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九頭龍川のポテンシャル

7月15日午後から入ったのは九頭龍川の某支流の某谷。前日の雨で本流支流共に増水と濃い濁りが入り、やむを得ず増水や濁りの影響が少ないこの谷を選択した次第。川に降りて最初のポイントは橋の下の深瀬。そっと近づいてよく見ると大型のイワナが浮いていた。鼻先にそっとフライを落とすと一発でヒット。これが何と29.5cmの泣き尺イワナ。幸先の良いスタートとなった。そしてそのすぐ上の緩い瀬脇から飛び出したのが27cm、さらに、その少し上流には尺上と9寸クラスが2匹、計3匹でクルージングしていた。フライを何度も交換して攻めたものの、その都度見に来るだけで咥えることはなかった。そして、奥の堰堤脇の水溜まりで25cmをキャッチし一旦上がった。今度は先ほどの入渓地点の下流を本流との出合いから釣ることにした。暫く反応が無かったが、堰堤近くになって27cm、堰堤手前の落ち込みで28cmがヒットし、16時に上がった。この区間、数は少ないものの型が良く大満足だった。翌16日は大阪の釣り友M氏と同行。先週良い思いをしたポイントを朝一から攻める事にした。例によって車止めから40分程歩いて堰堤の上から入ったのは6時半頃。前日...
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夏、イワナが動き出した

7月4日、朝5時半に九頭龍川某支流の車止めに到着。運よく誰も居なかった。準備をし6時に車止め下の川に降りると、前日に降ったゲリラ豪雨の影響は微塵も感じられず全くの渇水状態。上流での取水が影響しているのだろう。しばらくフライを流すも全く反応がない。そこですぐにこのエリアを諦め、上流を目指すことにした。40分ほど歩いて入渓地点に到着したのが7時。流石にこのエリアは昨日の豪雨の影響で平水より10cmほど水位が高く、若干の薄濁り状態だった。川に降りてすぐ上流のゆったりと流れる深瀬で早々に初ヒットしたのが27cmのイワナだった。そしてそのすぐ上のポイントで28cm。更にその少し上流でも28cm。立て続けに良型がヒットし、これ以上ない上々のスタートが切れた。その後も好ポイントでは確実に良型のイワナがヒットし、この区間の中間地点に差し掛かった。二つの流れが合流するまさにその鉄板ポイントで黒い影が飛び出した。先ほどまでの9寸レベルとは明らかに引きが違う。何とか引き寄せてネットインし計測すると、30.5cmの尺イワナだった。ここまでで14匹キャッチしていたが、時間はまだ10時。更に上流を目指す。この中間...
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今季初釣行は近場で

5月21日、長い間待ちに待った初釣行にと重い腰を上げた。同行は本ブログメンバーのMちゃん。63歳とは言え、毎年百名山へ1〜2座挑戦する意気盛んなおじさんである。今年は槍ヶ岳登頂を計画しているとのこと。さて、向かった先は、近場のI川上流のK谷。漁協が解散して全く放流は無いものの、天然のアマゴやイワナがひっそりと命を繋いでいる。8時頃に最奥の林道車止めに到着すると既に車が2台。1人はテンカラ師、もう1人は餌釣り師で、我々の少し前に到着して準備をしているところだった。仕方がないのでK谷出合いから上流を目指すことにした。入渓早々18cmのアマゴがヒット。Mちゃんも同型をキャッチし、まずは順調にスタートした。その後も16cmから20cmがコンスタントにヒット。昼食休憩の12時までに14匹、Mちゃんも8匹とツ抜けまであと2匹となっていた。昼食後、何とかMちゃんにツ抜けしてもらおうと14時過ぎまで粘ったが、1匹追加したのみに終わった。どうも昼食後に入ったポイントは、午前中に餌釣り師が入った所で、極端に反応が悪かった。それでもMちゃんは25cmの良型をヒットさせ、十分に満足した今回の釣行だった。6月に...
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2024年最終釣行記

