雨上がりのTD/M川

そろそろSNMに行けそうな感じになってきたのでTDのライブカメラで水況を見ていた。
前日夕方まで水況は落ち付いてきていた。天気予報は周辺どこを見ても曇り、雨の予報はなかったのだが、北陸道、福井鯖江の辺りから小雨がぱらつきだし、福井北を下りる頃には本降り…
九頭竜は濁りは薄いもののバッチリ増水。気象レーダーと国交省降雨量観測を見ると朝5時に11mm前後の雨が白山全域に降っていた。
TD本流は濁りは薄いが増水はかなりのもの、釣りは出来そうもない。5時の降水であればそのうち濁りが出てくる、水位の上昇もあるかも知れない。
これではSNMも駄目だろうなと取り敢えずダム上流の見込みのある谷をいくつか下見し、SNMに向かったが、上流まで見に行くまでもなく村の辺りでコーヒー色の濁流を確認。
小雨がまだ断続的に降り続いていた、ダム上流の下見した谷も本流を渡ったり、林道を結構奥に入ったりとこの雨が降り続くと危険性が増す。
U川辺りの降水量は比較的少なく、いつもの谷へ行こうかとも思ったが、同じ所ばかり行っても面白くないので、ここは取り敢えずのところ気象レーダーを確認出来る所で待機、寝て待つ。

寝たような寝てないような、多分寝ていたのだろう。10時。雨は止んでいた。本流はやはり濁流と化していたが、水位の上昇はもうなさそうだ。それに、これから入ろうとしている谷の堰堤工事車両が入った跡も確認できた。これならこれ以上雨が降らなければ大丈夫だろうと10時半に林道を登りだす。
冬場にあれだけ鴨川を歩いたが、さして効果はなかったようだ。息を切らして30分林道を登り、ブッシュに突入、雨上がりで滑るのを何とか凌いで堰堤上にでた。
ササ濁りより少し濁り気味だが遡行が危険な水量ではない。
開きのポイントに第1投、ドラグがかかる。第2投目、きれいに流れに乗ってゆっくりとイワナが出た。25cmを少し切る元気なイワナだ。
次の堰堤まで200m程しかないのでいつものようにすっ飛ばすと後がない。堰堤を超えることは出来るが、堰堤上の滝はこの増水では滝上の淵を超える事が出来ないので今日は堰堤まで。この200mを大事に丁寧に探って行くことにする。
同じ淵から2尾目が出たが、2尾が限界。次のポイントも開きで出る。入れ食いとはいかないまでもそこそこ数は出たが25cmを超える奴が出てくれない。堰堤までじっくりやって2時間半、堰堤下も何事もなく終了。下りながら巻きのポイントをもう一度流していくと下流からではドラグを回避出来なかったポイントもうまく流せて、何尾か追加できたが、やはりサイズが出ない。
入渓口まで帰り昼食にする。飯を食ってほっこりすると疲れが出てきた。あまり長く休憩しているとこのまま寝てしまいそうだ。
入渓口の堰堤の下を覗くと結構深くて広い、降りるのが厄介だが時間もあるしロープを懸けて降りれば登りも楽だしやってみたが、小さいのが2尾出ただけだった。
ロープを手繰り、またブッシュを抜けて、林道に出た。汗だくだ。


林道は一旦折り返して滝の上に出るので頑張って滝の上の堰堤まで行ってみることにする。時刻は3時、4時頃までが一人では安全の限界だろう。
堰堤下に淵はなく、ブロックが敷いてある。私の好きなパターンだ。
ブロック下に開きが出来ていてそこから狙うと一発で出たのは27cmほどの綺麗なイワナ。いや~ここまで来てよかった。
もう一発と出たポイントの上流を狙うとバスッと激しいアタックがあったが、ドラグが掛かってしまった。何度か流すがもう出てくれない、少し立ち位置を変えてもう一度流してみた。バチッと激しく出てくれたのは30.5cm、たぶん先ほどの奴だ。
いや~ここまで来てよかった。
ブロックの隙間をしつこく狙ってみたが、居ないようだ。右岸にブロックの端が切れていい淵の流れが出来ている。まずは下流から丁寧に探って行くかと第1投、ヘッド&テイル、いい型だ。ガンガン走ってくれた30cm。
同じ淵でもう1尾追加して終了にする。
4時を少し回っていた。

楢の巨木が多い、枯れたのと残ったのと。サクラのような樹皮の巨木が群生した場所があったが、山桜だろうか。まっすぐ伸びてかなり太い。昔、茶入れの飾りに使ってあった樹皮はこんなのを使ってあったのだな。

今季SNMはまだ行けていないし、N俣もまだだ。しかし行きたかった谷の一つに入渓出来て満足、待てば海路の日和あり。哉。

石川
爽快渓流フライフィッシングに魅せられて

コメント

  1. og より:

    単独北陸釣行、お疲れさんです。
    今シーズンはきっちりと尺という結果を出しているところは流石ですね!やはり1人の方がいいのかも?

    • アバター画像 Bird より:

      有り難う御座いました。
      梅雨明けが待ち遠しいですね。