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秋の日の 虹色の ため息の

滋賀県と福井県の県境近くにひっそりと佇むこの管理釣り場は、どちらかと言うとキャンプ場としての顔がメイン。そのせいで釣り客も少なく、あまり釣れ過ぎないのが取り柄となっている。(この日は我々を含めて5人) また、上流にダムを有する川から水を引いている関係で、夏は水温が上がり過ぎて休業を余儀なくされ、逆に冬は豪雪地帯にあるため、やはり休業となってしまう。しかしながら琵琶湖に注ぐ川の上流エリアのすぐ横にあるため自然豊かで、抜群のロケーションがいつも我々を迎えてくれる。ヤマセミ、カワセミやキツツキ類などの野鳥も豊富で、そうした多くの野鳥たちの姿を身近に感じながら釣りが出来るのも大きな魅力の一つである。 そして、釣れてくる虹鱒はどれもヒレピンでコンディションの良さは抜群、ため息が出るほど美しい。 今年の10月中旬には、人気YouTube『おやじキャンプ飯』滋賀編のロケ撮影があり、12月にはアップされるとのことで愉しみでもある。 10月23日、紅葉真っ盛りのポンドに釣友Nさんと集合。 すると偶然にも昨日の日曜日にbird氏が来ていたとのこと。bird氏が釣り荒らした翌日だけに釣れるのか心配したものの...
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龍の細道

空き地は七台の車にて 行き交う人もまた釣り人なり。『奥の細道より』 渓流解禁最終週は渓流釣りファンにとっては名残惜しい1週間である。最終日の前日29日に訪れたのは九頭龍川の支流。現在車止めとなっている某旅館の駐車場近辺にはまだ薄暗い平日の朝5時半だというのに既に3台の車が停まっていた。この時点で既に出遅れを覚悟しなければならない。試しに川まで降りてみると、案の定1人のフライマンが前日の雨でやや平水に戻った川面を熱心に叩いているのが見えた。やむなく車で下流へ移動したが、送水管の下にも車が。更に下流へ進むと左岸の谷の入口、右岸の支流との出合い、そして右岸の谷の奥の空地にも同様に車が停まっていた。仕方なく更に下流へ進むが、途中でも釣り人らしき車とすれ違う。渓流釣り愛好家にとってこのラストウィークというのは格別なものなのだろう。約半年間待ちぼうけを喰らうことになる訳だから、平日とはいえ閉幕の前日ともなれば致し方ないところではある。 仕方がないので、ずっと下流の発電所の下に入る。左岸の谷に入るという選択肢もあったのだが、自分としての最終日にしんどい思いはしたくないのと、それ程釣れなくてものんびり...
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鮎、時々イワナ

9月20日は九頭龍川の福松大橋下流にて鮎釣り。8時から13時までやり、22cmまでを16匹。何故かこの時期になってもサビのない綺麗な魚体ばかりだった。 明くる日は九頭龍川上流の支流に入り、フライに転向して26cmまでのイワナが4匹。渇水続きで青藻が流れの中に密生している状況。2~3回流すとフライが緑色に変色する始末。この日は早々にロッドを畳んだ。 翌々日は前夜53mmの雨が降り、水量も程々になったものの若干の濁りがあった。しかしこれが幸いしたのか、前日に入った区間の中ほどにある大淵でフライを見切った大型のイワナがこの日は一発で出てくれた。これが何と30.5cmのギリ尺イワナ。 午後から支流の谷へ堰堤狙いで入った。ただこちらの谷は少しくらいの雨では濁らない透明な水が流れていた。5~6ヶ所の堰堤を攻めてそのうち3ヶ所の堰堤で大型のイワナがフライを見に来たものの、しっかりと見切られてしまった。 今年の渓流シーズンもあと1週間で終わり。さて、最終週はどんなドラマが待っているか・・・。
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御岳山の恵み

今回、初めて木曽川水系の某支流へ遠征。K川水系で仲良くなった2人の釣友の情報で、今年かなり釣れているとのこと。この釣友たちも既にこの川で尺イワナを3匹ずつ釣っている。それを聞いて勇んで出掛けたのが27日。朝6時から15時まで3人でこの川の上流域に入った。結果は3人で27cmまでのイワナを57匹。尺こそ出なかったが、平均して型が良いし、何より魚影が濃い。この区間は前日の夕方に下見に来た際、車2台で4人の釣り人が入っていたところ。1日しか経っていないのにこれだけ釣れるとは・・・。 翌日は2人で、この区間の中流域に入った。朝6時から10時までやって、31cmまでを7匹。相方は28cmまでを9匹だった。 その後、場所移動して少し下流域に入り、13時までやって、今度は33cmまでを5匹。特に33㎝の尺イワナの引きは強烈で、私の0番ロッドでは取り込むのにかなり苦労した。そして、相方は28cmまでが10匹だった。 この日は事情でお昼までしか出来なかったのでここで終了。しかし、この1日半で釣り上がったコースが、この川におけるイワナ主体の本命ポイント全てとなり、それより下流域はヤマメ中心となる。それにし...
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龍からのご褒美

前週は大雨により自宅待機を余儀なくされて今回が2週間ぶりの釣行。今回も行先は通い慣れたK川水系の支流。まず1日目に向かったのは左岸の谷。釣り場までそこそこ歩かなければならないが、その分良型に出逢える確率が高い。車止めに朝6時に到着。30分程歩いて堰堤の上から川へ降りた。この谷は堰堤が多いので巻くのが厄介だが、堰堤下のプールには大型が潜んでいるのでそれも愉しみの一つ。しかしながら前週の大雨が至る所で悲惨な影を落としていて、堰堤のプールは半分ほど砂で埋まり、よく釣れた少し深みのある緩い瀬が浅い早瀬になっていたりと大きく変貌していた。結局、今は空き家となっている奥の民家の上流までやって25㎝までが6匹と、大きく期待外れの結果となってしまった。更にその頃から雨が強く降り出し、水かさも増え濁りも入ってきたので、やむなくここで切り上げることにした。 そして2日目、この日も朝6時に今度は温泉下に入った。上流の工事が始まり濁流が流れてくる前に奥の取水堰堤まで到達しておこうという作戦。ここ2,3日誰も入ってなかったようで、至るところで蜘蛛の巣を拾う。これの処理に手間取り、結局奥の堰堤の少し手前で濁りがや...
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白山の周りを駆けずり回る

今回久しぶりに釣友と向かったのはT川水系のM川。この谷は何故か過去に入ったことがなく、今回が初めての入渓。朝6時、まずT川に架かる橋を横断して林道を歩き、2つ目の堰堤の上に入った。2日前に降った雨でT川本流はかなり増水していたが、この谷は多くの堰堤で区切られているせいか釣りにならないほどの水量でもなく、何より濁りは全くない。入って早々に20㎝と24㎝が立て続けにヒット。幸先よく進み、堰堤下のプールまで進むもここは水量が多すぎて全く歯が立たないし、巻き道も分からなかったので一旦入渓地点まで戻り林道に上がった。しかし、その先の林道が川からかなり高く離れてしまい降り口が見つからない。仕方がないので次の堰堤の上まで歩くものの同様にかなりの高さから急角度の藪漕ぎを強いられる。そうした状況が続いて堰堤を更に3つか4つやり過ごして林道を進むと、今度は舗装が途切れた林道が昨年の大水で崩れていて獣道状態になっていた。しかし、折角ここまで来たからにはここで引き返すのは男が廃ると踏ん張って何とか細い谷を伝い川まで降りることが出来た。しかし苦労して降りてもすぐに次の堰堤が待ち受けている。初めての谷で要領を得な...
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