2014秋の釣行会

2014年の渓流も残り僅かとなった。
毎年この9月の連休はOTG川で釣行会となるのだが、今回は釣行会リーダーog氏と相談役のRoshiによんどころない用事が入り不参加というかつてない事態となってしまった。
加えてDa氏とMちゃんは奈良天川へ独自の釣行会を計画しており、今回天竜川釣行会の参加メンバーは業師、そして私の3人となってしまい少し寂しい釣行会となってしまった。
この天竜川釣行会の段取りは毎回og氏任せでOTG川以外どこで釣りをしたのかさっぱりわからないメンバー3人の頼りはナビと地図、あとは乏しい記憶のみという何とも頼りない釣行会となった。
今回のメインはOTG川上流部探索である。
入川ルート不明、遡行時間不明、遡行ルート不明、脱渓出来るのかどうかも未経験となるので初日の寝不足状態では少々不安もあり、またいつも2日目に入川するMB川水系のイワナが案外濃いような感触もあり、いつもとは逆の日程を組んだ。
初日MB川K川上流部に未明に到着、夜明けが遅くなり暗くて川の状況がつかめない。また、林道の補修工事や堰堤の補修工事などで駐車スペースには全て離合場所指定の看板があり停めておいて問題はないのかという不安もあり、駐車スペースをやっと見つけたころには夜も明けてきた。
駐車したところから林道を下流側へ下り堰堤補修工事中の現場から入渓。
現場脇の好ポイントから早速28cmのイワナが業師にヒットした。居るね~。
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6月のSNMのいきなり尺ヒットの業師が脳裏をかすめる。やばいかもしれない。業師に先行ヒットがあると後が続かない…
その後ぱったりと当たりもなくなり、河岸の低い木立ちにキャスティングもトラブル続出。我々が駐車したすぐ横にもう1台車が停まっているのが川から見えた。この状況で先行されたらもう全くいいところはなさそうだといったん上がることとしたが、停まっていた車は釣りではなさそうであった。以前来たときはもう少し川幅も広く釣りやすかったし、ぼつぼつ25cm前後がヒットしていたのであるが、今回は全く当てが外れた。上流はもっと釣り難くなるだろうから、下流にポイントを探しに走ったが、下流はチャラ瀬ばかりになって釣れそうになかった。テン場に予定していた辺りをイブニングの試し釣りに少しやってみたが、小さなアマゴばかりが出る、そんな中、珍しくイワナがヒット。
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いることはいるみたいだ。橋の上流はイブニングに残してかなり前にog氏と入渓したMB川本流上流部を見に行くことにした。
事前に上流部林道入り口はゲートで通行止めだとわかっていたので、ゲートの直下から入渓しようと降りかけたところへわざわざ付近で養蜂をされている方が声をかけてくれて、ここから1Km先に堰堤がありそこまでは釣れないから堰堤の上に行ったらどうかと進言してくれたので地元の意見は聞いておくべきだと林道を歩いた。1kmほどでなるほど堰堤があるが2~30mは降りなければならない。幸い降り道がついていたので下ってみたが、上流はチャラ瀬続きでたまに淵状の溜りはあるがいくら歩いても全く反応すら確認できず河原歩きに疲れて戻ることにした。林道へ息を切らして登り帰り道、堰堤から下流の様子を垣間見ながら降りてきたが、長い淵状の深みが続き、底石もしっかりしていた。案外この1Kmが夕方などはライズがあっていい型が釣れるのではないか、進言してくれた人のマイポイントになっているのではないかなどと下世話な妄想を残して、K川テン場予定地に戻り日陰で速攻昼寝にかかった。
寒さで目が覚めたのは15時、丸竹ロッドはどうだったと聞くと案外ましなサイズのアマゴが1尾ヒットしたとのことでイブニングに少し期待がかかる。そうそう丸竹ロッドの使い心地がどうのこうのと言っていたようだったが、アマゴのヒット以外は記憶にない。
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まず、業師に20cm弱のアマゴ、そして本日坊主を覚悟していた私にやっとましなアマゴがヒットしてくれた。
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その後20cm前後を3人で5~6尾ヒットしたが、良型には程遠かった。
イブニングの時刻も早くなりテン場に帰って夕食の準備にかかり明日のOTG川遡行の話題で盛り上がって食事を済ませたのは20時過ぎ、気温も11度と薄着の我々にはかなり寒く、21時前には寝袋に潜り込んだ。

