Bird

鹿害

鹿や猿や猪、野鳥が増えすぎて作物が荒らされると聞き始めて随分経つが、大変だなという思いはあっても自分自身がさして被害を被っていなかったので差し迫って対策を望むという事もなかった。このような動物の出没地域で生活していない人達はほとんどがそんな感覚ではなかろうか。種の繁栄という生物発生以来の意識せざる企みによるものなのだろうから増えすぎた動物に何の罪もない。ヒトという天敵の繁栄の過程により発生した事象であり、人間社会に不利益であるヒト側から見た観測に過ぎない。残念ながらこのような哲学を深々と書き綴る知識もなければ想像力もないが、釣りの哲学ならば…いや思い込みなら人並みには持っているのだが。さて、難しい哲学などはさておいて、ここ最近鹿の被害という釣り師たちの体験談をよく耳にするようになった。いっぱしの釣り師であれば夜討ち朝駆けは一般常識、深夜に釣り場へ突っ走るのは不可欠な事なのである。釣り場へ通じる道というのは先に述べた動物たちの活動圏内にある。で、よく耳にするというのは鹿をはねたという話。随分以前からカモシカにぶつけたとか猪を轢いたとかいう話はあったが、こうも頻繁に、また身近にこのような経...
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スギナの効用

前々日に久しぶりに訪れた大先輩宅で出された冷茶がまずかった。聞くとスギナを煎じたものだと言う。この先輩はサプリメントが大好きで、まぁ色々と飲んでいるようだが見たところ成人病になりやすい体型そのものというのが以前から全く変わらないのでその効果は見た通りだと思うのだが…で、先輩、思いついたように渓流行ったらスギナいっぱいあるやろ採ってきて!とゴミ袋を5つもくれた。スギナなんてあんまり見ませんよとめんどくさいのとそんなん採ってたら釣りが出来ないのでやんわり断ったつもりだったが、すかさず先輩、ツクシはいっぱい出てたやろ?と聞いてくる。はぁまぁねぇと答えた時点でアウト、「なら絶対スギナはいっぱいある筈やから心配いらん。」相変わらず前向きな人である。スギナはどうか分かりませんけどワサビならいっぱいありますから採ってきますわ、根は貧弱であきませんけど茎と葉は立派なのがいっぱいありますから二杯酢に漬けたらピリッと辛くて美味いワサビ漬けが出来ますよとワサビに変えてもらおうと思ったら、ワサビの葉のキムチの美味しいの作ってやるからスギナも頼むわと結局両方採ってこなければならない羽目になってしまった。帰ってネ...
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今年もU川は大繁盛

エクステンドクイル試作品の評価はT川のアマゴでと思っていたが、同行するN氏から前日連絡が入りT川は夜半から雨の予報が出ているので雨の降り出しが午後からになるU川に行き先変更となった。難度の低いイワナから評価していくのも順当、彼らのゆっくりとした出方を参考に問題点を抽出してみることにした。朝一はやっぱりH湯下からということでこの区間が大好きなN氏の足取りは軽い。川原へ降り立ってみるとかなりの低水量、夏場ならば即刻退散という水量だが水温10度のこの季節だし何とかなるだろう。朝一浅場の溜まりでライズしているのは佃煮サイズのチビばかりなので浅場を捨てて水深のあるポイントを拾っていく。砂地に刻まれる真新しい足跡は昨日のイブニングのものだろうが、それがさして気になる情報でもないというこのU川感覚はいったい何なのだろう…この時期のU川はもっと水量が多くなかっただろうか、そしてよく晴れた日など午後からの雪代で釣りにならなくなってしまうという季節ではなかったろうか。年々ここへ来るのが早くなっている。水深のあるポイントでは確実に反応してくれる状況だがその出方はアマゴのよう、速い速い。8時頃まではそんな感じ...
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前鬼川へ

