2011年9月釣行会

このところ毎年秋の釣行会は、南信州行きが定番のコースとなっている。
美味しいものを食べながら魚影の濃い川で遊ぶのが愉しみなのだが、ひと足早い秋を見つけに行くという目的もある。
しかし、今回はこれに何と山登りが加わった・・・!

毎年訪れているここOTG川は、木曽駒ケ岳登山の基地となっていて、紅葉シーズンが始まるこの季節は、全国から多くの中高年登山者や山ガールがやってくる。
今回、会社の山ガールF女子が“駒ケ岳に登りたい・・・”というので、往復の車中に同乗することとなったのだが、心優しきBird氏とT業師が同伴登山を志願するに至った次第・・・。

もちろん、嫌煙(老年)コンビの私OとWは辞退させてもらい、釣りに専念。
ということで、今回は1台の車に5人乗り合わせての賑やかな釣行会となった。
午前2時に出発、ノンストップで快走し、駒ヶ根インターに5時過ぎに到着。
コンビニで釣券を購入し、駒ケ岳行きバス始発場所のJR駒ヶ根駅へ向かった。
ここで山登り組の3人を降ろし、OTG川中流部へ車を走らせた。

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このOTG川は今年からC&R区間が廃止され、魚影が例年より薄くなっている。
いつもの入渓ポイントに到着し準備をしていると、川の向かい側に止まった車のテンカラ師に先に川へ入られてしまった。
およそ3km程の区間に多いときは15人近い釣り人がやってくる人気釣り場だけに、覚悟はしていたがやりきれない気持ちになる。

やむなく手前側の本命ではない方の分流を攻め上がることにする。
少し進んだちょっとした流れ込みで、本日初ヒットしたのは22-23cmのアマゴだったが、取り込み直前にバラシ・・・。
このところ鮎に心を奪われていたので天罰が降ったのかもしれない・・・。
しかし、さらに進んだ流れで23cm程の岩魚をキャッチした。

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その時ウェーダーの底のフェルトソールが半分ほど剥がれているのに気づいた。
しばらく我慢して釣り上がり、24cmまでのイワナを2匹追加したところで、前方に新たなフライマン二人を発見し、10時頃に一旦川を上がった。

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今回は荷物をかなりセーブしたため予備のウェーダーは持ってきていない。
仕方がないので、コンビニでガムテープを購入し、応急処置を施した。
Wにも3回ほど反応があったらしいがキャッチするに至らず、上流部はすでに3人入って居るので、下流部をやると言う。

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私の方は、天気もいいので、しばらく川原でうたた寝。

雨がパラパラ落ちてきて目を覚ましたらすでに11時半、少し早めの昼食にした。
毎年、お昼は駒ヶ根ファームスの中にあるレストラン味わい工房に決めている。
特製ウィンナーソーセージの盛り合わせとフルーティな地ビールが絶品。
ゆっくりとランチを愉しみ、車に戻って今度は昼寝。

3時頃、山登り組から下山したとの連絡が入り、バス亭まで迎えに行った。
駒ケ岳はあいにく雨とガスで視界が20m、本来なら素晴らしい眺望が眺められるはずだが、全く叶わなかったようだ。
こういうときに普段の行いが問題になるのかなぁ・・・?
いずれにしても、3人の中に雨男か雨女が居ることは間違いない!

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しらび平からロープウェイで標高差900mを7分半、千畳敷駅2612mに到着、ここから2956m木曽駒ケ岳山頂を目指す。

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千畳敷カールの花畑は既に終わっていた、紅葉にはまだ早い…

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八丁坂の急登を息を切らせて登るが、切れすぎて休憩ばかり、若手二人に先に行ってもらう。

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八丁坂を何とか登り切ると後は随分楽になる、中岳到着

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千畳敷から約2時間で木曽駒ケ岳三角点を踏む。

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濃いガスの中全く展望も望めなかったが、やはり山頂はうれしい。

