以前よりことWと一泊釣行を計画していながらなかなか行けなかったが、幸いにも今回の都合が付き二人で出掛けることにした。
その後Bird氏から『SNM上流部、イブニングボコボコ付きテント泊遡行、どうですか?』との“悪魔の囁き”に近いお誘いがあった。以前よりBird氏の思い(過去何回となくお誘いを頂いていた)であったが、今回はそれを丁重にお断りする。
通い慣れた処で地味な釣行?を選ぶ我々チームはBirdチームと違い気力(多少だが)はあるが、大胆にも体力の限界に挑戦するほど如何せん体力がない。という事で一日目は通い慣れたU川からと手堅く決めた。
現地に着いてみるとゴーッという音。何んとか川通し出来るかといざ入渓したが案の定水が多い! 見ての通りかなりの増水に少し躊躇したがはヤル気満々。
私が準備している間に幸先良くが数投で右岸の際で出した24cm。
この上流部の左岸側は平水であれば殆んど流れはない。
ポイントが限られているが岸際を流せば15,6cm程が何匹か出てくる。
増水で遡行に苦労しながら、型、数には少々不満を残しながらいつもの退渓ポイントまで行くことにする。
出るのはこの位のレギュラーサイズばかり。
遅い昼食の後、が初めてだとの事でI谷との出会い本流を攻めるが、ポイントが絞りにくく、ぽつぽつは釣れるが、もう少しサイズ的に欲しいところ。
一日目・本日の鬱憤(そこそこ釣れているのに…)を晴らすかのように雷雨の中イブニングで頑張る。
型はさほどではないがほんの短時間の間に5連チャンをやってのける始末。
二日目、SNMはBird氏に任せ、T水系M川から始めることにする。入渓すると20cm位までの岩魚が結構顔を見せてくれる。
肝心の核心部にさしかかると先行者らしき足跡がはっきり残っている。私がなんとか一匹出したが勿論あとが続かない。
そうこうするうちに前方にFFマンが一人居る。先に入るのならひと言声をかけてくれても良いのではないかとぶつくさ文句を云いながらと転進することにする。
昨今の釣場事情を考えるとこれも致し方ないことか…
しかし時間はまだ8時過ぎ、今頃から入渓するとなればごく近くのIWM谷位しか浮かばない。
この時間からであれば先行者は覚悟しなければならない。駄目もとで本流の出合い辺りより釣り始める。ここもかなりの水量でいつものようには橋の下をくぐれない。上流部も少しフライを流してみるが、あまり芳しくない。
いっその事、堰堤上部へ行ってみようかとに問いかけると『行ったことは行ったが、入渓点がどこか・・・』とこれまた頼りになる?返事。取り敢えずの拙い記憶を元に“堰堤の上はパラダイス”と心に決め、ひきつり気味の足を前に出す。
ひたすら歩く歩く
入渓早々倒木ギリギリを流したのフライに喰らい付いた26cm。
私にも以外にも平瀬で出た良型。
出水後の谷、水量はかなり多い様に思えた。
それにしてもどこも水が多いとはぼやくが、昨日の分を取り戻そうとやるべき事はしっかりやっている。
大きな落ちこみ下の巻きで着水と同時に“ガボッ”と1投目に出た良型。
何回となく使ったようなヨレヨレ感のあるフライのほうが確率的に高いのか…
この後も二人で27cmを頭に良型揃いを8,9匹ネットに収めた。
良型!うまくネットインできるか?
Wが最後のポイント、岩盤ぎりぎりで出した27cmの良型。直後ちょっとしたトラブルもあり、この渓の遡行を終ることにした。
最後にマムシのお見送りもあったが、“堰堤の上のパラダイス”尺上にこそ巡り会えなかったが9寸迄の良型の岩魚の引きを堪能した二人の釣行であった。