂、南竜山荘の夏山営業開始と市之瀬からの通行規制が始まる前にキャンプと永井旅館の温泉とイワナを楽しむという少々目的感に乏しい釣りに行ったが永井旅館の木の温泉を独り占めできたのには感激した。前回入った白峰総湯とは泉質が少し違うナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉ということであったがなかなかいい感じの湯加減と総木造りの浴室これなら登山の疲れも癒されるだろうと納得。これならここへ泊った方がよかったとテントを張り終えた後の祭りであった。正直二人でキャンプしてもあまり面白いものでもない、ただただ夜明けとともに釣りに出るための都合というだけのキャンプであった。(キャンプというのはそういうものだと思っている)
さて前日試し釣りした岩屋股がいい感じで、なにより近い、手ごろという理由でここを攻めるべく途中まで登りかけたが、せっかくの平日釣行のチャンスなので瀬波を見てみたくなった。速攻引き返してテントをたたみ瀬波へ
足に自信がないので取水堰堤から10分ほど歩いて釣りだしたが、やはり釣れ出すのは黒谷以降、自信はなくとも黒谷まではさっさと歩いたほうが足も楽だったと再確認できた。瀬波の状態も再確認できたので次は狙いを定めて今年中に行きたい。上りに時間を食ってここからというところで残りの体力を聞くとそろそろ限界というので無理せず帰途に就いた。ここで無理させて瀬波を嫌がられては次回以降に差し障りが出るとまずいと判断したのであった。これが幸いした、今までなかったことが襲来してきた。私の膝である。いや~こんなに膝に来るとは思わなかった。歳も歳だし、運動不足、要は釣り不足である。ということで瀬波は準備運動が必須。膝に来ると腰まで来る、以前は何とも思わなかった事態に今後の釣行と日頃の運動など、歳なりの事はしておくべきだと戒めるが実行に至ってはいない。

長梅雨、大雨と鮎は大きくならず8月に入りやっと鮎らしくなったようなので湖北の川へ友釣り。暑さに慣れていなかったので急激な酷暑に入渓から汗が吹き出しオトリをセットするまでの準備だけで熱中症になりそうだった。水温は例年より低く、まだ瀬に入っている鮎は少なそうで渕尻の開きの石を狙って午後3時までかかってやっと18尾、サイズは16~18、中には稚鮎程度のまで混じって取り込みの楽な事。上流部へは工事で入れず中河内から入れるかどうか聞いてみたが、確実な情報ではなさそうなので諦めた。
一週間後もう一度行ってみたが23尾と伸びずサイズも今イチ、9月に入ると引っ掛けが入るし盆休み最終日を狙って最後の挑戦と三度目に行った日には水温が高すぎて土用隠れ状態、やっと10尾になった頃にアブが出だして暑すぎるのと相まって嫌になってしまった。
やはりこの川の鮎は上流部に差して行く元気モノを狙わないと面白くない。来年は上流へ行かせて貰えるだろうか。

9月に入ると今度は台風。15号と17号の合間に良い天候が一週だけあって打波へ最終釣行。
9月は利賀を狙っていたが3連休後の火曜日となりタフコンディション確実を覚悟して遠距離を走る気にはなれなかった。
平日なので朝一夜明け前からやる必要も感じず8時頃到着したが、近頃平日と言えども入渓は多い。取水堰堤下はほぼ入渓済、登山口へ登りに掛かる橋の上下流が空いていたので堰堤のすぐ上から入った。3連休の後なので顔も出してくれないかと思ったが、案外素直に出てくれるので素人にも5尾ほど食いついてくれて意気が上がったが、それも橋まで。橋から先は全く音沙汰なしで午前を終える。
谷の大きな木の下で昼食を取り、昼寝していたら少々涼しすぎるくらいの気温となり、薄の穂と赤とんぼ、秋を早々に感じさせる気配が物寂しくもあり、日本に生れて良かったと幾度となく思う季節なのであった。
谷の魚はほぼ堰堤に向かっており、途中のポイントは一流しで確認だけして堰堤下を入念に探る。この時期の堰堤下は上から餌で下からルアー・フライで攻めに攻め倒されて反応しないかと思いきや、それ以上の濃さで溜まっているのでまだまだ反応してくれる魚は残っている。案外良い型も出て尺にあと数ミリと惜しいやつもいた。
素人さんのテンカラフライにもバックリ食ってくれて少しずつではあるが上手くなっているなぁと自己満足しきりであった。
9月は手取、利賀ばかり行っていたので夏を過ぎた打波の柳の生い茂った河原の木陰に涼やかな風が通り柳の枝がゆらりと揺れて心地よいひとときの休息に腰をおろしたままふと柳の様に生きて来た方がよかったのだろうかと後ろを見れば、ここへ通い詰めた頃の懐かしい思いが甦って、こういうのんびりした釣りも良いものだと思うようになったのは歳のせいだろうか。
来年もまた釣りが出来るように祈りつつ夕暮れの早くなった林道を後にした。

コメント

  1. og より:

    久しぶりの投稿ですね!時々見に行ってましたがしばらく投稿がなかったので心配していました。相変わらずキッチリと釣果を上げているところはさすがです!丹生川には私も7月10日に行きましたが、15〜16センチを7匹掛けて型がもう一つだったので午前中で上がりました。今年は徳島に松下さんが単身赴任しているので勝浦川に一緒に行きました。今年の勝浦川は不漁ですが掛かれば23〜28センチが揃います!松下さんが何と28センチを掛けましたよ!今シーズンもあと少しで終わりですが、何とかあと1回くらい鮎もイワナも行っておきたいと思っています。

    • アバター画像 Bird より:

      御無沙汰してます。
      土曜の仕事が抜けられなくて月火と都合を見ながらの釣りで生半可です。
      連れの経験体力に合わせてボツボツですわ、あきまへん。