渓流フライフィッシング紀行

愛煙組編

宵々山の賑わいも静まった午前1:00、京都の集合地から今回の4人のメンバーは2台に分乗して目的地へ向うが組み割りは自然と喫煙組と無煙組となり、2日間の行動もこの組割で終始する事となる。私と業師が同乗し、いざ出発。目的地は1日目朝1番はSNMに全員乗り込む事に話は決まっていたが、途中で我々の気が変り、我がチームはO谷1番乗りを目論んだが土留め工事現場まで行った所で新たに設けられたゲートにしっかりと施錠されたチェーンに進路を阻まれた。歩くにはかなり距離がある、時間は既に6時前、他へ転向するにも1番乗りタイムを大幅に過ぎてしまって初日から大失敗してしまった。谷へ1番乗りを諦め、本流の隙間を狙うことにした。入渓後暫く生体反応なく、又しても入る場所を間違えたかと思ったが1発目のヒットを拾った後はボツボツとイワナが姿を現してくれた。谷の奴とは違い、ふわっと浮いてきてつんと毛鉤をついばむ程度の食い方に始めは戸惑ったが、一呼吸我慢する合わせが必要なことがわかった後はこちらのもの、どうにか初日の午前中を乗り切ることが出来た。7月の3連休は登山口の交通規制が始まる時期で登山には絶好の気候のはずなのだが、日...
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2011年夏、釣行会

夏イワナを求めて一路北陸道を突き進んだ今夏の釣行会、目指したのは霊峰白山を水源とする手取川水系、まさに夏イワナの宝庫である。今釣行会に参加したのは、主催者兼当ブログ管理人であるBird氏、自作のランディングネットが自慢のW、今回は自作フライで挑戦する業師のT、そして鮎に心を乱されつつある私Oの4人、いささか寂しい釣行会となった。未明の北陸道を突っ走り目指す手取川へ到着したのはすっかり明るくなった5時。O谷を目指すと言うBird氏と業師の愛煙コンビと別れ、嫌煙コンビのと私は前回苦戦を強いられたSN川を目指した。5時半に中核部へ到着、時間の関係で最上流部は最初から諦めていた。入渓して早々私にヒットしたのは、背中が紫色に輝く22㎝程のイワナ。ピーコックボディのエルクヘアカディス#14をがっちり咥えていた。さらに、いつも良型が潜む大場所でに良型が出たものの、逆光でフッキング出来なかった。しかしすぐに20cmをキャッチ、前回の釣行と違って今日のSN川はいい感じだ。車を駐車した区間中間部の必釣ポイントをに攻めてもらったが全く反応無し。途中、餌師の車が上流に向かったのが見えたので、ここから入られたの...
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快晴なれど水高し

今期5度目の釣行はまたしても1人旅それもそのはず、どこを見渡しても釣りになる川がない。振り返ると今期増水していない川に入ったことがない。業師など早々に合コンで予定済みなのである。も多分同じ合コンのはず、老師は今回はパス(前回の7時間巡りに懲りた模様)、og氏は鮎一本。前回はTダム周辺を探し回り、結局半ば諦め気味に転向したU川で何とか竿の出せる谷を見つけた。前々回はT川上流域で増水チョイ後のベストコンディションと思われる水量で入渓したがなぜか絶不調。前々々回は…って、増水の字が出ない釣行が一度もない。8日に梅雨明けしたそうだが、その前日までの累加雨量114mmとか89mmとか129mmという数字の後の0mm更新の連続に僅かに期待してみたが、5度目も増水に変りはない。何とかドライに反応してくれそうな谷へ直行したが、みなさん思うことは同じで既に車を置いて出発済み。いくつか谷を見て周るが入れそうな谷にはどこも先着されてしまっていた。少し歩こうと思った、昔々に餌を持って彷徨っていた辺りを見に行こうと思った。下流域は少し様変わりしていたが上流域はまだ健在なようだ。餌釣りでさえ提灯釣りの世界、フライ...
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ひとりぶらっと・・・Ⅱ

