渓流フライフィッシング紀行

2024年最終釣行記

このところ当ブログの更新頻度が少ないのは、主催者であるbird氏の忙しさの所為と推察。古希も過ぎ、年金生活で暇を持て余している私が、フライフィッシングや鮎釣りの師であるbird氏に代わり、更新のお手伝いをさせて頂くのは必然のことである。 さて、今シーズンの渓流釣りシーズンが終了。また半年間、夢の中でしか自然渓流を釣り上がれない日々が続きます。管釣りで鬱憤を晴らすのも良いのですが、やはり自然渓流でのトキメキには到底かなわない。 最終週の9月29、30日は釣り人の多さを予想して断念し、代わりに前週の24日から27日までの平日の4日間、九頭龍川水系において今シーズン最後の渓流釣りを愉しんできました。 24日は大阪の釣友Mさんと九頭龍川の最下流で合流する支流に入り、8時から11時までやって20cm前後のイワナを1匹ずつ。このところの晴天続きで水の枯れた谷ではイワナの影も薄く、早々にこの谷を諦め、いつもの支流へと走りました。車止めの駐車場に着いたのが13時。しばし昼食休憩後、午前中に誰かが入った事は承知の上で入渓。いつも必ず反応のある駐車場下の緩い流れでは当然のごとく全く反応が無かった。この時期...
2

イワナが駄目なら鮎がある

8月に入ると近場の河川はどこも水温上昇でイワナの活性が下がってしまう。それでも何とかイワナに逢おうとすると、釣り場の高度を上げるか緯度を上げるしかない。さらに、北陸地方はオロロという小型のアブの攻撃が避けられない。それならこの時期だけは鮎と戯れるのが無難な選択だと思う。 8月2日、高校3年時のクラス会に参加するため石川県小松市へ向かう当日の朝、行き掛けの駄賃にと午前中だけ九頭龍川で鮎釣りを愉しんだ。入った場所は北陸自動車道と8号線の間の九頭龍川最下流域。 朝8時にオトリ屋さんで釣り券とオトリを2匹購入したが、何と1匹600円に値上がりしていた。準備して入川したのが8時半。ところが今年初の鮎釣りで車のロッドケースに積んであるはずのロッドがない。春先に鮎竿を片付けたのをうっかり忘れていたのだった。仕方がないので何故か車載していた軟調7.1mの渓流竿でやることになった。九頭龍川は腰くらいまでの深さの瀬でも底流れが強いので1号の錘と背バリは必須である。始めて5分位で18cmが掛かりまずは一安心。その後12時までやって20cmまでを7匹キャッチして上がった。今年も天然遡上の鮎が多く今の時期は16...
0

梅雨前線の中で奮闘する

7月17日は梅雨末期の前線が停滞する中、昨年好釣果を得た木曽川水系の某支流へ池田市在住のフライ仲間Mさんと向かった。しかしながらここも連日の降雨でかなり増水していたが、今更計画を変更出来ないので無理を承知で川へ降りた。 午前中は比較的増水がマシな区間最上流部に入り、25㎝までを9匹キャッチ。連れのMさんも同型を7匹キャッチした。その後、区間最下流部へ移動する際、県道を歩く熊に遭遇。我々の車に気づいて川の方へ逃げて行った。昨年もこの支流には3回来て3回熊に遭遇したが、それにしてもこの支流近辺に生息する熊の密度は半端ではない。 午後はエリア最下流部に入り、私が25㎝までを8匹キャッチ、Mさんも同型を5匹キャッチしたところで突然の豪雨に見舞われ、この日はここで切り上げた。 翌18日は当初この区間の中流部に入る予定だったが、昨日の熊が逃げ込んだ場所でもあるので予定変更して昨日と同じエリア最下流部に入った。しかし、昨日の夕刻に降った豪雨の影響で水量が更に増えていて、厳しい遡行を余儀なくされたものの何とか奥の堰堤まで辿り着くことが出来た。釣果は私が26cmが2匹混じりで6匹、Mさんも25cmまでを...
2

