Bird

源流への藪漕ぎ…記憶

O谷最上流部、最後に行ったのはいつ頃だったろうか…踏み後もほとんどない林道脇のブッシュに切り込み緩やかな原生林の斜面をひたすた下降し谷底の直前で切り立つ河岸の急斜面に取り付きやっとの思いで辿り着いた谷底の風景は下流部となんら変わり映えしない水と岩の薄茶色い印象しか残っていない。ただ、ここのイワナたちのまるで毛鉤にじゃれ付くかのように出てくれる無垢な反応は下降の辛さや、必ず待っている帰りの登攀のきつささえ忘れさせてくれる程楽しいものであった。先週末、雨で断念したこの谷への久しぶりの釣行、今週は何とか大丈夫そうな天気予報に期待して林道奥のゲート前に着いたのは5時少し前であった。夜間の雨も危険を感じさせるほど強くなく朝方からは晴れてくる予報は白山周辺の広い範囲で確認できたので今以上の増水はないとゲートを越え歩き出す。不確かな記憶の入渓地点を僅かな踏み後を探しながら記憶と摺り合わせてみるがなかなかヒットする場所が見つからない。一度小さな谷沿いに降りてみたがやはり待っていたのはザイルなしでは降りられない二段10mほどの滝。無理をすれば降りられそうだったがザイルは1本しか持ってきていない。悩んだが...
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優柔不断

長いことご無沙汰している渓へ行って見なければならないと思いつつ、ついつい目先の釣果に目がくらみ毎度おんなじ場所ばかりに通ってしまいどうもいかんなと思っていたところへ久しぶりにH氏から今週はどうします?とお誘いがあった。庄川尾上郷、手取O谷最上流、宮川(神通川)水系、長良川、飛騨川とご無沙汰ばかりで毎週行っても行ききれないほどの心残りがある。今回はひとつこのうちのどこかへ行って見なければとH氏に相談、手取O谷最上流へ行ってみようということになった。追坂峠で待ち合せ、一路北陸道へ、雨が…次第に強くなり、しまいにはザーザーと…、またかいな…降雨量情報と水位情報を確認すると「無理」と出ている。敦賀IC入り口で他の河川情報を確認しても入れそうな川はない、H氏が「これはもう帰ったほうがいいのではないか」、このところのゲリラ豪雨の状況を鑑みるとこのような時無理に行って怪我でもすると良くないと話は決まり断念することになった。H氏と別れ帰り道石田川を見に行くとここも増水濁流、やはり帰ろうともう一度水位情報を見てみると一時間当たり15~6cmのペースで水は引き始めている、これなら午後には釣りが可能な状況だ...
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気儘な休日

LOOPオプティピークOPPE3110-411ft-#3アンダーハンドニンフ用を拝借して釣り上り、山岳的渓流をウェットを結んでテンカラ的に攻めてみる、リーダーだけではキャストし辛いのでリーダーティペットは短く短く5~6ftで十分、長竿の利点を活かしリーダーティペットを空中にフライのみを水中にドラグフリーで流していく、キラリと水中で食ってきたりバシャンと派手に反応したりドライとはまた違ったスリルを感応できる。水中の釣りは流れのある場所はドラグフリーで、流れのない場所は規則的なリトリーブを。リトリーブ時はライズがあればライズポイントを通過するように、ないときは遠投して広範囲に探りを入れる。(経験的にこの方法はイワナよりアマゴのほうが反応がよい)長いだけに遠投楽チン、テンリュウの長竿より軽い、とはいいえシングルハンドでの釣り上がりには少々手に負担がかかる、設計通り大場所で沈める釣り、しかもアンダーハンドキャストでパワーを100%引き出せば面白いだろう。午後から雨の予報、雨の間に移動、途中有名(らしいのだが私は知らなかった)な蕎麦屋で昼食うまかった…………夕方から上がるはずの雨は上がらず増水と...
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エクステンドクイルボディパラシュート評価版