ゴールデンウィークは奈良吉野、北山に限る。のではないか?…渋滞なし、釣り人少ない、羽化が活発になり餌釣りには厳しいが毛鉤師には優しい。少し奥に入ると渓谷が深いので家族連れのキャンパーや川遊びが居ない。そんなことで気合さえ入っていれば、この季節楽しいフライフィッシングが楽しめる確立は高いのである。H氏、S氏とGW釣行の打ち合わせは簡単に決まった。所用で1日遅れるS氏を待って前鬼をゆったりと楽しんだ。私とH氏はS氏合流の前日、吉野北俣川で先に楽しませてもらうことにした。大迫ダムで待ち合わせ、右岸ダム沿いの道を進み入之波温泉から左岸へ渡り暫く行くと北俣川と本沢(もとざ)川の分岐になる、左方向の橋を渡りバックウォーターを左岸から眺めながら北俣川へ入る。北俣筋のバックウォーターの浅場ではブラックバスがのっこんで居るようで派手な求愛行動があちこちで見られた。券売り場で4~5台が先行していると聞いた、下流部の大場所や落差のあるポイントを避け(歩くのがしんどいので)上流部の堰堤上の入りやすいところから入る。大型や数を期待しては居ない。私が巻いた毛鉤に私が気に入ったポイントから渓流の命が飛び出す瞬間、そ...
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とりあえず釣ってみてから

渓流でフライフィッシングがしたいんです。ショップでそれだけ言えばほぼ一式揃えてくれます。ロッドやリールはピンきり、予算と気合の入れようでお好きなものを。強いて言えばロッドの番手は3番で長さは7半~8フィートぐらいがいいんじゃないでしょうか。0番などはそよ風でラインが吹かれるし5番くらいが初心者にはお勧めなんて言われても後々管釣りくらいでしか使いようがなくなるので3番が適度ではないかと。ラインの結束などはショップで教えてくれます、必ず。フライ専門ショップなら。釣りに行く時期は6月7月頃のイワナの川が取っ付きやすいと思います。フライはエルクヘアカディスの16番前後をしこたま作るか買い込んで、とりあえずそれ一本で朝から日が暮れるまで川を遡りながら投げられる距離を無理せず(近距離でも釣れるので)毛鉤を30cmでも50cmでも少しずつ流して見ることです。釣りをする前にキャスティングレッスンや毛鉤の巻き方などあれこれ前知識を持って臨むのが一番でしょうが、面白くないし身につきません。川であれこれトラブってみて、魚に無視され、運良く食いついてくれてもバラシたり糸が切れたり、そんなことを一通りこなしてか...
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自然の中に身を浸す

私などは生まれた場所がもともと自然のど真ん中であったから山や川など物心付いたときには生活の一部という感覚で毎日毎日山に入り遊び場を開拓したり山の資源…雑木や竹、蔓などを加工して遊び道具にしたり、森や林、野原の形状を利用してさまざまに楽しみを見つけたりした。冬場は野鳥を捕獲する罠をかけたり、雪が降れば竹を加工してスキーの真似事やそり等で遊び、夏は川に入りヤスで魚を突いたり、一升瓶を加工して小魚を獲るモンドリのような仕掛けをかけ、獲れた小魚を餌に鰻を獲るはえ縄のような仕掛けを夕方仕掛けて朝一回収に行く、もちろん今や百貨店でも売られている昆虫獲りや四季折々に実る木の実や山菜なども取りに行ったりとサルのような幼少期を過ごしてきた。この頃というか、ずいぶん以前から野鳥の捕獲など出来なくなったし、勝手に山に入ると不法侵入と言われるし、そんなところで山菜や木の実や樹木など採ろうものなら大変なことになってしまう。そんなこんなで山遊びや川遊び、海だって同じで思いもよらぬ事でお叱りを受けたりするので子供の頃のような好き勝手な遊びなど出来ない。都市近郊の山などは春になると山菜取りが一斉に押し寄せ土地の人たち...
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アキアカネはまだかいな?