このところ当ブログの更新頻度が少ないのは、主催者であるbird氏の忙しさの所為と推察。古希も過ぎ、年金生活で暇を持て余している私が、フライフィッシングや鮎釣りの師であるbird氏に代わり、更新のお手伝いをさせて頂くのは必然のことである。さて、今シーズンの渓流釣りシーズンが終了。また半年間、夢の中でしか自然渓流を釣り上がれない日々が続きます。管釣りで鬱憤を晴らすのも良いのですが、やはり自然渓流でのトキメキには到底かなわない。最終週の9月29、30日は釣り人の多さを予想して断念し、代わりに前週の24日から27日までの平日の4日間、九頭龍川水系において今シーズン最後の渓流釣りを愉しんできました。24日は大阪の釣友Mさんと九頭龍川の最下流で合流する支流に入り、8時から11時までやって20cm前後のイワナを1匹ずつ。このところの晴天続きで水の枯れた谷ではイワナの影も薄く、早々にこの谷を諦め、いつもの支流へと走りました。車止めの駐車場に着いたのが13時。しばし昼食休憩後、午前中に誰かが入った事は承知の上で入渓。いつも必ず反応のある駐車場下の緩い流れでは当然のごとく全く反応が無かった。この時期のイワ...
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イワナが駄目なら鮎がある

8月に入ると近場の河川はどこも水温上昇でイワナの活性が下がってしまう。それでも何とかイワナに逢おうとすると、釣り場の高度を上げるか緯度を上げるしかない。さらに、北陸地方はオロロという小型のアブの攻撃が避けられない。それならこの時期だけは鮎と戯れるのが無難な選択だと思う。8月2日、高校3年時のクラス会に参加するため石川県小松市へ向かう当日の朝、行き掛けの駄賃にと午前中だけ九頭龍川で鮎釣りを愉しんだ。入った場所は北陸自動車道と8号線の間の九頭龍川最下流域。朝8時にオトリ屋さんで釣り券とオトリを2匹購入したが、何と1匹600円に値上がりしていた。準備して入川したのが8時半。ところが今年初の鮎釣りで車のロッドケースに積んであるはずのロッドがない。春先に鮎竿を片付けたのをうっかり忘れていたのだった。仕方がないので何故か車載していた軟調7.1mの渓流竿でやることになった。九頭龍川は腰くらいまでの深さの瀬でも底流れが強いので1号の錘と背バリは必須である。始めて5分位で18cmが掛かりまずは一安心。その後12時までやって20cmまでを7匹キャッチして上がった。今年も天然遡上の鮎が多く今の時期は16〜1...
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梅雨前線の中で奮闘する

7月17日は梅雨末期の前線が停滞する中、昨年好釣果を得た木曽川水系の某支流へ池田市在住のフライ仲間Mさんと向かった。しかしながらここも連日の降雨でかなり増水していたが、今更計画を変更出来ないので無理を承知で川へ降りた。午前中は比較的増水がマシな区間最上流部に入り、25㎝までを9匹キャッチ。連れのMさんも同型を7匹キャッチした。その後、区間最下流部へ移動する際、県道を歩く熊に遭遇。我々の車に気づいて川の方へ逃げて行った。昨年もこの支流には3回来て3回熊に遭遇したが、それにしてもこの支流近辺に生息する熊の密度は半端ではない。午後はエリア最下流部に入り、私が25㎝までを8匹キャッチ、Mさんも同型を5匹キャッチしたところで突然の豪雨に見舞われ、この日はここで切り上げた。翌18日は当初この区間の中流部に入る予定だったが、昨日の熊が逃げ込んだ場所でもあるので予定変更して昨日と同じエリア最下流部に入った。しかし、昨日の夕刻に降った豪雨の影響で水量が更に増えていて、厳しい遡行を余儀なくされたものの何とか奥の堰堤まで辿り着くことが出来た。釣果は私が26cmが2匹混じりで6匹、Mさんも25cmまでを4匹キ...
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九頭龍伝説

7ヵ月以上も待ち焦がれたイワナに逢いたくて梅雨が始まるまでにと出掛けた5月23日~24日の2日間。昨年古希を迎えた年金生活者にとって平日釣行は有難い特権である。そして何よりこの季節はメイフライが飛び交う絶好のシーズン。今回は数ある九頭竜川水系の支流の中でもイワナの影が濃いと評判の川に今季初挑戦。漁協が積極的に放流してくれているお陰と言える。午前中は上流のある区間を攻めてみたが、朝一番の水温が11度と雪代の影響かまだかなり低い。そのせいで期待したメイフライのハッチが見られず、当然イワナたちも流れの中で捕食体制に入っていない。たまにヒットするのはちょっとした落ち込みの反転流や浅くて緩いポイント。お昼までやって何とか25㎝までを5匹キャッチ出来たのは幸運だった。毎年のことだが、シーズン最初の1匹に対しては格別に心がざわめいてしまう。午後から思い切って下流へ大きく移動したが、この区間に入ったのが結果的に正解で、好天による水温上昇で期待したメイフライのハッチが多く見られ、CDCのカゲロウパターンフライが功を奏し、面白いようにヒットが連発した。17時半に上がった時には27.5cm混じりで22匹キャ...
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秋の日の 虹色の ため息の

