渓流フライフィッシング紀行

ひとりぶらっと・・・Ⅱ

4日から5日未明にかけての累加雨量が約80mmのあと、丸一昼夜すぎた6日、タイミング的には良さそうだと急に思い立ち、準備もそこそこで一人でぶらっと家を出てしまった。 平日とはいえ私のお気に入りの本流でならばクラブの連中からはそうひんしゅくをかわない許容範囲だろうと勝手な解釈で7時頃入渓。 水量も若干下がって良い感じかと思いきや、入渓して驚いた! 何と水の量が多過ぎる!!前回と釣行した時とは両極端である。しかし、ぼちぼち時間をかけて遡行すれば何とかなりそうである。 気温26℃、水温14℃、快晴微風、とても梅雨の最中とは思えない絶好のコンディションだ(もう少し水が少なければ・・・)。 フライを流すポイントも平水時と少し変えながら#14のQBPを流すと待ってましたとばかりにまず1匹が出てくれた。リリースしながら良型ではないが早々に出てくれると何だか楽しくなってくる。 今日は少し大きめのフライでも良いかなと釣り上がるが、あとが続かない。サイズを落としいろいろ試すが暫くは音沙汰なし。 肩で出たそこそこの型。 ゆっくりと時間をかけながらフライもいろいろ試しながら黙々と釣り上がる。 今日はライズを一...
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グラスのふちを回る

週末アングラーには巡りの悪い天候が続いている。 東北に豪雨をもたらしている前線が週末に掛けて南下してきていた。 昨年から気になっているMG谷を詰めてみたいが昨年入り口の辺りを様子見に入った程度で、思いを遂げられる程奥まで進入出来ていない。林道は残っているが入り口の橋は車は通過できない、林道登りと高い堰堤巻きを強いられるこの谷に同行してくれる可能性が有るのは昨年から高島トレイルピークハントに付き合ってくれている業師ことT氏以外に見つからない。 週末の予定はないというのでMG谷、O谷を攻めようという事になった、老師も加わるとのことで業師と老師の体力の折り合いのつくところが丁度私の体力になるなとメンバー構成はベストマッチ、後は一番乗りを目指すのみの計画だった。 木曜から雨量と水位を観察していたが、局地的に50mm前後の雨が北陸南部を何度か通過しているし基準にしているK谷の水位も上下を繰り返していた。どうも希望的観測が邪魔して客観的な判断が出来ない、というか諦めきれない、とりあえず行って見ないと分からないぜと老師、業師に決行メールを送ったのは前日お昼頃だった。 0:00に拙宅からT氏と出発、老...
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勢い込んで来たものの・・・結果は?

W氏ことの貴重な休暇を利用して金曜日からの釣行(尤もこの間の遠征のリベンジもあり)に我が家を3時に出発、一路福井方面へ出かける。深夜からの雨は福井方面でもたぶん悪かろうと雨準備も完ぺきにし、心意気も尋常ではない!! いつものコンビニで食料と年券を購入し、6時少し前に現地到着。やはり平日、誰も来ていない(当たり前?)。私のいつものお気に入りポイントから入渓。ところが水がない!!渇水状態に唖然。気温20℃、水温14℃、しかし気を取り戻しひたすらフライを流す。 ティペットをいつもより細くし、フライも若干サイズを落すが反応なし。何回か魚の姿は確認してもフッキングまではいかず、そうこうするうちに中間の入退渓の場所まで到着。『これだけ水が少なかったら厳しいなァ』とウダウダしていた所為で此処まで4時間経過!このイブニングポイントでも数匹の魚を確認する。 『もう少し上がろうか?』とに声をかけると二つ返事・・・てなことで休憩なしで釣り上がる。暫くして私に待望の1匹目が#16・QBPに出る。 しかし本流にしては21cmとは最近の本流アベレージか?以前はもう少し大きかったように思っているのは私だけではない(...
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六月の雨には・・・♪

