2020.09.12

TD川へ行って来ました。
本当はSNMへ行きたかったんだが、先行逃切りが面倒で、平日ゆっくり行けるときに日延べにして、今回はダム上流の本支流を探ってみることにした。
水量が少ないようなので、いつも水量の多さに四苦八苦させられる本流をまず狙ってみた。
6時過ぎ、気温は19度と爽やかだ。
思った通りいつもは対岸に渡るのに勇気のいる水量と流速だが、膝上位まで水位は下がっている。春から6月頃にこれくらいの水量だと釣り易いのだがなかなか思うようにはいかない。
入渓後すぐにアタックがあったがピチョというチビ様アタリ。
そして次のポイントでもピチョ。次もまた次も‥あれ?これって稚魚放流後か。
これは参った、稚魚様御一行に占拠されていてはまずいい目はない。さっさと本流を止めて谷へ行った方がよさそうと思いつつ暫く釣ってみる。
するとかつかつヤマメらしいサイズが釣れてきた。

こんなのが来るかともう少しやってみる気になった、すると贔屓目に見て30弱のたぶんヤマメと思うが毛鉤を中心に伸身半回転ジャンプしてきやがった。毛鉤は浮いたままなので合わせなかったが、こいつを釣っておかないと今日は写真なしだぞと頑張ってみたが二度目のアタックはなかった。
ちょっとやる気が出て来たが、上流へ行く毎に稚魚のアタリさえ少なくなって、イワナなど姿も見せないまま堰堤到着8時過ぎ。
堰堤下などほぼ期待できないので本流はこれで終了、やはり釣り難いあの水量じゃないとアカンのか。しかも稚魚放流の後ではなとここまでやってやっと納得。

さてこうなるともうどこも先行されているし、日が昇った頃から暑くなって来たので少しでも涼しい谷で2番煎じに甘んじることにした。
かと言えなるべく2番煎じじゃないかも知れない可能性にかけてO谷の長い林道に揺られながら暫く涼む。
O谷中流部は誰も入っていなかった。
3年以上来ていないが橋の上流の堰堤工事はとうに終わっていて堰堤上にいい溜まりが出来ているが今の時期は期待できるポイントではない。

ここから入渓し堰堤を二つ超え三つ目の堰堤まで行くと林道へ抜ける道があるので三つ目の堰堤までが本日の釣り場となる。
入り口は狭く落差もあるが堰堤を超えたあたりから上空の空間が広くなるので8ft0番に2番ラインを載せたロッドで攻めてみることにした。

この谷は状況が把握しやすい、最初の堰堤までやって5~6尾まぁまぁの型が出るときは堰堤上流も釣れる。出ないときは釣れないことになっている。
堰堤まで3尾小さいのが出たが、堰堤下の淵は完全に沈黙。釣れないな。とは思いながらも他をあたる気がないので躊躇わず堰堤巻きにかかる。この最初の堰堤巻きが斜面が崩れていたために上り難かったが、いい巻き道が出来ている、とは言っても藪漕ぎは免れない。
堰堤を超えると涼しげな風景が広がって気持ちいい。が妙に暑い、生ぬるい風まで吹いてくる。

上がってすぐに20cmほどのが元気に出てくれた。

その後暫くは数匹同じようなサイズを引き出せたが、型が出ない。それよりも気になるのがこの谷では珍しく汗が引かない事。なるべく日陰の立ち位置からやっているのに暑すぎ。ちょっとこれは今日も又あの猛暑の復活かなと風の吹く日陰で暫く休憩。

5匹ぐらい掛けた後から全く魚影がなくなった、水量は十分だし足跡も確認できないし今日釣れない原因は見当たらない、腕は別として。しいて言えば巻き道が楽になった事、入渓の総量が増えたという事か、今年はSNMもそうだったが思いもよらぬほど魚の反応が渋いし結構釣られているのだなと思うしかない。
二つ目の堰堤下のプールを丹念に攻めたが反応はなく、諦め。
堰堤巻きにかかるがこれがもう楽チン、暑ささえなければ快適そのものだけどなぁ。
堰堤を上がったところで本日のアベレージサイズを3尾追加して何とか数的には12~3尾にはなったが涼みに来たのに汗まみれでおまけに両足の裏や脛のアタリが攣ってきたので熱中症寸前ではなかったのだろうか。
林道を下り車まで還って、まず車を日陰に移動しクーラーで体を冷やしながら、冷たい水を飲み梅干し入りのおにぎりとざるそばをかきこむ。何とか体の熱さも収まり日陰に椅子を出してそのまま眠り込んでしまった。
目が覚めたのは15:30頃、暫くやる気が出なかったがこの時間から他へ行くのも面倒なのでまたここから最初の堰堤まで自分で自分の2番煎じをすることにした。
あれだけやって大して釣れなかったのに2番煎じではと思いつつ日暮れまで釣りをしないと気が収まらないのは何とかしなければなるまい。
少し涼しくなったので谷上りは快適、しかも案外魚も出てくれる、サイズは既定の20cmだが堰堤下の淵まで8尾ほど、そして堰堤直下の淵はいつも釣れないので最初の遡行では釣っていなかったが時間もあるのでやってみることにした。
1尾目20cm、2尾目20cmやはり規定は超えられないなと思っていたら3尾目はガバっと出た、今日初めての引き心地、やっとイワナらしい型が出てくれた。27cmだったが朝からの絶不調に一石投じられて何とか帰る気にしてくれた有難いやつであった。

気温自体が高かったのかどうかは温度計がないので分からないが車の温度計は昼に帰ってきたときは31度だった。
日差しがきついんだな、もうバッタがそこここから飛び出してくるころなのにバッタのバの字も見ないし、まだまだ今年の秋は遠そうだ。