T川、ドライ本格化

快晴に恵まれた4月18日、目指すは言わずと知れた湖北のT川。
先週訪れた老師の話によると小粒ながらドライへの反応が良かったとのこと。
そして今回は久しぶりにその老師と二人での釣行となった。

朝7時に下流部に到着、川の様子を見ながらそろそろと上流へ車を進めた。
例年ならこの季節、ドライフライでは全く歯が立たず、5月の連休明けくらいから本格化するところだが・・・。
今年の冬は雪が想像以上に少なかったことが影響して、良かったのやら悪かったのやら、複雑な心境である。

この時間だとまだ川に陽の光が射しているところが少なく、虫たちのハッチもほとんど見られないので最初に入るポイントの見極めが難しい。
相変わらず餌釣りとおぼしき名古屋や岐阜ナンバーの車が要所に止まっていて、改めてこの川の人気の高さがうかがえる。

8時過ぎになって中流部の開けた場所を見つけ川に降りた。
水温6度、水量はこの時期にしては少ないが、普段なら平水といったところ。
川に降りてすぐの淵では無反応だったが、そのすぐ上の瀬の弛みで老師にヒット。
18cmほどのアマゴだった。

まずは老師に1匹釣れて一安心、アマゴの活性は予想以上に高いようだ。
そのあと少し先のライズポイントで私にもヒット、20cmのアマゴ。

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さらにそのすぐ上流部のネコヤナギ際で23cmのアマゴが続いた。

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まだ体力が完全に戻っていないのか痩せていて、引きもさほど強くない。
T川アマゴ本来の幅広魚体になるにはもう少し時間が必要のようだ。

ここぞというポイントからはほぼ確実に魚の反応があるのだが、型が16-17cm前後と心なしか小さい。
雪が少なかったせいで初期のうちに餌釣り師たちに抜かれているのだろう。
ここで老師に良型のイワナがヒット、しかし痛恨のバラシ・・・。
少しフッキングが甘かったようだが、すぐに気を取り直して20cmのアマゴをキャッチした。

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二人で15-6匹キャッチしたところで昼食休憩のため林道に上がろうとしたら、ワサビの白い花がいくつも咲いているのを見つけた。
この川筋はとにかく山菜が多く、今日も何組もの山菜取りの人たちを見かけた。

昼食の準備をしていたら、なんと明日開催の通天湖釣り大会の準備のため本日は来ないはずだった師範ことBird氏がやってきた。
『あれっ、今日は来ないはずやなかったん・・・!』
好調が噂されるT川へ我々二人が行くと聞いて、じっとしていられなかったようである。
午前中の釣果を聞くと、23cmを頭に7-8匹とのこと、やっぱり・・・。

午後は我々二人が下流へ、師範は上流部へ移動。
遅めの昼食とその後の休憩に時間をとったためすでに3時半になり、少し日が陰ってきた。
下流部では何匹かのライズを見つけたものの結局二人ともヒットさせることができずに終わった。
師範は26cmを筆頭に5-6匹キャッチしたそうで、さすがである。

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いつ来ても美しい山

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桜、こぶし、椿、山吹と一斉に花の季節になっていた、アケビだけははちきれそうな蕾であった
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6月以降が鮎の解禁まで禁漁となるこの川、我々フライマンにとっては最もいい時期に来れなくなるだけに、今年は早めに通えることをラッキーだと思わなくてはならない。
6月以降は高速料金1,000円を大いに活用して、北陸や信州方面へでも遠征するしかないか・・・。