“六月の雨には 六月の花咲く・・・♪” 小椋佳『六月の雨』より。 期待に心を膨らませた釣行、何かがおかしい、何かが狂っている・・・。 満を持して出かけた、今回の同行はBird氏。 を知り尽くした、最も頼りになる男である。 現地到着は6時半、私のわがままで入渓場所はいつものEポイント。 曇天、無風、適水量、水温13度と来れば申し分ない状況のはずである。 いつも何かしら反応のある最初の淵だが今日は無反応、嫌な予感が・・・。 そして、その上流にある今まで数多くのドラマを生んだトロ瀬に進んで驚いた。 長く続いた雪代が大量の土砂を運んだのか、浅瀬になっている・・・! 気を取り直してそうっと進むと、奥の流れ込み脇にあるネコヤナギの下でライズを発見した。 警戒されないようにロングキャストした16番カディスにわずかに反応したが、フィーディングレーンがずれていたのかフッキング出来なかった。 どうも先週の不調を挽回しようと、強い意気込みが空回りさせているようだ。 ここで茂みの中にしゃがみこんで用を足して来たBird氏と交代。 その上流の流れ出しで出たものの合わせ損なってしまった。 “大事な部分をブヨに刺さ...
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遠征はしたものの・・・

私にとって5月3日以来、約40日ぶりのフライ釣行、ベストシーズンにこんな長い間行かなかったのは初めてかもしれない。 法事やら仕事やら体調不良などが重なってどうしても川に立つことが出来なかった。 その間、悶々とした日々を過ごし、頭の中では過去にインプットされたアマゴやイワナのライズシーンが駆け巡っていたのである。 そして、ようやく釣行再開したのが6月11日。 行き先はこの時期と言えばもちろんT川、そろそろ本格化するはずである。 しかし、待ちに待ったT川釣行を梅雨前線が邪魔をしてくれる・・・。 京都市内の集合場所へ朝5時に到着した時点で、既に23㎜の累積雨量。 これでは増水と濁りを覚悟しなければならず、最上流部なら何とかなるかもしれないが、今回の釣行は4人ということで早々に諦めることにした。 ここで、先週遅まきながら今季開幕したBird氏の釣果がすぐに頭に浮かんだ。 手取川水系K川で30匹、4人で割ると一人あたり7-8匹になる・・・。 そして、午後からS川へ回って一人2-3匹拾えば全員二桁達成・・・? 机上の計算が成り立ったところで、針路は北陸自動車道福井北ICへ。 しかし、急な予定変更で...
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今期開幕・・・。

10年目のシーズン開幕は新ホームグランドT川で迎えた。 単独行というのもひとしおだ。 今期は妻と娘を富山に送り出し、例年の富山利賀川・百瀬川釣行を見送った。 気楽なGWをホームで過ごす計画だ。6日(金)にはMちゃんとのT川釣行にも出掛ける。 GWの洞川温泉には大峰山登山客やごろごろ水を汲みにくる県外車でごった返していた。 年券を買いに漁協により情報を仕入れる。ちょうど昨日本流で上がった47㎝のイワナの写真が飾ってあった。 昨日は40人が日券・年券を買っていったという。 今日も本流筋は車から渓を見下ろすだけでも数人確認できるほど入っている。 10時も過ぎていたので迷わずR谷を目指した。 若葉もまだ芽吹きだしたところで、キャスティングもまだ出来そうだ。 タックルを準備していると2人連れが上がってきたが、これから入渓すると伝えると快く譲ってくれた。 この5分早く到着したことがラッキーだった。 昨年の以来フライを巻いていないので、残っているフライは使用済みとバーブレスのみ。 形のいいEHCを選んだ。これがバーブレス。 一投目で出た!そしてフッキングした。が、バラシテしまった。 ともかく、誰も入...
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2011年、FF開幕

東日本大震災で被災された多くの皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 例年なら3月下旬か遅くとも4月上旬には開幕するところだが、今年に限ってはどうも心のスイッチが入らず、悶々とした休日を過ごしていた。 ある時、『復興の狼煙』というポスターを見つけ、被災された多くの人たちが復旧に向け精一杯頑張っていることを知った。   釣友のMチャンは川辺川の支流で嶋崎了さんのスクールに参加してるし、会社の同僚N老師やWは、A川最上流部で既に釣行をスタートしている。 そんな周りの状況にせかされるように重い腰を上げた4月30日。 本来ならば通い慣れた湖北のT川へ行きたかったところだが、このところの雨で増水が予想されたため、今回は反対方向の奈良方面へハンドルを切った。 型に不満があるものの確実な釣果が期待できるこの東吉野のT川、少しくらいの雨ならほとんど影響ないのが魅力だ。 朝7時半にF村駐車場に到着、まずは挨拶がてらこのF村前後を釣ることにした。 約7ヶ月ぶりのフライフィッシング、日ごろの運動不足がたたって足元がフラフラする。 水量は思ったより少なめ、雨の影響はほとんどない。 ここぞというポイントで飛び出...
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フライフィッシングスクール