往復7時間かけてイワナ2匹を釣る

白山から流れ出る川のリアルタイム画像を定期的にみているが、やっと本流の水位が適度な感じになったので夜明けから攻めてみた。 水温はそんなに高くないのに藻が生えている。こんな感じだったかな? 2時間頑張ったが、イワナの姿は全く見ず、小さなヤマメを1尾のみ。 朝一の選択を間違ったら土曜日など次のチャンスはないに等しい。本流を目指して行ったのだから間違いとは言い難いが。 しょうがないので国道筋沿いに流れる谷をやってみたが大水の影響でチャラチャラ川になってしまって魚など居そうもなかったが1時間も頑張ってしまった。ヤマメの稚魚のようなのが1尾かかったが、テンションを緩めると外れてくれた。 ダメもとで長い地道の林道を走って谷に入ろうと走っている途中でお帰りと思われる軽トラと遭遇。途中で工事をしているが工事関係の車ではない、バックミラーで荷台を確認するとクーラーらしきもの。 ここまで来たのだから谷で昼飯でも食うかと居残りを当てにして入ってみるが谷は砂が多くなり、浅くなってしまっていた。 1番目の堰堤を超えてすぐ流れの中からグルンと食ってきたので行けるかもと思ったが、後は全く姿を見せない。 2番目の堰堤...
2

T川へ行ってみた

近頃イワナも随分賢くなって釣り人の多い川では数もサイズも出にくくなった。 かと言ってアマゴのあのグラマラスな体高、俊敏な引きを楽しめる川がどうしても思いつかない。 行くところへ行けば居るのだろうが、日帰りで行けるところにいい川がないものだろうかと思いを巡らすこの頃である。 一昨年の8月の大雨で1年以上濁りの続いたT川 それ以前から鮎にばかり気が行ってしまった漁協体制で型のいい魚は上流の細くなったところまでアマゴやイワナまで引っ掛けで抜かれてしまい、もう行く気も失せていた。 濁りがなくなったということでどれほどの荒れようなのか見がてら釣りに入ってみた。 通称青い橋の少し上流辺りである。 河岸に茂っていたネコヤナギはすべて流され、素っ裸にされた広い河原と、とうとうと流れる浅瀬、砂底の深みの連続である。 たまに出る20cm超えも一寸超える程度までであったが、この川のアマゴの幅広魚体DNAは残っているようだ。このまま廃れていくのは惜しい川、いや惜しいDNAである。 大方は稚魚に毛の生えたようなサイズだった。 ポイント間の距離が長いので、もう止めようもう止めようと思いつつ帰りに1時間ほどかかる距...
2

GW明けからの鬱憤を晴らす

昨年一昨年と大雨や猛暑などで思うような釣行が出来ていなかったので、今期こそはGW前後から釣行回数を増やし、また新たなホームグランドの開発もやるぞと意気込んでいたのであるが、ついつい手軽に行ける管理釣り場でお茶を濁してしまっていた。 GW前後には管理釣り場の近くの川で4~5回アマゴを狙いに行っていたのであるが、放流もされていないので20cmを超えれば大きい方で平均18cm程度のアマゴに遊んでもらっていた。 GW明けの土日、満を持して福井石川方面へ釣った気がする魚体を求めて行ったのだが、どの川も川へ入るルートがきれいに踏み均されるほど釣り荒れてしまっていた。二日間昼寝も惜しんで思い当たる谷のいくつかに踏み込んでみたのだが魚影を見るのは1時間に1回もあればいい方で結局写真に残すほどの魚に出会えず、折れそうになって帰ってきた初回の北陸。 それから3週間、こうなれば平日好天を狙って行くしかないと折れそうになった気を奮い起こして深夜出発、夜明けから入渓と頑張ってみた。 初日U川I谷取水堰堤の上、第2から崖の第7堰堤まで攻めに攻め倒したが、写真にとれるほどのが掛かるとバラす、撮るほどでもないサイズも...
2

九頭龍伝説

7ヵ月以上も待ち焦がれたイワナに逢いたくて梅雨が始まるまでにと出掛けた5月23日~24日の2日間。昨年古希を迎えた年金生活者にとって平日釣行は有難い特権である。そして何よりこの季節はメイフライが飛び交う絶好のシーズン。 今回は数ある九頭竜川水系の支流の中でもイワナの影が濃いと評判の川に今季初挑戦。漁協が積極的に放流してくれているお陰と言える。 午前中は上流のある区間を攻めてみたが、朝一番の水温が11度と雪代の影響かまだかなり低い。そのせいで期待したメイフライのハッチが見られず、当然イワナたちも流れの中で捕食体制に入っていない。たまにヒットするのはちょっとした落ち込みの反転流や浅くて緩いポイント。お昼までやって何とか25㎝までを5匹キャッチ出来たのは幸運だった。毎年のことだが、シーズン最初の1匹に対しては格別に心がざわめいてしまう。 午後から思い切って下流へ大きく移動したが、この区間に入ったのが結果的に正解で、好天による水温上昇で期待したメイフライのハッチが多く見られ、CDCのカゲロウパターンフライが功を奏し、面白いようにヒットが連発した。17時半に上がった時には27.5cm混じりで22...
2