滋賀県と福井県の県境近くにひっそりと佇むこの管理釣り場は、どちらかと言うとキャンプ場としての顔がメイン。そのせいで釣り客も少なく、あまり釣れ過ぎないのが取り柄となっている。(この日は我々を含めて5人)また、上流にダムを有する川から水を引いている関係で、夏は水温が上がり過ぎて休業を余儀なくされ、逆に冬は豪雪地帯にあるため、やはり休業となってしまう。しかしながら琵琶湖に注ぐ川の上流エリアのすぐ横にあるため自然豊かで、抜群のロケーションがいつも我々を迎えてくれる。ヤマセミ、カワセミやキツツキ類などの野鳥も豊富で、そうした多くの野鳥たちの姿を身近に感じながら釣りが出来るのも大きな魅力の一つである。そして、釣れてくる虹鱒はどれもヒレピンでコンディションの良さは抜群、ため息が出るほど美しい。今年の10月中旬には、人気YouTube『おやじキャンプ飯』滋賀編のロケ撮影があり、12月にはアップされるとのことで愉しみでもある。10月23日、紅葉真っ盛りのポンドに釣友Nさんと集合。すると偶然にも昨日の日曜日にbird氏が来ていたとのこと。bird氏が釣り荒らした翌日だけに釣れるのか心配したものの、それは杞...
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龍の細道

空き地は七台の車にて 行き交う人もまた釣り人なり。『奥の細道より』渓流解禁最終週は渓流釣りファンにとっては名残惜しい1週間である。最終日の前日29日に訪れたのは九頭龍川の支流。現在車止めとなっている某旅館の駐車場近辺にはまだ薄暗い平日の朝5時半だというのに既に3台の車が停まっていた。この時点で既に出遅れを覚悟しなければならない。試しに川まで降りてみると、案の定1人のフライマンが前日の雨でやや平水に戻った川面を熱心に叩いているのが見えた。やむなく車で下流へ移動したが、送水管の下にも車が。更に下流へ進むと左岸の谷の入口、右岸の支流との出合い、そして右岸の谷の奥の空地にも同様に車が停まっていた。仕方なく更に下流へ進むが、途中でも釣り人らしき車とすれ違う。渓流釣り愛好家にとってこのラストウィークというのは格別なものなのだろう。約半年間待ちぼうけを喰らうことになる訳だから、平日とはいえ閉幕の前日ともなれば致し方ないところではある。仕方がないので、ずっと下流の発電所の下に入る。左岸の谷に入るという選択肢もあったのだが、自分としての最終日にしんどい思いはしたくないのと、それ程釣れなくてものんびりとキ...
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鮎、時々イワナ

9月20日は九頭龍川の福松大橋下流にて鮎釣り。8時から13時までやり、22cmまでを16匹。何故かこの時期になってもサビのない綺麗な魚体ばかりだった。明くる日は九頭龍川上流の支流に入り、フライに転向して26cmまでのイワナが4匹。渇水続きで青藻が流れの中に密生している状況。2~3回流すとフライが緑色に変色する始末。この日は早々にロッドを畳んだ。翌々日は前夜53mmの雨が降り、水量も程々になったものの若干の濁りがあった。しかしこれが幸いしたのか、前日に入った区間の中ほどにある大淵でフライを見切った大型のイワナがこの日は一発で出てくれた。これが何と30.5cmのギリ尺イワナ。午後から支流の谷へ堰堤狙いで入った。ただこちらの谷は少しくらいの雨では濁らない透明な水が流れていた。5~6ヶ所の堰堤を攻めてそのうち3ヶ所の堰堤で大型のイワナがフライを見に来たものの、しっかりと見切られてしまった。今年の渓流シーズンもあと1週間で終わり。さて、最終週はどんなドラマが待っているか・・・。
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