T川、ナイスバディと戯れる

湿り気を帯びた重い空気が川面を覆うこの季節、ここT川にもようやくアブラビレ族たちにとって心躍る時がやってきたようだ。 今年の冬は雪が多く、名うての豪雪地帯であるこの辺りは、例年より季節が3週間程遅れている。 曇天微風に平水といった、まれにみる絶好の条件に恵まれた5月、朝一番は本流中流部に降り立った。 今回の同行は、私とロートルコンビを組むNO氏。 二人合わせて108歳という年齢は、如何に煩悩を捨てきれるかが釣果を左右する・・? 水温12℃、この川のベストコンディションと言っていい。 入渓早々、無欲の(?)NO氏にヒット。 20cm程の綺麗なアマゴだが、その体高の高さに驚かされる。 しばらくして、私に連続してヒットしたのは、いずれも22-23cmの良型アマゴ。 “ナイスバディ!!”と思わず叫んでしまいたい、そんな衝動に駆られるのは、いかにもオヤジ的か・・・? しっとり濡れたそのグラマーな姿態に触れるその瞬間を求めて、遠路も厭わずやって来るのであり、また、キャッチした美形をリリースする瞬間に癒されるのである。 それからしばらくは、好ポイント毎に良型アマゴの反応があり、時を忘れて釣り進む。 ...
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由良川美山川源流のヤマメ

雨の週末の周期に入ってしまってるようである、やっとやる気が出てきたとこなのに… og氏も久々のT川(一応マル秘で)をかなり楽しみにしていたのだがこの雨ではあの川は濁りは必至、どうしようもない川になってしまったものだ。 前日のog氏の記事を見るとどの川へ行っても納得の行く魚が釣れないのは、あんなにいい思いをしていたせいだなと今更ながらに思うのである。 今朝は朝から晴天、カッパも不要なようなので9時過ぎに家を出ました。いやいやこんなんじゃナマクラ釣り師バレバレである。 美山川の支流に先月1度入ったが下流の一番大きな支流であった。今回は京都ではあるがアクセスは滋賀高島市朽木針畑から峠越えで美山川本流源流部へ下り釣りあがってくる歩いてなんぼの釣りである。 11時には林道のゲートに到着の予定であったが、途中の針畑川桑原上流辺りでN氏にばったり出くわし30分ほど話し込む。一緒に行きましょうかと誘ったがのんびりモードの氏にいきなり峠越えで2時間のアクセスは気持ちの切り替えが出来なかったようである。お互いの健闘?を祈りつつ1人ゲートへ向かう。 ゲート付近は今ハイキング真っ盛りの季節に張り切っておられる...
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追憶の日々

季節外れの台風が、愉しみにしていたT川の今季初釣行を断念させてしまった。 もう少し若ければ、雨をも厭わず出かけたのだろうが、メタボリックシンドローム予備軍となりつつある重い腰と、五十路を越えてすっかり衰えた体力は、何としても行きたいという気力を萎えさせてしまう。 T川上流にある谷のさらに上流域を開発して、2001年冬にオープンした『ベル○○○』スキー場は、雨が降るたびに露出した地肌を伝って砂まじりの泥水を提供してくれる。 ミルクコーヒー色と化した本流の前では、ただ呆然と立ち尽くすしかない。 さらに、中流部に計画されているダム工事は着々と進んでいるようで、またひとつため息が出てしまう。 これだけ釣場環境が悪化して、ここ2-3年の釣果が著しく落ちているにもかかわらず、なぜまたこの川に行きたくなってしまうのだろう。 それは、過去の想い出を引きずっているからに違いない。 今でも脳裏に焼きついている、2002年初夏のことを・・・。 その日は、前日に降った雨による増水が引いた後の適度な水量と、小雨のぱらつく蒸し暑い空気といった最高の条件がそろっていた。 朝9時にいつもの上流部ポイントに入渓すると、...
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寒狭川釣行記