湖北の川で予行演習

昨年は雪が多くて出足が遅く、おまけに早期から猛暑、9月になっても猛暑が続き片手ほども釣行できなかった。 今年は雪が多く降った所もあったが解禁時期はすでに雪もなくなった所も多く既にあちこち釣行されている方も多いのではないだろうか。 GWも迫ってきて釣り堀に行く途中のキャンプ場も多くのテントが並び立って、この分ではGWは行き帰りに苦労しそうなので、GW明け釣行準備にお手軽渓流へ予行演習に行ってきた。 昼過ぎに出て3時前に到着、5時過ぎまでやって20cmほどのが3尾出てくれた。 夕方になると少しひんやりしてきて、夕食を済ませた8時ころには気温8℃まで下がってしまい、車中泊も寝袋だけでは寝られそうもないので着ぶくれするほど着込んで寝る。 早めの就寝で翌朝は5時前に目が覚めてしまった。少し暖かくなってから下流部を攻めるつもりだったが、することもないので6時前に渓流に立っていた。 気温は8℃、入渓後すぐにこの川の標準サイズ20cmが2尾立て続けに出るので期待してみたが、結局8回のアタックで3尾とれただけ、いつもそんなに釣れる川ではないので10時前までやって納得、本釣行の際の不備はなさそうなのでGW...
2

秋の日の 虹色の ため息の

滋賀県と福井県の県境近くにひっそりと佇むこの管理釣り場は、どちらかと言うとキャンプ場としての顔がメイン。そのせいで釣り客も少なく、あまり釣れ過ぎないのが取り柄となっている。(この日は我々を含めて5人) また、上流にダムを有する川から水を引いている関係で、夏は水温が上がり過ぎて休業を余儀なくされ、逆に冬は豪雪地帯にあるため、やはり休業となってしまう。しかしながら琵琶湖に注ぐ川の上流エリアのすぐ横にあるため自然豊かで、抜群のロケーションがいつも我々を迎えてくれる。ヤマセミ、カワセミやキツツキ類などの野鳥も豊富で、そうした多くの野鳥たちの姿を身近に感じながら釣りが出来るのも大きな魅力の一つである。 そして、釣れてくる虹鱒はどれもヒレピンでコンディションの良さは抜群、ため息が出るほど美しい。 今年の10月中旬には、人気YouTube『おやじキャンプ飯』滋賀編のロケ撮影があり、12月にはアップされるとのことで愉しみでもある。 10月23日、紅葉真っ盛りのポンドに釣友Nさんと集合。 すると偶然にも昨日の日曜日にbird氏が来ていたとのこと。bird氏が釣り荒らした翌日だけに釣れるのか心配したものの...
0

龍の細道

空き地は七台の車にて 行き交う人もまた釣り人なり。『奥の細道より』 渓流解禁最終週は渓流釣りファンにとっては名残惜しい1週間である。最終日の前日29日に訪れたのは九頭龍川の支流。現在車止めとなっている某旅館の駐車場近辺にはまだ薄暗い平日の朝5時半だというのに既に3台の車が停まっていた。この時点で既に出遅れを覚悟しなければならない。試しに川まで降りてみると、案の定1人のフライマンが前日の雨でやや平水に戻った川面を熱心に叩いているのが見えた。やむなく車で下流へ移動したが、送水管の下にも車が。更に下流へ進むと左岸の谷の入口、右岸の支流との出合い、そして右岸の谷の奥の空地にも同様に車が停まっていた。仕方なく更に下流へ進むが、途中でも釣り人らしき車とすれ違う。渓流釣り愛好家にとってこのラストウィークというのは格別なものなのだろう。約半年間待ちぼうけを喰らうことになる訳だから、平日とはいえ閉幕の前日ともなれば致し方ないところではある。 仕方がないので、ずっと下流の発電所の下に入る。左岸の谷に入るという選択肢もあったのだが、自分としての最終日にしんどい思いはしたくないのと、それ程釣れなくてものんびり...
2