イワナが駄目なら鮎がある

8月に入ると近場の河川はどこも水温上昇でイワナの活性が下がってしまう。それでも何とかイワナに逢おうとすると、釣り場の高度を上げるか緯度を上げるしかない。さらに、北陸地方はオロロという小型のアブの攻撃が避けられない。それならこの時期だけは鮎と戯れるのが無難な選択だと思う。

8月2日、高校3年時のクラス会に参加するため石川県小松市へ向かう当日の朝、行き掛けの駄賃にと午前中だけ九頭龍川で鮎釣りを愉しんだ。入った場所は北陸自動車道と8号線の間の九頭龍川最下流域。
朝8時にオトリ屋さんで釣り券とオトリを2匹購入したが、何と1匹600円に値上がりしていた。準備して入川したのが8時半。ところが今年初の鮎釣りで車のロッドケースに積んであるはずのロッドがない。春先に鮎竿を片付けたのをうっかり忘れていたのだった。仕方がないので何故か車載していた軟調7.1mの渓流竿でやることになった。九頭龍川は腰くらいまでの深さの瀬でも底流れが強いので1号の錘と背バリは必須である。始めて5分位で18cmが掛かりまずは一安心。その後12時までやって20cmまでを7匹キャッチして上がった。今年も天然遡上の鮎が多く今の時期は16〜17cmの小型が多いが、たまに20cm超えも混じる。ただそうなると軟調渓流竿では引き抜きも出来ず、取り込むのに苦労させられた。

そして翌週の7日、急に思い立って出掛けたのは大津市南部を流れる瀬田川支流の大戸川。我が家から30km程で、1時間で行ける釣り場。以前は冬場にニジマスを放流していたが、今は鮎だけである。水質はあまり綺麗ではなく、トロ場には大型のナマズが潜み、オトリ鮎が取られることもある。鮎は放流物のみでそこそこの型の鮎が釣れる。朝7時に漁協事務所に到着しオトリと釣り券を購入して川に降りた。既に先行者が居たので声を掛けて右岸側に入った。水は平水だが昨夕に夕立があって笹濁り状態。入川してすぐに18cmが掛かりまずは一安心。その後もポイント毎に掛かり、12時半に上がった時点で20cmまでを17匹キャッチしていた。

暑いを通り越して熱い日が続く今日この頃、腰まで水に浸かって鮎と戯れるという避暑の仕方も有りかもしれない。

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