愛知県東部を流れ、三河湾に注ぐ豊川。 その上流部は寒狭川と呼ばれ、春は渓流釣り、夏は鮎釣りで賑わう愛知県を代表する名川である。 上流部にはイワナが潜み、アマゴ主体の中流部にはC&R区間が設けられている。 ゴールデンウィークの5月3日~4日、帰省を兼ねて初めて訪れてみた。 ここ寒狭川には、上流部と中流部に二つの漁協が在り、当初はイワナ狙いで上流部に入るつもりだったが、現場に着いてみると車の止められそうな場所は、餌釣り師とおぼしき車に既に占拠されており、遅出の私には入る余地が無い。 連休ということもあるが、改めて人気の高さをうかがうことができる。 やむなく中流部まで車を走らせ、入漁券売り場で情報を得ることにする。 日券が1,000円と安い。 いつも思うことだが、中部・北陸方面の入漁券はどこも1,000円前後と比較的安いのに、関西地区は高すぎる・・・、愚痴ってもしょうがないが。 情報によると、寒狭川中流部は成魚放流が中心で、鮎釣りが始まるまでが釣期とのこと。 まだ魚は残っているという話を真に受けて、とりあえず券売り場直下を釣ることに。 水温は12℃とまずまずで、このあたりは水深30cmから7...
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京都由良川美山川支流

3年間の禁漁を4月16日に解かれて解禁直後は尺アマゴがごろごろ釣れたという由良川美山川に流れ込む支流で4月29日30日と遊んできた。 長らく地元京都の河川にはご無沙汰していたが、加齢なる方々と同じく遠出には腰を上げるのにかなりの意気込みが必要になってきた最近の私には手ごろな初釣り渓流であった。 瑞穂のH氏と西京極のS氏が同行してくれた。 この支流は本流との出会いから2Km程が特別放流区、以遠は自然渓流区となっている。入り口にチェーンが張ってあり徒歩での入渓、30分程歩いて自然渓流区に入ってしばらくの所から釣り始めた。春の訪れが遅かったせいか川原の草もまだやっと芽吹いたばかり、木々の新芽も葉が開きかけた所といった様子。 まだ葉が茂っていないので一見ラインは出しやすそうに見えたが、なかなか、小枝に掛ける掛ける、毛鉤のロストは半端ではない。 早朝6時はまだこの時期早すぎたようで暫く、というか長い間全く反応なし。解禁から連日攻め立てられているのが第一の原因とは分かっていても日が差し始めメイフライやマイクロカディスのハッチが目立ち始める9時頃になるとそろそろライズの一つくらいしてくれるだろうとほ...
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子入谷林道3

1月15日、前日前々日と久しぶりに雨が降り今日は暖かな日となった。 京都では全国女子駅伝が行われたが、応援の人たちも春のような陽気に気持ちの良い応援が出来たことだろう。 私たちは、また懲りもせず百里ヶ岳林道へと向かった。雪もかなり解けただろう、雨と夜の冷気で雪は多分ザラメ状態であろうとかなり期待して現地へ向かった。案の定、表面の雪はごく小さな氷状のザラメとなり、雨の適度な圧雪効果もあって今期初めてのいい雪の状態のスキーハイキングとなった。 宇多野ユースから数人の若者がスノーシュー遊びに来ていた。 先週の大雪の後、比良武奈ヶ岳の途上の御殿山までアイゼンのみで登ったというバイク野郎も我々が身支度中に加わり賑やかなハイキングとなる予定であったが、登りにかかる1Km付近までに脱落者続出、結局登りにかかったのは我々二人となってしまった。スノーシューには少し雪が重かったようである。 相変わらずの雪と山の景色のみとなってしまった。 ザラメ雪に下りを期待しながら息を切らせて焼尾地蔵小屋を目指したが、出発時刻が午後1時前と遅くなってしまったのと昼飯を焼尾地蔵小屋でと思って食べずに登ってきたが腹が減りすぎ...
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子入谷林道

降り続いた雪も一段落して青空が顔を出してくれたので朽木の雪はどうかなと出かけてきました。 朽木というと朽木スキー場と思われている方々が多いようですが、朽木渓流魚センター方面の奥のほうになります。 国道367から渓流魚センター方面へ梅ノ木橋を渡り次の橋から既にアイスバーンになっていました。 子入谷林道入り口まで除雪されています、積雪1mくらいでした。 思った通りのパウダースノー、なにわナンバーのジムニーが置いてありましたが誰も入った形跡はなく、バージンスノーに線を引いていきます。 パウダースノーというといい感じですが、さにあらず、ずずっと埋まって全く滑りません。ラッセルで歩いていきます。スキーの浮力の分だけ助かりますが、それでも2~30cmは埋まるので500mも歩くと息が上がってもう帰ろうかと何度も思いましたが、何となく足は前に進んでいるのです。 歩き出して1Km程は平坦で丁度よい準備運動区間ですが、この間がかなりきついんです。 登りにかかるとまたきつくなりますが、あまり休憩すると体が冷えてしまって余計に息が上がるので一呼吸入れる程度の休憩を何度も取りながらもくもくと登ります。 一呼吸入...
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千早川マス釣り場