翌朝は5:00起床、テント撤収をそそくさと済ませ峠を越えてOTG川へ一目散に走ったが、到着したのは6:30を少し過ぎていた。先日の仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳登山バス乗り場駐車場はもう停めるところもないほどいっぱいであったが、木曽駒ヶ岳登山バス乗り場は分散してはいるので、あんなに列をなして並んでいる光景は見たことがなかったので大丈夫だろうと高をくくっていたが、甘かった。
どの乗り場もいっぱいで駐車場にも入れなかった。幸い最終駐車場の下手に空地を見つけ朝食と予備のおにぎりをザックにいれてウェーダー履きでバスに乗ろうと停留所に行くと2~30人が並んでいる。このバス停は乗り込みの最終で、駅から、次々に拾ってきているので乗り込めるのは何人かわからない。こりゃー歩いたほうが早いかもしれないと歩き出したが、やはりバスのほうが早かったかも知れない。地蔵平バス停から10分ほどで第1?堰堤上に出られる入川口に到着、歩いたおかげで本流の状況やだいたいの地形などが把握でき案外よかったかも知れない。
長い下りの入川道からやっと川が見え始めたころ赤いシャツの人物が下流方向へ歩いていくのが見えた。ここまで来て先行者かと少しイラついたが、丁寧に釣りですかと声をかける。下手の堰堤からこの橋までやるということだったのでほっとした。ここはマイカー規制区域だがジムニーでここまで下りていたのでマイカーではなく関係者なんだな、きっと…。どうでもいいけど。

さぁ、目的地に到着、やっと釣りができる。40cmも夢じゃない。まてまて、業師に先行釣り禁止令を出し、釣れてきたのがこのサイズ。
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ちいさーい!まっ入口だから。
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だが、小さいのがなかなか大きくならず、魚影も薄い。ガボッとくるのをただただ期待して遡行し続ける。引き返すとまたあの長い入川口登らなければならないから。

こんな滝がありました。
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諦めることなく遡行を続ける頑張り屋二人。

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やっと私にましなサイズが
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3時間ほど遡行したころだろうか、堰堤が現れた。堰堤下の淵は深く、きれいなグリーンに輝いていた。
業師が大きな石陰から、しつこく何か狙っている。その左手の岩盤のわきで私はライズを発見、ラッキー!きれいにフライは流れてくれた。ガバッと出たのは尺?くらいであった。が、こつんとした感触もなく空振り、大岩際で業師がしつこくキャスティングしている。尺らしき奴を空振りして粘っていたそうである。この時期やはり大型は堰堤下に集結している。
少なくとも尺越えが3尾は確実にこの堰堤にいるということになる。クー、3尾も出て誰一人ヒットできなかったとは…悔しいがこれがアウェイの現実か。
諦めがつかないところを諦めて、堰堤を巻く、20m弱の苔の生えた岩盤の直登だが、パックロッドをしまって両手フリーで登れば楽に巻ける。2段目の堰堤下も狙ってみたかったが下降が大変そうだったので諦めた。

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2段目堰堤下への下降口
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2段堰堤の上部から谷を見てみた。
この堰堤から上流は落差もなく大型は期待できそうもなかったが、とりあえず橋まで行ってバスに乗って帰らなければ。
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ましなサイズが
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こんなサイズが今日のアベレージ
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橋から見える堰堤下でヒット
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ほとんど待ち時間なくバスが来て乗り込んだ瞬間何だこのおっさんらはという視線を浴びつつ15分ほどで帰還完了。
昼食後昼寝をたっぷりし最終イブニングは、業師はK橋周辺を、今回まともなヒットがなかった私は第1カーブ手前の堰堤上から次の堰堤、その堰堤の上部の淵までやり手のひら超えを5~6尾、今回は全くいいところがなかった。
業師もヒットなしのイブニングとなったようだが、初日第1発目で28cmのトップ賞であった。

7月、8月がいいそうである。アブも少ないらしい。

コメント

  1. roshi より:

    お三方、お疲れ様でした。当倶楽部最強の三人組の好釣果期待していましたが…。
    私的にはOTG川上流部はちょっと引きますが、MB川K川上流部はやってみたかったです。
    この時期朝晩の気温差がそれなりに今シーズンも終盤に近いという事でしょう。ちなみに先週の開田高原も最低気温10℃でした。
    残り少ないですが、後2~3回は釣行したいと思っています。

    • アバター画像 Bird より:

      私たちも好釣果を期待していましたよ~、あの堰堤下までそこそこ魚を掛けていればきっと落ち着いて針掛かりさせられたんじゃなかろうかと…
      何せいきなりガバ!でしたから。3人揃って尺越えを前に記念撮影出来たんじゃなかろうかと…
      ほんまに悔しいですわ

  2. og より:

    秋の釣行会、お疲れさまでした。
    今回は参加出来ず申し訳ありませんでした。
    ところで、期待したOTG川上流は厳しい釣果だったようですね!
    この時期は何処も釣り人が多くて大変です。
    それでも三人とも尺越えの影を見れたということは来年への愉しみが出来ましたね!
    来年の9月は確か5連休のはず。
    今から愉しみです。

    • アバター画像 Bird より:

      この時期はどこへ行ってもこんな感じだと思います。
      MB川K川はいい感じで何か魚が出ない原因があると思います。例えば平日入渓とか…
      OTGは前日の入渓の痕跡はありませんでしたが、魚が上がってしまっているか、かなりスレている感じです。
      今回のコースは案外入りやすいコースなので本流から谷へ上がるコースが狙い目ではないでしょうか。大堰堤を巻けば今回入渓した道に出るのではないかと踏んでいます。
      8月もいいそうですが暑さに体力が持ちそうにないので7月の釣行会の時期が良いのかもしれません。