猿と猪と男と渇水

“忘れてしまいたいことやぁ〜、どうしようもないストレスにぃ〜、包まれたときに男はぁ〜、竿を振るのでしょう〜・・・♪” 前回にも増してさらに気合を入れ、早朝4時15分に到着。 “ポワァーン、ポワァーン”という例のディンプルライズを狙うためである。 獣除けにクラクションを大きく2回鳴らし、まだ薄暗い林道を独りで歩き出した。 7Xのフロロカーボンティペット、18番のQBP、19フィートのラインシステムという今考えられる最強のコンビネーションシステムで第1投、いつものようにチビアマゴがご愛嬌でフライをつつきに来た。 水温は13℃、堰堤際のレーンを流した5投目にしっかりとした反応があり本日の1匹目とご対面。 20cm程の綺麗なアマゴ、“お迎えご苦労さん”と撮影後にリリース。 いつも心が和む瞬間である。 気分上々で上流の流れに眼をやった途端、落胆の色に包まれた・・・。 『渇水!』、平水より10cm位少ないだろうか・・・、1つ目の障害である。 当然のことながら例の“ポワァーン”は見られないし、水量と水勢が少ないせいでおのずとヒットポイントも少なくなっている。 “まっ、濁りと増水よりましか!”と半ばあ...
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増水と濁り、未だ収まらず

これからは水温も上がってドライフライでは釣り辛くなるだろうし、美女軍団に逢えるのも今回が最後になるかも・・・ と、感慨深い釣行となった。 早朝5時、いつもの場所に降り立った。 辺りは森全体を覆う朝霧に包まれて晴れているのか曇っているのか解らない。 ウグイスの『ヨーイスタート』という声を合図に第1投。 かなりの水量と流速に乗ったQBP16番はあっという間に流されてしまった。 そう、今週降った雨が増水と濁りという形で影を落としていたのである。 しまった、これならU川へ行った方が良かったかも、と思ったが既に遅すぎる。 どこかの誰かさんは有給をとって4日の金曜日にU川へ出かけ、増水や濁りの全く無い中で、なんと25匹のイワナを1日でキャッチしたとのこと。 人工物の取水堰堤に守られたU川は、ちょっとやそっとの雨は影響しないのである。 こちらは平水より10cm以上高く、水温も14℃と先週よりさらに1度上昇。 最後はいい形で締めくくりたかったところだが、自然が相手では仕方がない。 気持ちを切り替えて増水で水圧の強くなった流れを押しのけながら進んで行く。 そして、軽いジョギングくらいの流速の脇に出来た緩...
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U川詣で

先々週は天増川を楽しもう会でリバーランズ角川で二日過ごし、先週は金曜から日曜まで研修で缶詰にされ、今週もまた展示会で潰れそうになったが危うく難(?)を逃れた。 で、金曜の夕方H氏から明日はU川行ってますからと電話が入ったのは6時過ぎ、まだ現場が終わりそうになく行けたら行きますと生返事したが毛鉤も例によって在庫がなく、そんなことで翌日U川に着いたのが朝7:00頃 本流と谷の出合から1Km程下流から入っているという事だったので道から確認できるのではと思いたらたら走りながら川を見ているとH氏らしき釣り人発見、しかしそこまで歩いて追いつく元気がなかった。おそらく10時頃には出合いあたりまで釣り上がるようなペースだったので10時までどこかで茶を濁して遊んでようと谷の取水堰堤のすぐ上から2つ目の堰堤まで遊ぶことにした。 この区間は妙に人気があり、いつも車が置いてあり最近なかなか入れない。たまたま今日は空いていたのでしめしめと思い楽なポイントに入れたぞと気を良くして釣り上がるが人気ポイントとあって魚のスレ具合が半端じゃない。じっくり見に来て引き返すのやらシッポで撥ねるのや30cmも手前で見切ってター...
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土曜日のU川

