2009-06

リセット

人は痛みや苦しみというものによって生命の危機を事前に感知し危機を乗り越えて繁栄を謳歌してきたのであろうと推測する。 反面、いつまでもその危機感というものを持続し続けていると緊張が自身の対応能力の許容範囲を超えてしまい、逆効果を生み出し自らその生命の持続を諦めてしまいかねない危険性をもはらんでいるのだということを自覚し、忘却という都合のいいものを準備しているのである。 手取川へ再び、パートナーはN氏である。 SNM取水堰堤より4:00入渓、朝一の視力はティペットを結ぶにもフライを結ぶにもあまりにも衰退しすぎた二人がなんでこんなにも早くから入渓してしまったかというのを分かり易く書くと長くなるので簡単に言ってしまうと、幸運にも一番乗りしてしまったが夜明けを待つ間に二番組到着、2時間歩くので先に入っていいかと相談されOKしたが、3番組まで来られるとどうにもならないので早々に入渓したのである。 入渓から暫くの間見えないフライに苦労し、かなりの勢いでスプラッシュがあったり全く見失ったフライにポンと出たイワナを焦点の隅で気づいて大合わせをくれるがドラグがかかっているのは必至、合うはずがない。 最初の...
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不完全燃焼

SNM川を狙っていた。 今週から北海道渓流10日間の旅に出たH氏、多分金曜に出し抜いているN氏ともにお誘いのあるはずがない。 SNM行くか…一人で… ふと思い付いたことが完璧に裏目に出た。 以前より渓流に行きたいといっていた可愛い子ちゃん(といっても三十路を過ぎているが…)に行くか?とメール入れると即効行くという返事。 一応、夜中に出て寝ずの釣りやとか、クマもいるとか、様々に脅しておいて予防線をはっておく。 それでも行く?…行く!ということで爽快渓流初の女性アングラー登場かと意気込んだ。 U川あたりが最良かと思ったが、どうも最近の実績は谷のみと渓流初めての女性には厳しいコース取りになるのは必至、SNMにも行きたいし… SNMに一番乗り出来れば何とか1~2尾くらいは、谷上がりにさほど厳しいところもないし。 11:30に待ち合わせ、ひたすら走るのみ。共通の話題もすぐに底を尽き車内の会話も途切れ途切れ、都合よくぐっすりおやすみになってくれた。 途中食料の仕入れがてらトイレ、サービスエリアでトイレ…この時点で気が付くべきだったかなぁ、トイレ。 SNM林道でキャーキャー言うもののどちらかというと...
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北陸DEBUT

昨年末からキャス練、管釣りとDebutに向けて準備してきたW氏、今期に入り短い準備期間でDebutしたT氏、両氏はともにホームT川、高島I川K谷と渓流Debut以来未だ「ぼ」の字がないという。 今回はog氏が精進中のためN氏と連れ立って北陸イワナDebutである。 現地合流4:00ということでいつものようにギリギリに出発した私は道中稀に見る快走に恵まれ3:30には到着してしまった。早めに出て現地で仮眠するといっていたN氏一行に合流して起こすにもまだ早すぎるし、私も仮眠をというには時間がなさ過ぎるという中途半端なタイミングであったので本流を上流域まで走ってみて入渓待ち状況をチェックしてみた。 思いのほか本流筋に入渓待ちの車は少なく好きな場所を確保できそうであった。集合場所へ着いたのが丁度4:00、N氏一行は熟睡中のようで窓ガラスが曇っている。小用を済まし、一服して彼らが起きるまで横になって待とうと座席を倒して程なくN氏の車のドアが開いた。 N氏W氏は前回良かった取水堰堤上下流、私とT氏は本流の取水堰堤上流域へと別れて入渓、朝一は谷か本流か北陸イワナDebutのW,T氏の運命の分かれ道!!...
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