東日本大震災で被災された皆様、心からお見舞い申し上げます。 まだまだ不安な状況が続きますが、フライフィッシングスクールに参加しましたのでご報告させていただきます。 私はこの1月より福岡へ単身赴任となりました。 釣友のPopopapaことN氏も同時に東京へ単身赴任となってしまい、これからはフライフィッシングから徐々に遠ざかってしまいそうな状況です。 そんな単身赴任生活の3月のある日、アウトレットモールでFoxfireのお店を見つけて入ってみました。 アパレル関係のお店と思っていたらロッドやリール、マテリアルやグッズがたくさん置いてあります。 店長さんにお話を伺うと4月にスクールがあるとのこと。 しかも嶋崎了さんが教えてくれるとあってはぜひ参加したい。 3月の連休に大阪に戻った際に道具を持ってきました。 ところが現地まで行く手段がありません。 店長さんに相談したら連れて行ってくれる方をご紹介いただきました。ありがとうございます! 「嶋崎了 フライフィッシングスクール」 4月8日(金) タイイングデモ 9日(土)、10日(日) 実釣スクール 熊本県五木村 下梶原川(川辺川水系)C&R区間 こ...
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2010年、忘年会

今年もいろんな渓へと足を運び、いろんな魚たちとの出逢いがあった・・・。 “そんな出逢いのひとつひとつを語り合いましょう・・・” ということで、急遽 『爽快渓流倶楽部』忘年会の開催を呼びかけたところ、そんな気まぐれ親父の気まぐれな申し出に快く3人が手を挙げてくれた。 集まったのは、BirdことF氏、老師ことN氏、業師ことT氏、そして私O。 そもそも忘年会というのは、その年1年にあった出来事を忘れるために集まるのだろうが、逆に今後も忘れないようにと頭の中に刻み込むためのものであってもいいのではないかという気がしている。 “あの渓のあのポイントであんな魚がヒットして・・・”などなど。 場所は知る人ぞ知る京都が誇る名店『TAVERN SIMPSON』というパブ&バー。 SINCE 1975 ということだから、開店して35年以上にもなる老舗。 常連客中心でやや年齢層の高いお客と、マスターやスタッフの方たちとの軽妙なやり取りが心地よく響き合ういい感じのお店である。 歴史を感じさせるシックな調度品とともに、こだわりをもってチョイスされた飲み物や料理の味がまた格別で、まさに大人が憩う場所といった雰囲気...
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蕎麦とビールとソースカツ丼

毎年恒例の秋の釣行会、このところ釣欲と食欲の両方を満たすのが目的となった。 ということで行き先はいつもの南信州、駒ケ岳の麓を流れるOTG川。 C&R区間が整備されていて魚影はすこぶる濃いのだがその分人影も濃い・・・。 今回は残念ながらBird氏が所用で不参加となり、老師NとWとの三人旅。 午前2時に集合場所を出発し、駒ヶ根インター近くのコンビニ到着が5時。 二日分の日券と朝食を購入し、いつもの入渓ポイントに車を停めた。 南アルプスの山頂付近がうっすらと白み始めるのを眺めながら釣りの準備を整える。 私としては鮎への浮気が本気になって、フライロッドを握るのは本当に久しぶり。 Wは2度目だがNはこのOTG川が初めて、期待のためか鼻息が少々荒い・・・。 快晴微風でほぼ平水、水温は15度と条件としては申し分ない。 早速、川に降りていつものヒットポイントを探るが何故か反応が全く無い。 原因が判明・・・!、少し先の川の中に大型の重機が置いてある。 急いで重機の上流へ進み、流れのたるみにフライを落とすとすぐに反応があった。 初ヒットは18cm程のアマゴだった。 そして同じポイントの少し上流部を流すと大...
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