I川再び

GW後半の3日間をog氏とI川偵察に行ってみたが、ほとんど反応を得ることが出来なかった。
GW後半という悪条件、また手探り状態で短い時間の入渓となったためしっかり状況を把握できなかったこともあり再度確認したい谷を老師と攻めてみた。
まずはN谷最上流域へ直行、地道を走ること4時間半、夜明け前に到着できた。結構気温が低い、9度を表示している。他に入渓待ちは2~3台、あまり人気はなさそうである。
先日地元のテンカラ師が良型を確保していたポイントに入渓。前回は瀬で反応していたが今回瀬での反応は全くない、水深があり流れの緩やかな餌の集まるポイントが比較的反応は良かったがどうも型が小さい。18cmクラスを2尾なんとか掛けた後絶好のポイントに老師が入った、渕尻の流速が揺るなった水深のある玉石底のポイントを攻めるが反応なし。ここで反応がないとは…
老師が諦めた後、このポイントに流れ込む2本の流れが中心の大石へ逆流し巻きを作っている流れに毛鉤を乗せてみた、水深1.5mほどの底石から元気よく飛び出したのは25cmほどのイワナ。

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よく開けた川原はまだ今の季節ブッシュの背は低いがこれからぐんぐん伸びて昆虫の温床となり、河岸のネコヤナギなどの低潅木の根が土砂の流出を防ぎ魚の格好の逃げ場を作っている。いい谷なんだがなぁ…
気温はぐんぐん下がりだし小雨も降ったり止んだりで、この時期としてはしっかり着込んできたつもりであったがそれでも寒い。イワナの後も反応は少なく、たまに反応しても18cmクラスのアマゴばかりだ。
あまりの寒さに耐えかねて、一度戻りインナーを追加してこようと老師に告げて道路へ上がりかけた斜面に丁度食べごろのウドが10本ほど、道端でこんなウドを見つけられるとは幸運だ。釣りのほうにこの幸運が向いてくれれば尚いいのだが。

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私が車へ戻っている最中に老師に23cmほどのよく肥えたアマゴが来たそうで、これで何とか納得できたと老師も上がってきた。
少し上流へ移動しイワナ狙いに切り替えたつもりであったが、チビアマゴの反応ばかりで少々集中力が切れてきた。気分転換に下流域へ様子を見に行ってみたが道路からの高低差があり入る気分になれなかった。
時刻はまだ9時を少し回ったところ、少なくとも午前中いっぱいはこの谷を攻めてみるつもりであったが気持ちが続きそうにないので老師と相談し転向することにする。
くねくねとした山道を峠を二つ越え戻らなければならない、途中猛烈な眠気に襲われるが早く次の谷へ向いたいので我慢していたが、数回カーブを踏み外しそうになったので万事休す、一度停車しておにぎりを食う、冷たいお茶を流し込み背伸びをすると少し目が覚めた。
国道へ出て、橋を渡りダムを通り過ごしてS谷水系の白い谷に到着したのが10時半頃。
この谷は反応が良かった。入渓直後3尾GET。如何せん型が小さい。まぁこの谷の状況ではこんなものかと反応が有るだけましと釣りあがることにする。暫くして老師がこけてしまいずぶ濡れになってしまったところで丁度お昼。天気も回復し日差しも少し差してきたところだったので服を乾かしがてら昼食。
1時間ほどの休憩で服は乾いたようなので再度入渓、私のほうは順調に小物ながら釣れてくるものの、老師のほうは今日はどうしたものかトラブリまくりでほとんど釣りになっていない状況。アタリも少なくなった辺りで堰堤が見えたのであの堰堤で場所変えを提案、その堰堤下の淵で執念の1尾を上げたのは老師であった。

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最後は県境のトンネル直前から谷へ入るコース。og氏と入ったときにいくらかましなサイズが出たが流程が短いので丹念に攻めることにする。
入渓直後ましなサイズがアタックしてくれた。

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この後20cmを少し超える程度のアマゴを5尾ほど追加して幸先が良かったが頭でっかち尻すぼみで後半ぱったりとアタリがなくなり無念の終了。

I川はなかなか微笑んではくれない。峠の雪が解け福井県側からアクセス可能になったらU川のついでにもう一度来てみようと思うのであった。諦めきれない、いい谷であった。

採れたウドをいただきました、いい香りです、スーパーに並んでいるのとあまり変らないが香りはやはりこちらに軍配が上がる

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