大阪府南河内郡千早赤阪村にある管理釣り場、10日土曜日に行ってきました。メンバーはN(川)さん、W氏そして私の3名。フライ、ルアーエリアは受付をすませて車で移動します。小さな人工池が2つ さっそく釣り始めます。嵐山のときは師匠が「レインボーはうまくないねん」と全リリースしましたが今回は持って帰ります。ルールで5匹までお持ち帰りOK。9時ごろから釣り始めて12時にあがりました。もちろん15匹キープです。12時にあがると800円のキャッシュバックしてくれます。実質3,000円です。 午後からはN(川)さん邸でミニキャンプ ダッチオーブンで焼豚をローストして焚き火をかこんで呑んだくれます。それから今回の新発見!アジのひらきの燻製が簡単でとてもおいしいっ!これはおすすめ!簡単なのでこんど用意していきます。獲物のレインボーは塩焼きしました、やっぱりレインボーな味、っていうか味がない!たくさんのこってるので燻製にでもするかってことで塩漬けにしてから風乾してたら夜になりました。私、途中から寝てました。ほんで半分持って帰って翌日家でスモークしました。うまかったです。みなさんこれからはレインボーもお持ち...
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通天湖で東知憲キャスティングスクール

通天湖でFLYFISHERなどでお馴染みの東さんのキャスティングスクールがあったので覗いてきました。 通天湖キャスティングスクール報告記事にリンクしてます 私も矯正をお願いしてしまいました。 お蔭様で5mは飛距離が伸びたと思います。 ご存知のようにメル・クリーガーの「エッセンス オブ フライキャスティング」の翻訳をされた方なのですが。以前メル・クリーガーの翻訳をするきっかけを聞いたことがあります。 東氏が高校生の頃25年ぐらい前(中学生だったかな)九州でメル・クリーガーのキャスティングスグスク-ルがあったそうで、その頃から手紙などでいろいろ教えてもらっていたそうです。直(ジカ)弟子なんですね。  東さんはまず、振ってみろといいます。(振ってみて下さい、っていわはるんですよ) じっくり一人一人のキャスティングを前後左右からチェック、そしてキャスター自信がどういうところに問題点を持っているのかを聞き、矯正にはいります。私の場合ダブルホールのホールの引き加減、シューティング時のホールの強さ、バックキャスト時のラインのブレ。これだけでOK!飛んでいくんです!綺麗に! では、本章  邪魔にならな...
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T川有情

秋の訪れが本格化する9月最後の連休、今年のフライフィッシングの終焉をどこの川で過ごそうか・・・。 人に邪魔されず、静かにのんびりとキャスティングを愉しみ、そして渓魚たちに別れを告げたい・・・。 そんな思いを満たしてくれるところといえば、私にとっての母なる川、T川しかありません。 気ままな単独釣行と2日間たっぷり時間があるということで、現地到着が朝8時半といつもよりゆっくりめでした。 実を言うと今回は、過去に25cm以上の『T川アマゴ』が釣れた渕や瀬を、ひとつひとつ辿る想い出巡りの旅であり、また、最近興味を持ち始めたウェットフライを試してみるといった、二つのもくろみがありました。 前夜苦労して巻いたウィング付ウェットフライが5本と、ソフトハックルフライが5本。 これらを試すことが出来るのは本流中流部ということで、朝一番は、青い橋下流のポイントに入りました。 このところの好天続きで川はかなり渇水状態ですが、水温は16℃とまずまずです。 ドロッパーにピーコックボディのEHC16番、リードフライにはクイルボディのパートリッジ16番を結び、いよいよ至福の時の始まりです。 夏のあいだ賑やかだった蝉...
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