アブと猛暑に負けました

朝一から入渓して涼しい時間帯に済まそうと思っていたのだが、最近夜中に走るのが辛い。
走るのが辛いというより腰が上がらないというのが適切かもしれない。
2時、4時と2度目が覚めたが結局出発したのは7時過ぎで到着する頃はもう暑いと思うと気がなえる。
TOGAに行きたいが5時間一人旅もなかなか辛いので今回もU川で半日、翌日は鮎をT川でと思っていた。
日中に走ると時間がかかって仕方がないと思うのだが夜中に出られなくなった事を案じなければなるまい。
U川本流取水堰堤上流到着11時前。
車を停めるとコンコンと当たってくるのがいる、メジロがもう出てるのかとよく見ると黄色いやつ、アカウシアブとか書いてあるが正確には分からない。この黄色いアブは集団で攻撃してこないのでまぁ我慢できる。メジロも少々混じっているがエンジンを切り暫くするとほとんどいなくなった。
沢靴とスパッツで入渓、水がぬるい。
谷は渇水で水が少ないだろうし本流は水温が高いかなと思いつつ広い川でラインを伸ばしたいのでまずは本流をと思ったが、このぬるさでは谷を登った方が面白そうだ。
3時間ほど頑張ってみたが20~23が5~6匹、深い淵の巻き込みと堰堤下で25程のが4匹、ほとんど流れのない脇の水たまりで休憩しているのか足元から走るので釣りにならないのが殆どであった。
昼食を摂ってまたまたI谷取水堰堤(もうここばっかり)
本流で疲れたのとまた時間切れで苦労するのが嫌なので取水堰堤の直ぐ上から入ってみたがほぼ反応なし。水はいい具合に冷たい、涼むには最高だ。
最初の堰堤下で反応がないので堰堤上もダメかとあきらめ気味にやってたら、そこそこ出てくれたが型はイマイチ、大きいので23~25程度

次の堰堤まで攻めてみたがいい型の出るポイントでも小さいのしか出ない、入りやすい区間でこの程度出ればよしとしなければならないか。

堰堤直下のコンクリートのえぐれは最も良いポイントじゃないかと思う程必ず出てくれるのが面白い。
この季節になるとイワナが上流目指してジャンプする姿をよく見るようになる。アブが治まる頃には淵や堰堤下に集結しているだろう。
沢靴で濡れながらやっていると谷の堰堤下は少し寒くなってくる。夕方はまだましだが朝一沢靴で高度のある谷に入ると冷たくて水に入るのに気合いがいるのだが、日中になると下界に戻るのが嫌になるほど気持ちがよい。

初日は早めに終えて翌日の事を考えていたらいつの間にか2時間ほど眠ってしまった。
鮎かSNM上流か‥アブはまだ我慢できそうな状態だし、鮎は暑すぎる。
鬱々とした日々に一筋の光明を求めている感情がSNMを選択した。コンビニで谷上り体制の朝、昼食を買い込みSNMへ
22:30ごろSNM林道終点到着、電灯で確認すると取水堰堤の下は水が少ないが上はちょうどよいはずだと決めて即就寝。
翌日4:30起床、まだ薄暗いが準備している間に明るくなるだろうと準備しだす、と暫くして降ろした荷物、特に昨日使った沢靴を入れたバックの回りをメジロがブンブン、そのうち車内へ侵入し、寝床の整理をするだけでも鬱陶しく絡んで来て、動くと動くだけ数が増えてくる。
U川はましだったのに、やはりSNMはだめか。ここのメジロにはさんざんやられまくったので迷うことなく下山。キャンプ場の辺りでもブンブン居るのにテントが五つほどたっている、夏休みのSNMだけはやめといた方がいいぜ。

餌釣りをしていた頃はアブが腰のあたりを真っ黒になるくらいブンブン飛び回られても我慢できたのに、フライをやりだして掛けた魚を取り込むのにしゃがんで下を向くようになってからこのメジロが天敵になってしまった。奴らは腰から股の下辺りで周回運動を繰り返すがあまり上半身の方には来ないからウェーダーを履いていれば噛まれる頻度は低いのだが、しゃがむとここぞとばかりに耳の穴や鼻の穴まで突っ込んできやがる。しかも暑さ対策で沢靴にタイツ、半ズボン体制だともう服の上から刺して来るから手に負えない。高度を上げれば居なくなるがそれまで我慢できないし、例え我慢して高度を上げ釣りを楽しんでも帰りが怖い。
ハッカ油が効果があるのは初期の数の少ない時期だけだ、スズメバチ用スプレーはかなり効果はあるのだが、このスプレーは揮発性がほぼ無く、吹き付けたところにべったりと液が残るので人に向かっては噴射できない。メジロの塊に噴射するとぼとぼとと落ちて即死する、が、また何処からか湧いてくる。以前叔父と盆休みに手取水系に2泊したがこのスプレー缶を5~6本消費してもまだ足りなかった。人への毒性はよく分からないが車やテントなどは液でべとべとになる。それでもキャンプしたければ10本ほど用意していくとかなりの数を殺戮できること間違いなしである。そこまでして行かなくてもいい季節はあるが最近の気象状況はなかなかいい季節に川遊びをさせてくれないから困ったものだ。

メジロ特集ではないのでSNMを脱出してさぁどうするか。もう暑いのは嫌、アブも嫌。昨日のI谷上流なら何とかなるだろうとまたU川へ引き返し、前回入った徒歩30分の入渓地点をめざす。
水量適量、水温適温、イワナ適量。

この谷は北に向かって登るがちょうど東に向くところで9時半を過ぎ、直射日光が正面から射してきた。山が日陰を作っていてくれていた時間帯は涼しかったが、やはり日が昇るといくら谷とはいえ暑くなる。水に入って体を冷やしながら登り11時までやって降参。
8月はもう釣りはヤメ、鮎やってる人たちは強いわ。

コメント

  1. bird より:

    お元気そうで安心しました
    丹生川では昼間はメジロは来ませんね、行こうかと思っていたら連日増水泥濁りで行けず終いです
    開店休業状態が続き9月になったら釣り行脚でもしたろうかとGoogle Earthでめぼしい川をくまなく調べたんですが長らく行っていない川や昔は林道がなかったりあっても通行止めだったりした川の周辺が随分様変わりしていたのに驚きました、特定の趣向や仕事以外では誰も行きそうもない奥山でも20~30年の歳月は個人の認識では計り知れない変貌を遂げている写真に期待は膨らむ一方です
    やっと二回目のめどが立ち、ご迷惑にならない体制で行けるのではないかと思っているのですが・・・
    今回の広範囲な局地的豪雨の影響も考慮しながら絞り込んでいるところです
    コメントありがとうございました

  2. og より:

    猛暑の中の北陸釣行、お疲れさまでした。この時期のアブはどうしようもないですね。私も5日に小松市の亡き友の墓参りへ行ったついでに大杉谷川で鮎釣りをしたのですが、鼻環を通すのにしゃがむ度に小型のオロロというアブの猛攻に遭い、早々に退散してきました。帰りに九頭龍川で鮎釣りをしたのですが、調子が出て来たところで今度は雷に邪魔されました。10日に丹生川で鮎釣りをしたのですが、アブもほとんど居なくて愉しめました。やはりこの時期はアブを避けるのが賢明ですね。