4日から5日未明にかけての累加雨量が約80mmのあと、丸一昼夜すぎた6日、タイミング的には良さそうだと急に思い立ち、準備もそこそこで一人でぶらっと家を出てしまった。平日とはいえ私のお気に入りの本流でならばクラブの連中からはそうひんしゅくをかわない許容範囲だろうと勝手な解釈で7時頃入渓。水量も若干下がって良い感じかと思いきや、入渓して驚いた! 何と水の量が多過ぎる!!前回と釣行した時とは両極端である。しかし、ぼちぼち時間をかけて遡行すれば何とかなりそうである。気温26℃、水温14℃、快晴微風、とても梅雨の最中とは思えない絶好のコンディションだ(もう少し水が少なければ・・・)。フライを流すポイントも平水時と少し変えながら#14のQBPを流すと待ってましたとばかりにまず1匹が出てくれた。リリースしながら良型ではないが早々に出てくれると何だか楽しくなってくる。今日は少し大きめのフライでも良いかなと釣り上がるが、あとが続かない。サイズを落としいろいろ試すが暫くは音沙汰なし。肩で出たそこそこの型。ゆっくりと時間をかけながらフライもいろいろ試しながら黙々と釣り上がる。今日はライズを一度も見ないし、狙...
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グラスのふちを回る

週末アングラーには巡りの悪い天候が続いている。東北に豪雨をもたらしている前線が週末に掛けて南下してきていた。昨年から気になっているMG谷を詰めてみたいが昨年入り口の辺りを様子見に入った程度で、思いを遂げられる程奥まで進入出来ていない。林道は残っているが入り口の橋は車は通過できない、林道登りと高い堰堤巻きを強いられるこの谷に同行してくれる可能性が有るのは昨年から高島トレイルピークハントに付き合ってくれている業師ことT氏以外に見つからない。週末の予定はないというのでMG谷、O谷を攻めようという事になった、老師も加わるとのことで業師と老師の体力の折り合いのつくところが丁度私の体力になるなとメンバー構成はベストマッチ、後は一番乗りを目指すのみの計画だった。木曜から雨量と水位を観察していたが、局地的に50mm前後の雨が北陸南部を何度か通過しているし基準にしているK谷の水位も上下を繰り返していた。どうも希望的観測が邪魔して客観的な判断が出来ない、というか諦めきれない、とりあえず行って見ないと分からないぜと老師、業師に決行メールを送ったのは前日お昼頃だった。0:00に拙宅からT氏と出発、老師宅周りで...
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勢い込んで来たものの・・・結果は?

W氏ことの貴重な休暇を利用して金曜日からの釣行(尤もこの間の遠征のリベンジもあり)に我が家を3時に出発、一路福井方面へ出かける。深夜からの雨は福井方面でもたぶん悪かろうと雨準備も完ぺきにし、心意気も尋常ではない!!いつものコンビニで食料と年券を購入し、6時少し前に現地到着。やはり平日、誰も来ていない(当たり前?)。私のいつものお気に入りポイントから入渓。ところが水がない!!渇水状態に唖然。気温20℃、水温14℃、しかし気を取り戻しひたすらフライを流す。ティペットをいつもより細くし、フライも若干サイズを落すが反応なし。何回か魚の姿は確認してもフッキングまではいかず、そうこうするうちに中間の入退渓の場所まで到着。『これだけ水が少なかったら厳しいなァ』とウダウダしていた所為で此処まで4時間経過!このイブニングポイントでも数匹の魚を確認する。『もう少し上がろうか?』とに声をかけると二つ返事・・・てなことで休憩なしで釣り上がる。暫くして私に待望の1匹目が#16・QBPに出る。しかし本流にしては21cmとは最近の本流アベレージか?以前はもう少し大きかったように思っているのは私だけではない(Bird...
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六月の雨には・・・♪

“六月の雨には 六月の花咲く・・・♪” 小椋佳『六月の雨』より。期待に心を膨らませた釣行、何かがおかしい、何かが狂っている・・・。満を持して出かけた、今回の同行はBird氏。を知り尽くした、最も頼りになる男である。現地到着は6時半、私のわがままで入渓場所はいつものEポイント。曇天、無風、適水量、水温13度と来れば申し分ない状況のはずである。いつも何かしら反応のある最初の淵だが今日は無反応、嫌な予感が・・・。そして、その上流にある今まで数多くのドラマを生んだトロ瀬に進んで驚いた。長く続いた雪代が大量の土砂を運んだのか、浅瀬になっている・・・!気を取り直してそうっと進むと、奥の流れ込み脇にあるネコヤナギの下でライズを発見した。警戒されないようにロングキャストした16番カディスにわずかに反応したが、フィーディングレーンがずれていたのかフッキング出来なかった。どうも先週の不調を挽回しようと、強い意気込みが空回りさせているようだ。ここで茂みの中にしゃがみこんで用を足して来たBird氏と交代。その上流の流れ出しで出たものの合わせ損なってしまった。“大事な部分をブヨに刺されて集中力が足らない”とぼや...
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遠征はしたものの・・・

