T川へ行ってみた

近頃イワナも随分賢くなって釣り人の多い川では数もサイズも出にくくなった。
かと言ってアマゴのあのグラマラスな体高、俊敏な引きを楽しめる川がどうしても思いつかない。
行くところへ行けば居るのだろうが、日帰りで行けるところにいい川がないものだろうかと思いを巡らすこの頃である。

一昨年の8月の大雨で1年以上濁りの続いたT川
それ以前から鮎にばかり気が行ってしまった漁協体制で型のいい魚は上流の細くなったところまでアマゴやイワナまで引っ掛けで抜かれてしまい、もう行く気も失せていた。
濁りがなくなったということでどれほどの荒れようなのか見がてら釣りに入ってみた。

通称青い橋の少し上流辺りである。
河岸に茂っていたネコヤナギはすべて流され、素っ裸にされた広い河原と、とうとうと流れる浅瀬、砂底の深みの連続である。


たまに出る20cm超えも一寸超える程度までであったが、この川のアマゴの幅広魚体DNAは残っているようだ。このまま廃れていくのは惜しい川、いや惜しいDNAである。


大方は稚魚に毛の生えたようなサイズだった。

ポイント間の距離が長いので、もう止めようもう止めようと思いつつ帰りに1時間ほどかかる距離を歩いてしまった。
成果は、ましなアマゴにはめったにお目にかかれないだろうということと、放流から一ヶ月経った鮎だが、10匹程度の群れで泳ぎ去る姿をたまに確認できた。
上流どこまで行っても河原は広く、瀬と深みの連続なので鮎釣りには釣り易くなったなったのではなかろうか。

ご参考資料第362回滋賀県内水面漁場管理委員会 会議要録11ページ辺り

コメント

  1. og より:

    久しぶりのT川情報、有難うございます。私も3年くらい前に鮎釣りで行って、23cmの幅広アマゴを背掛かりで取り込んだくらいで、フライではここ10年程足が遠のいています。今は廃業した上流のスキー場や、一昨年の豪雨のせいでかつての好ポイントが砂で埋まってしまい、魅力のない川になってしまいました。恐らくフライではもう二度と行く事はないと思いますが、特に良い香りのする鮎を求めて鮎釣りには九頭龍の帰りに寄ってみようと思っています。

    • アバター画像 Bird より:

      コメント有難う御座います。
      河川の問題がすべて出そろったという感じです。
      森は豊かそうなんですがね、鷲の様な鳥を見かけました。
      スキー場の無許可工事、風力発電工事
      山の中の工事は人の目につきにくいですからねぇ