今回の宿泊先である駒ヶ根ユースホステルにFさんを送り、4人で夕まず目に挑戦。
私とは最上流部へ、Bird氏と業師は駒ヶ根橋前後に入った。
雨で若干増水したが、薄暗くなってから大き目のカディスに好反応し、私が24cmに26cmと27cmのイワナを3匹、も26cmまでのイワナを5匹キャッチ。

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少し下流部に入ったBird氏は25cmまでのイワナを3匹、業師は他のフライマンに邪魔されてノーフィッシュに終わった。

夕食は、これもいつもお決まりのソースカツ丼、噂に聞くガロへ行ったものの満員御礼で順番待ちという状態。
仕方なく、その向かいにある明治亭のテラス席へ・・・。

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たっぷり食べた後、ユースホステルへ直行し、ワインとビールで再び盛り上がる。
komagane_YHOTG川の釣りに便利な宿は駒ヶ根ユースホステル
眠りに就いたのは11時頃、風呂にも入れて安上がりのユースホステル、今後の定宿になりそうである。

翌朝は5時起床、この日は天竜川の支流であるM川のそのまた支流K川へ。
本日は昨日と打って変わって快晴、雲もほとんど無く、駒ケ岳の山頂もくっきり見えている・・・。
“今日、登ったら良かったんや・・・!”、登山組の恨めしい声を聞きながら峠道をひた走る。

この川へは昨年も来たが、20cm前後のアマゴが一人2-3匹ずつ釣れた記憶がある。
今回はその場所からさらに車で15分ほど上流へ足を延ばしたあたりに入った。
車を停めた地点から上流部に嫌煙コンビが、下流部に愛煙コンビと別れて入渓。
結果として、愛煙コンビに軍配が上がった。

二人とも20-23cmのイワナを4-5匹ずつキャッチ。

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我々二人は、さあこの辺りからというところで先行者があって万事休す。
その後、昨年と同じポイントへ入ったものの、小型のアマゴが1匹釣れただけ。

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テントが設営してあったので、野営組に荒らされた後だったようだ。

空に浮かぶ雲はまだ夏雲で、遠くではミンミン蝉の声が聞こえるのに、辺りにはアキアカネが舞い、足元をバッタが翔び跳ねる。
夏と秋の季節が同居しているようだ・・・。
そんな心地よい木陰で昼食と昼寝をたっぷり摂り2時半出発、3時過ぎにFさんを待ち合わせ場所で拾い、駒ヶ根ファームスの味わい工房でコーヒータイム。

結局、Fさんはユースホステルから近くの美術館やお寺、ワイン醸造所などを見学しながら歩き回って待ち合わせ場所まで到着したようで、昨日の登山で疲れているところへこの日も歩き歩きで、いささか申し訳ないことをしてしまった。

さて、二日目の夕まず目は、攻守ところを代えて、今度は嫌煙コンビが駒ヶ根橋前後へ、愛煙コンビが最上流部へ入った。
最終的に、私が23cmまでのイワナを2匹、も同サイズを3匹、他のフライマンやテンカラ師、餌師があちこちに居る中で何とか魚の顔を見ることが出来た。

最上流部に入った愛煙コンビは、今回も好調だったようで、27cmまでのイワナをそれぞれが10匹前後キャッチしたとのこと。
今日は愛煙コンビの二人がポイントに恵まれたようである。
駒ケ岳登山で散々な目に遭った事で、山の神様からのご褒美ということか・・・。
とすると、二日間とも散々な目に遭ったFさんはどうなるのって・・・?
来年は、釣りガールとして参戦してください・・・!!!

さて、最終日の夕食はご当地名物のローメンで締める予定だったが、何故か萬里駒ヶ根店は閉店していた。
それなら信州蕎麦で仕上げようと“かねみつ”という蕎麦屋で石臼挽き手打ち蕎麦を堪能。

釣りの方はそこそこ満足、食欲の方もまずまず、登山以外は充分愉しめた今回の釣行会、来年は霊峰白山にでも登りますか・・・?