フック Tiemco TMC2487 #16ボディ長 TMC531 #14程度耐久性 20尾まで連続使用確認済みクイルボディは細く巻くほうが良いと思っていたがボディにボリュームが出たことによりアピール性がよくなったような気がする。堰堤下等のフラットで静かな水面でも、白泡の立つ流れ込みの流心脇でも反応良好。蜘蛛の巣が絡むと取り除きにくい。落差のある小渓流でリーダーキャストを多用する時にティペットが絡み易い。少しフッキング位置が奥になりがち(のまれる率が高くなった)魚へのダメージを少なくしたい場合はバーブレスがお勧め。スレ掛かり率も高くなった。(小さくても良く引くが、恥ずかしいという人は使わないほうがいい)釣れ率…まだ良く分からない。
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雨季

今月は皆勤賞頂かなければ!TD川7月毎週通いました。雨ばかりだったような…K谷6時前に到着、まずは第2橋上流から渓相は抜群なんだが釣れてくるのはチビばかりだったこの区間一番いいサイズ22cm1時間やって4尾…、この区間はあきまへん。第4橋上流の堰堤の上からがいい。3時間やって20尾、20釣れるまでと思ってやったので丁度20です。20cmくらいが多いが時には26cmもこの後M谷第二堰堤上へ、28cmを3連発、ここって小さいのばかりと思っていたが結構いいのが入っている。少しましな絵の写真をとらなあかんと思いネットを持参したがなかなかポーズを決めてくれない、おまけにああだこうだやっているうちに脱走してしまうのさえいるので面倒になった、やはりネットには縁がなさそうだ。おっと、ネットは魚をすくうものでしたね、使い方まで間違ってたらあかんですな。昼食後東の谷へ入るつもりだったが昼寝しすぎて起きたら6時半、イブニングも危ない時間、再び第二堰堤上へ、ライズはポツポツなんだが毛鉤への反応は抜群、いつまでも釣れる、真っ暗になっても釣れる。ええ加減にせなあかんと上がったのは8時前だった。二日目はSN川取水堰...
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三顧の礼

先週の土曜、O谷で昼寝をしたら涼しすぎたのか、それとも道中クーラーのかけ過ぎだったのか、日曜に鼻の奥が妙な感じで月曜には喉が痛くなり咳き込んで熱まで出てきた。薬をもらい必須の仕事だけしながら週末には何とか元気も出てきたが釣りには行けそうもなかった。そんな事でN氏からU川へお誘いがあったが、今週は養生しますとお断りをしたんだが、土曜にもう一度病院に行き医者からもう大丈夫ですよと言われてから俄然気合が入ってしまった。で、本日手取行ってしまいました、Nさんすんません。手取ダム辺りの谷を5本見て回り、4本に入渓し、32cm1本出ました。(疲れたので要約のみ)SNMはすばらしい増水で上流部は入渓困難(だろうと予測)だが中流部はもってこいの水量だったのだが、こんな日を地元の釣り師がほって置くはずはなく、こってり攻められているようで3時間粘ってみたが10尾に届かなかった。たまにこんなのがかなりの出水が有ったようで数週間前にいい釣りをした淵が砂利で埋まっていた。SNM中流部もいつも水がこのくらい豊富なら楽しいんだが午後から入ったこのK谷は入口から暫く落差がきついが中流部はなだらかな渓となる、その上は…...
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ECOしてないですか?

100%、エコと読むはずだ。先日テレビで芸人さんがヤホーで調べたんです、それはヤフーやろといったやり取りをしてウケていたがそれって一昔二昔前の化石やろ?と思う人も多いはずだが結構ウケてるって事はこの芸人さん考古学者の才能もあるのかもしれない。化石を掘り起こしては話題にしてしまう才に長けてるんだろう。もっとも昔はヤッホーで調べたらな!って自慢げに言われたのが私的には一番うけたが…ECOが金になる時代になってきた、いいことではないだろうか。猫も杓子もエコエコで黙っていても環境は確実に良くなってくるに違いないと信じているのだがお人好しだろうか。CO2取引というものには胡散臭さを感じるが…お隣の迷惑なオッサンも7発も発射するには燃料費の節約が必要だったようで短距離に抑えてしまったようだが、まぁこれもエコ、時代錯誤なようでしっかり流行は押さえてるところがDearLeaderといわれる所以なんだろう、まっええ加減にして欲しいオッサンだ。7発発射されてる最中に我々(W氏と)は巻き道も不明な程繁ったブッシュ(小浜ではない)と格闘していた。手取川O谷に未明に到着、暗がりで見る限り増水の程度は大したことは...
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リセット