私にとって5月3日以来、約40日ぶりのフライ釣行、ベストシーズンにこんな長い間行かなかったのは初めてかもしれない。法事やら仕事やら体調不良などが重なってどうしても川に立つことが出来なかった。その間、悶々とした日々を過ごし、頭の中では過去にインプットされたアマゴやイワナのライズシーンが駆け巡っていたのである。そして、ようやく釣行再開したのが6月11日。行き先はこの時期と言えばもちろんT川、そろそろ本格化するはずである。しかし、待ちに待ったT川釣行を梅雨前線が邪魔をしてくれる・・・。京都市内の集合場所へ朝5時に到着した時点で、既に23㎜の累積雨量。これでは増水と濁りを覚悟しなければならず、最上流部なら何とかなるかもしれないが、今回の釣行は4人ということで早々に諦めることにした。ここで、先週遅まきながら今季開幕したBird氏の釣果がすぐに頭に浮かんだ。手取川水系K川で30匹、4人で割ると一人あたり7-8匹になる・・・。そして、午後からS川へ回って一人2-3匹拾えば全員二桁達成・・・?机上の計算が成り立ったところで、針路は北陸自動車道福井北ICへ。しかし、急な予定変更で4人全員の心の切換えが出...
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今期開幕・・・。

10年目のシーズン開幕は新ホームグランドT川で迎えた。単独行というのもひとしおだ。今期は妻と娘を富山に送り出し、例年の富山利賀川・百瀬川釣行を見送った。気楽なGWをホームで過ごす計画だ。6日(金)にはMちゃんとのT川釣行にも出掛ける。GWの洞川温泉には大峰山登山客やごろごろ水を汲みにくる県外車でごった返していた。年券を買いに漁協により情報を仕入れる。ちょうど昨日本流で上がった47㎝のイワナの写真が飾ってあった。昨日は40人が日券・年券を買っていったという。今日も本流筋は車から渓を見下ろすだけでも数人確認できるほど入っている。10時も過ぎていたので迷わずR谷を目指した。若葉もまだ芽吹きだしたところで、キャスティングもまだ出来そうだ。タックルを準備していると2人連れが上がってきたが、これから入渓すると伝えると快く譲ってくれた。この5分早く到着したことがラッキーだった。昨年の以来フライを巻いていないので、残っているフライは使用済みとバーブレスのみ。形のいいEHCを選んだ。これがバーブレス。一投目で出た!そしてフッキングした。が、バラシテしまった。ともかく、誰も入っていない様子に一安心して釣り...
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2011年、FF開幕

東日本大震災で被災された多くの皆様には、心よりお見舞い申し上げます。例年なら3月下旬か遅くとも4月上旬には開幕するところだが、今年に限ってはどうも心のスイッチが入らず、悶々とした休日を過ごしていた。ある時、『復興の狼煙』というポスターを見つけ、被災された多くの人たちが復旧に向け精一杯頑張っていることを知った。 釣友のMチャンは川辺川の支流で嶋崎了さんのスクールに参加してるし、会社の同僚N老師やWは、A川最上流部で既に釣行をスタートしている。そんな周りの状況にせかされるように重い腰を上げた4月30日。本来ならば通い慣れた湖北のT川へ行きたかったところだが、このところの雨で増水が予想されたため、今回は反対方向の奈良方面へハンドルを切った。型に不満があるものの確実な釣果が期待できるこの東吉野のT川、少しくらいの雨ならほとんど影響ないのが魅力だ。朝7時半にF村駐車場に到着、まずは挨拶がてらこのF村前後を釣ることにした。約7ヶ月ぶりのフライフィッシング、日ごろの運動不足がたたって足元がフラフラする。水量は思ったより少なめ、雨の影響はほとんどない。ここぞというポイントで飛び出したアマゴだが、合わせ...
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