T川有情
秋の訪れが本格化する9月最後の連休、今年のフライフィッシングの終焉をどこの川で過ごそうか・・・。 人に邪魔されず、静かにのんびりとキャスティングを愉しみ、そして渓魚たちに別れを告げたい・・・。 そんな思いを満たしてくれるところといえば、私にとっての母なる川、T川しかありません。 気ままな単独釣行と2日間たっぷり時間があるということで、現地到着が朝8時半といつもよりゆっくりめでした。 実を言うと今回は、過去に25cm以上の『T川アマゴ』が釣れた渕や瀬を、ひとつひとつ辿る想い出巡りの旅であり、また、最近興味を持ち始めたウェットフライを試してみるといった、二つのもくろみがありました。 前夜苦労して巻いたウィング付ウェットフライが5本と、ソフトハックルフライが5本。 これらを試すことが出来るのは本流中流部ということで、朝一番は、青い橋下流のポイントに入りました。 このところの好天続きで川はかなり渇水状態ですが、水温は16℃とまずまずです。 ドロッパーにピーコックボディのEHC16番、リードフライにはクイルボディのパートリッジ16番を結び、いよいよ至福の時の始まりです。 夏のあいだ賑やかだった蝉...