
滋賀愛知川神崎川
神崎川へよく通ったのは1~2年間ほどであろうか。今は瀬戸峠道まで綺麗に舗装された道が出来ているが、当時はまだ発電所上流の堰堤までしか道はなかった。終点に車を置き堰堤まで下り吊り橋を渡って対岸の登山道を歩いて上流へ向かうか、風越谷から瀬戸峠を越えてツメカリ谷出会いに下りるかどちらかのルートで中流部へ入るしかなかったのだが、川沿いの登山道は大岩のむき出した岩盤の淵を高巻きする場所が数箇所あり、かなりのアップダウンに加えて岩盤の小谷を通過する箇所は滑りやすく、ツメカリ谷辺りまで行くのでさえかなりの体力を消耗した。川通しでも平水ならヘツリや高巻きしながら行けるのだが時間がかかってしょうがない、釣り上がるのであれば何の苦もないのだがツメカリ谷辺りまでは魚が薄いような気がして、どうしても中流部からの釣りがしたかった。何度も通ったにもかかわらず帰りの高巻き道はいつも迷ってしまい、そのたびに藪漕ぎで元のルートに出るのだが、藪漕ぎの途中で絶壁に出てしまうとどうにもならず、また引き返しては巻き返すという具合で帰り道はもうヘトヘトになってしまっていた。