U川(今更マル秘で)思いがけず尺 !

6月も後半に入ると如何に加齢なる釣り師とて夜討ち朝駆けは免れない。
金曜日には早めに帰れる仕事だけ入れる!これが釣り師の鉄則である。ところが世の中そんなに甘くない、早めに終わるつもりがちょっとしたトラブりで夜中まで現場作業にはまってしまう。

そんな事があった金曜、H氏から昼ごろ電話でU川へお誘い。夕刻O氏からメールでT川へお誘い。何とか10時過ぎには帰宅できた。
特急で晩飯を済ませ、在庫切れの毛鉤を超特急で巻く…
15~6本巻けた頃には日も変わりぐったり疲れも出てきて眠い。
午前2時、荷物を車に放り込み出発。最初のコンビニでリポビタンDとアリナミンVを流し込みR161を東へ突っ走る。
T川も捨て難い好調期に入っているがU川の状況が気になる。SHOPのお客さんが先週早朝いきなり尺を上げたらしいのである。

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6時に鳩ヶ湯に到着、年券を購入したがオヤジさんは出てこずお母さんと少し話すと先々週くらいから水位が落ち着きかなりの入渓者があったらしい。
ふと山を見上げるとまだ三ノ峰、別山には残雪が、今年は2週間遅れているとお母さん、私も今頃くらいからしか来たことがないが三ノ峰の残雪を見るのは初めてである。

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夜明けと同時に入っているはずのH氏を探して上流へ向かう。案の定、先週尺の上がった場所に入ってる。1~2時間は空いたと思うのでH氏の後を釣りあがることにした。
取水堰堤より上流は増水が落ち着いてきて適度な水量となりつつあるところ、反面堰堤より下流は取水が通常通りとなり例年の細い流れとなってしまっている。去年は何の影響か取水を停止していたため鳩ヶ湯辺りも豊富な水量であったので成魚放流とあいまって人気をはくしたが例年通りの細い流れでは魚は豊富でも釣れるのは朝一かイブニングくらいだろう。
H氏の後を釣るとなるとA級ポイントは捨てて岸よりのわずかな弛みや合流部の水面の粗い緩い流れを中心に攻めなければなるまい。幸い私が釣り始めた時間帯から虫が飛び出し夜明けの時間帯よりも少なからず水面を気にしているイワナは多くなっているはずである。

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2時間後H氏に追いつくまでに25~20cmを何とか4尾掛けてH氏と合流、たんどう谷から上流へ向かおうとしたが僅かに後れを取り先行されてしまった。
昼までの間をどの区間で釣ろうか迷ったが入渓者の多い時案外エアポケットとなる区間に行ってみると案の定誰も入っていない。

ウドがこんなに大きくなってしかも川原の目立つところで、こうやってウドは残して採ると来年また採れる、手軽に山菜取りに来れる朽木の針畑ではお目にかかれない光景である。山菜取りも根こそぎってのはそろそろ止めてもらいたいものだ。

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しかも朝から全くノーマークのようだ、入渓早々ライズあり。二筋になった流れを片方ずつ釣りあがり二人とも2時間ほどで4~5匹をキャッチ、すれているようでキャッチできた3倍のアタックがあったがフッキング出来なかったのはH氏も同じであったという。

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鮎じゃないんだから綺麗に背掛かりしても…
丁度昼くらいに上流から餌釣りが二人釣り下ってきたので午前中はここまでにした。
午後はもうどこへ行っても一緒だろうと朝一入ったポイントをもう一度攻めることにしたが、反応はあるもののフッキングせずH氏が1尾し止めただけでやはり無理かなと途中で上り鳩ヶ湯の辺りを攻めることにした。
鳩ヶ湯の下り口から入渓した途端に魚が走る走る、物凄い魚影である。であるが走られて全く釣れない。太い流れのあるポイントでライズにフライを落とすと簡単に食いついたので同じようなポイントに絞って釣りあがるとほとんど入れ食いに近い。が型が小さすぎ18cmくらいのばっかりでたまに23cm程のが混じる程度。尺はどうした!と気持ちは高ぶるもののこの流れではと、半ば諦め気味に小物を釣りまくる。
夕暮れも近くなりそろそろ上がろうかという頃この区間で一番の淵に来ていた。淵の対岸のえぐれた流れの弛みで良さそうなライズを発見、少し待ってもう一度ライズを確認、ライズポイントに打ち込んだ、この時間帯、あのライズ、釣れて当然の一発であったが、ん~型は27~8?とメジャーを当てるとぴったり30cm!尺でした。あっけなかった。まっ大型が釣れるのはこんな感じがほとんどで狙って釣れるもんじゃない。

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谷もまだ通行止めで本流のみ、しかも取水堰堤下は超減水ではなかなかいい場所に入れない。いつも通りのU川に戻ったといえば戻ったのだが釣り人のほうが増えすぎてしまって…
今年のU川は年券が無駄にならない程度にしておこうかな。