先週日曜のU川に翻弄され結果all rightとせざるを得なかったが、やはり本流イワナのイカツイ奴が欲しい! そんな思いを引きずったままの金曜の昼飯時、久しぶりにH氏から電話があった。U川釣行のお誘いである。 AM4:00鳩ヶ湯前、現地合流、鳩ヶ湯下から取水堰堤までを朝一番乗りで攻める!…やはりそれしかないよな。 私は4:00に到着する自信がなかったので私が4:00に到着しなければ先に始めて貰い、後を追うという都合のいい提案をH氏は快く引き受けてくれた。 案の定、帰宅が遅くなり、明日の毛鉤がない事に愕然とし、毛鉤作りから始めなければならず、結局出発出来たのが2:00… 5:00やな…やっぱりあかん、朝一の約束はほぼ守れたことがない。 予定通り? 5:09到着、急ぎH氏に追いつき状況を聞くと、4発出たがどれも乗らなかったとの事。その直後に23cmをHit、これが今日1発目だとH氏苦笑い。 反応はあったとの事だし、今、目前でHitシーンを確認したので、やっぱり土曜の朝一この区間を攻めるのがU川では最も硬い作戦だなと確信。 ところが、この後反応が途絶える。取水堰堤まで二人で3尾という寂しい朝...
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日曜日のU川

土曜日は雨の予報、末期限の仕事を午前中に届けなければならなかったので丁度良いと思った。 日曜は雨は上がるとの予報、届けなければならないものと一緒に釣具一式積み込んだ。 用事を済ませて、さて出発、燃料がないので給油に入ったら「レギュラー満タンですか?」と向こうから言ってくるので、初めて使うスタンドにしては厚かましいとこやな!と思ったら、翌日からまた値上げなのであった。こうも値上がりがひどいと来週からは遠出はなかなか難しくなりそうである。世の中金次第という御仁たちはいったいどれだけ貯めこめば気が済むのだろうか、人がお金というものを発明してこの方このような歴史がいくつ繰り返され、弱いものが食い物にされてきたのか!御仁たちの膨大な資金があくなき欲望のためではなく、せめて飢えに苦しむ子供たちの為に使われるのなら… 無い者ばかりなのだろう、こんなことを考えるのは。有り余るものたちには小ざかしいとしか思えないのだろうな、きっと。 とにかくこれからは無駄走りを控えてECOに貢献しなければ。 まっそんなことで、お前も釣りに行くくらいなら募金に協力したらどうだといわれそうだが、U川へ午後から向かう。 北陸...
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爽快渓流、T川

先月の釣行記で『どなたか同行者を募ります・・・』 と狼煙を上げたものの結局皆さん都合がつかず、またしても嬉し寂しの単独釣行となってしまった。 それならそれで『やっぱり無理してでも行っとけば良かった・・・』と思わせる釣果を上げてやろうと、気合いを込めて午前2時起床。 まだ眠りに就いている街をあとに、琵琶湖の西側を疾風のごとく駆け抜ける。 すっかり明るくなった午前4時57分、いつもの堰堤上の流れの前に立っていた。 曇天、微風、若干減水気味だが11℃のクリアウォーターは、先週同様ほぼ絶好のコンディションといえる。 QBP16番を結び息を殺して第1投、すぐにチビアマゴが反応したが乗らず。 そして第2投、水面下でそこそこサイズのアマゴがギラリと反転したのが見えた。 こちらの気配を察知されたようでその後は反応なし。 ここで堰堤下のプールが気になったので、下へ降りてみた。 1投目は強い水流に押されてドラグが掛かり失敗、どうもダウンクロスは苦手だ。 その後5-6投繰り返すものの最初でしくじったため警戒されたようだ。 再び元の上流部、瀬のちょっとした緩みにフライを落とすと、反応があった。 本日1匹目は、...
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池原ダム周辺探索

いきなりの禁漁看板は東ノ川、国道169号から池原ダムを横切りR425から坂本ダムバックウォーターへ約1時間、くねくねと曲がりくねった道をひたすら走りやっとの思いでたどり着いた東ノ川入り口のバックウォーター…待っていたのは夢とロマンの東ノ川峡谷美女軍団ではなく、なんともそっけない立看板… 調べもせずに取り敢えず行ってみるバカにお似合いのシチュエーション。。。。。。。 午前6:05またも夢破れて山河あり (かっこ、本来は今の気分とは逆の意味ですので、青少年のため脚注) 遡行したかった! 気を取り直し備後川へと引き返すがバックウォーター辺りから入るには川まで高度がありすぎるのは分かっている、林道をドンドン登り詰めゴルジュの通らずのない場所まで行くつもりだったが、もう少しのところで林道崩壊 備後川お前もか。。。。。諦めるしかない、下流に一箇所入れそうなところがあったのでロープを掛け下降、稚魚のアタックが2~3回あったのみで100m程遡るともう通らずが待っていた。ここまで。 備後筋には2~3艘のバスボートがのんびり浮かんでいた、本流に下りられる場所を教えてくれ~と叫びたくなった一瞬 残るはまたも...
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石田川つまみ食い