今週も毎度おなじみの川へイワナ釣り、そして毎度おなじみのH氏と。今回は爆釣ポイントへ朝一入るぞ!と4:30現地到着一番乗りの予定がタッチの差で名古屋、水戸グループ(ナンバーから察して)に先をこされてしまった。奥は諦め、取水堰堤で夜明けを待つ。待つ間に大阪泉からの親子連れが3着で惜しくも銅、少しの間話していったがM谷で頑張るようだ。正直なところM谷も魅力的だが林道歩きが辛い、今度3着になったら行ってみようか美濃又。うっすら明け出して釣りが出来るくらいになる時刻はもう5:30頃になってしまった、禁漁まであと何回来れるだろうか。取水堰堤が放水しているので下流の堰堤から入り順次堰堤を越えて3つ目の堰堤まで攻めて丁度昼になり取水堰堤に置いた車へ帰り昼食。まだまだ日中は暑いが木陰に入ると割と涼しい、木陰に椅子を移して昼寝。露草の花が咲いていたがまだアキアカネはいない、もうこの時期ロッドの先にいてくれなければならないんだが…我々が爆睡している間に先行は帰った、と先に目覚めていたH氏が確認していた。午後、といってももう15:30だが朝一予定していた爆釣ポイントを攻めることにした。2番手だがまぁそれなり...
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暇つぶしに

今年の夏の集中豪雨は怖いくらいの集中ぶりで天気予報で不安定と聞くともう川へ行く気がなくなってしまう。雨雲の様子を見ながら8/17いつもの川へ出かけてみた。50mm~100mmの雨雲が夜半に1時間ほどの時間で通過したのを道中で確認、丁度よい増水ならよいのだがと通過地点にむかう。道中、北陸道の反対車線で車が炎上していた、雨も怖いが事故も怖い。長い休みダレの気分を引き締めなおし眠気を覚ます。いつもの谷の入り口は丁度よい加減の増水、入れ食いポイントの上流へ向かう。林道が地道になるところからのブッシュがかなり伸びており轍の両脇が見づらく歩くようなスピードで登るが何度かゴンとくる石に乗り上げてしまった。ようやくたどり着いた入渓ポイントにはタープ張りのテントがでんと居座っていた。大阪ナンバーであった、ん~最終日までいるか…よ~頑張る、人のことは言えんけど。引き返して取水堰堤から入ることにした。上流はもう水が引きかけているのか通常の水位に毛の生えた程度になっていた。渇水が続いていたのか取水堰堤の取水が止められ下流へ放水されてる。お盆の釣りは少ないかと思ったが結構攻められているようでなかなか手強い反応の...
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嵐を呼ぶ男

京都は連日35度を超える猛暑日が続いている、道路上の気温は43度まで上がることも珍しくなくなった。強い日差しに燃えてしまいそうである。かねてより企んでいた石川SNM川上流域探索遡行、アブが出る前にやってしまわなければならないとH氏と決行することにしたが、この暑さに体力が持つかどうか心配であった。AM1:30R303熊川宿道の駅でH氏と合流、一路SNM川へ。5時前に林道終点に到着、先着はなし、珍しい、のかな?…毎度来る谷ではないがこの谷に一番乗り出来たのは初めてである。後続を引き離すためには1時間は歩いておきたい。早速遡行準備を済ませ取水堰堤へ向かうが困った…もうアブに囲まれている。メジロだ、まだ数は少ないが5~60匹には囲まれているだろう。取水堰堤をおり河原に立つ、河原の砂地にくっきりと足跡が残っていた。ほとんど風化していない、昨日か一昨日のものと思われる。水量も前回より10cmは落ちている、川底の石も茶色みが強くこのところ雨もほとんど降っていないようだ。取水堰堤から数十メートルも遡行しないうちにアブの姿は消えたので一安心。もくもくと時計を見ながらの遡行はなかなか辛い。釣りながらの遡行...
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今年も夏季合宿はU川で

爽快渓流メンバー夏季合宿は今年もU川ということになり、まとめ役のog氏におんぶに抱っこで準備万端整えてもらい、二日間の楽しい合宿を過ごすことが出来た。今回は予定が合わなかった3人が欠席となり、na氏、og氏、ho氏、fの4名の合宿となったのだが、その平均年齢を出してみるとなんと54.25歳(>
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