人は痛みや苦しみというものによって生命の危機を事前に感知し危機を乗り越えて繁栄を謳歌してきたのであろうと推測する。反面、いつまでもその危機感というものを持続し続けていると緊張が自身の対応能力の許容範囲を超えてしまい、逆効果を生み出し自らその生命の持続を諦めてしまいかねない危険性をもはらんでいるのだということを自覚し、忘却という都合のいいものを準備しているのである。手取川へ再び、パートナーはN氏である。SNM取水堰堤より4:00入渓、朝一の視力はティペットを結ぶにもフライを結ぶにもあまりにも衰退しすぎた二人がなんでこんなにも早くから入渓してしまったかというのを分かり易く書くと長くなるので簡単に言ってしまうと、幸運にも一番乗りしてしまったが夜明けを待つ間に二番組到着、2時間歩くので先に入っていいかと相談されOKしたが、3番組まで来られるとどうにもならないので早々に入渓したのである。入渓から暫くの間見えないフライに苦労し、かなりの勢いでスプラッシュがあったり全く見失ったフライにポンと出たイワナを焦点の隅で気づいて大合わせをくれるがドラグがかかっているのは必至、合うはずがない。最初のHitはや...
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不完全燃焼

SNM川を狙っていた。今週から北海道渓流10日間の旅に出たH氏、多分金曜に出し抜いているN氏ともにお誘いのあるはずがない。SNM行くか…一人で…ふと思い付いたことが完璧に裏目に出た。以前より渓流に行きたいといっていた可愛い子ちゃん(といっても三十路を過ぎているが…)に行くか?とメール入れると即効行くという返事。一応、夜中に出て寝ずの釣りやとか、クマもいるとか、様々に脅しておいて予防線をはっておく。それでも行く?…行く!ということで爽快渓流初の女性アングラー登場かと意気込んだ。U川あたりが最良かと思ったが、どうも最近の実績は谷のみと渓流初めての女性には厳しいコース取りになるのは必至、SNMにも行きたいし…SNMに一番乗り出来れば何とか1~2尾くらいは、谷上がりにさほど厳しいところもないし。11:30に待ち合わせ、ひたすら走るのみ。共通の話題もすぐに底を尽き車内の会話も途切れ途切れ、都合よくぐっすりおやすみになってくれた。途中食料の仕入れがてらトイレ、サービスエリアでトイレ…この時点で気が付くべきだったかなぁ、トイレ。SNM林道でキャーキャー言うもののどちらかというと喜んでいそうであった。...
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北陸DEBUT

昨年末からキャス練、管釣りとDebutに向けて準備してきたW氏、今期に入り短い準備期間でDebutしたT氏、両氏はともにホームT川、高島I川K谷と渓流Debut以来未だ「ぼ」の字がないという。今回はog氏が精進中のためN氏と連れ立って北陸イワナDebutである。現地合流4:00ということでいつものようにギリギリに出発した私は道中稀に見る快走に恵まれ3:30には到着してしまった。早めに出て現地で仮眠するといっていたN氏一行に合流して起こすにもまだ早すぎるし、私も仮眠をというには時間がなさ過ぎるという中途半端なタイミングであったので本流を上流域まで走ってみて入渓待ち状況をチェックしてみた。思いのほか本流筋に入渓待ちの車は少なく好きな場所を確保できそうであった。集合場所へ着いたのが丁度4:00、N氏一行は熟睡中のようで窓ガラスが曇っている。小用を済まし、一服して彼らが起きるまで横になって待とうと座席を倒して程なくN氏の車のドアが開いた。N氏W氏は前回良かった取水堰堤上下流、私とT氏は本流の取水堰堤上流域へと別れて入渓、朝一は谷か本流か北陸イワナDebutのW,T氏の運命の分かれ道!!!!本流...
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