近頃土曜を狙ってお呼びがある…釣りをさせたくないんじゃないかと邪推してしまうほど で、土曜の夜に巻こうと思った毛ばりも巻けず目が覚めたら8時前… 昨夜積み込んだ一式を降ろす気にもならず兎に角出る。 T川やU川にはもうたどり着けない、石田川で遊ぶことにする。 10時半いつもの車止め到着、先客3台、内明らかに釣り車1台。駐車スペースがないので下流200m程の広場に停める。 急ぎたくても毛ばりがない、現地巻き一式積み込んできたのでとりあえず5本ほど巻いた。急に雲古をもよおしたので林道と河原の間の林に適当な場所を探しズボンを下ろしかけたら、目の前の河原に石化けした師が…流石に餌師は化けるのがうまい。 場所を変え、用を足し、昼飯を済ませ、釣り支度が済んだのが丁度お昼。 師は3人連れで3箇所に別れて入った模様、となると車止めから3Km前後は攻められているはず。 1時間歩こう!何ならそのまま山登りに変更してもいいか、などとどうでも良いことを考えながら林道を歩くこと40分、本谷合流の橋までたどり着いた。 この辺りの山はかなり登山道が整備されてきて頂上から尾根伝いの縦走コース「高島トレイル」も出来たらし...
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鬱憤晴らしは、やっぱりT川で・・・

仕事や所用が続いて鬱憤が溜まりに溜まっていた。 ガソリン高騰もあって同行者を募ったものの、皆さんそれぞれお忙しいようで、久しぶりの単独釣行となったが、これはこれでポイントを独占できる愉しみがある。 午前3時起床、いつもの堰堤上に到着したのが6時、今日は運良く空いていた。 長く育った藪を掻き分け川原に降りてまず第1投、いきなりアマゴが飛び出した。 不意を突かれて合わせ損なってしまったが活性の高さが伺える。 水温11℃、微風、曇天、水は平水でクリアとくれば、この時期最高のコンディションである。 すぐに17cmのアマゴがヒットした。 今年のT川を象徴するサイズだが、昨年のアベレージ13-4cmと比べると少しだけ回復しているのかもしれない。 この堰堤上のしばらく続く瀬が私の最もお気に入りのポイントである。 いつも決して裏切られることがなく、そこそこの数とサイズが迎えてくれる。 しばらく人が入ってなかったのか、魚の出方も素直でポイント毎にヒットし、いつも車を止める前半部分までで17-20cmのアマゴを9匹キャッチした。 その後もここぞというポイントで反応があり、最後の瀬でキャッチしたのは25cm...
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湖北T川-冷たい雨

ゴールデンウィークのプレッシャーも覚めやらぬ10日、昨年のU川釣行以来ご無沙汰していたH氏とT川で大物を狙ってみた。 毎期おなじみのアケビの花から 最大サイズ22cm、終わったかなT川… カディスの羽化が頻繁なのか、深瀬の流れ込みの泡の切れ目辺りをダウンクロスでドライフライをスライドさせてやると結構なサイズがアタックしてくるがフックアップ出来ない、2~3匹同時にアタックする場面もしばしばあった。魚はかなりいるようだが型がイマイチ出ない。 朝から冷たい雨の寒い一日であった。気温は10度前後のまま終日上がらず水温も朝一の計測11度よりあがったとは思えない。 9ft強の2番というNewロッド(テンリュウ)で数を稼ぐH氏、テンカラとフライの融合型スタイルがチョット気になる私でした。 昼飯時に熊スプレーの話題になってH氏はまだ袋を開けていないまま携行しているとのこと、私は既にロックを取ればいつでも噴射可能な状態、ちなみに昨年瀬波川へ釣行した際に試しに少し噴射してみたが結構いける。5m~10mはカバー出来る勢いだ。で、今回も噴射訓練を決行!これがいけなかった…少々空気が佇んでいて噴射後何やら舌がピ...
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