石川

三顧の礼

先週の土曜、O谷で昼寝をしたら涼しすぎたのか、それとも道中クーラーのかけ過ぎだったのか、日曜に鼻の奥が妙な感じで月曜には喉が痛くなり咳き込んで熱まで出てきた。薬をもらい必須の仕事だけしながら週末には何とか元気も出てきたが釣りには行けそうもなかった。 そんな事でN氏からU川へお誘いがあったが、今週は養生しますとお断りをしたんだが、土曜にもう一度病院に行き医者からもう大丈夫ですよと言われてから俄然気合が入ってしまった。 で、本日手取行ってしまいました、Nさんすんません。 手取ダム辺りの谷を5本見て回り、4本に入渓し、32cm1本出ました。(疲れたので要約のみ) SNMはすばらしい増水で上流部は入渓困難(だろうと予測)だが中流部はもってこいの水量だったのだが、こんな日を地元の釣り師がほって置くはずはなく、こってり攻められているようで3時間粘ってみたが10尾に届かなかった。 たまにこんなのが かなりの出水が有ったようで数週間前にいい釣りをした淵が砂利で埋まっていた。 SNM中流部もいつも水がこのくらい豊富なら楽しいんだが 午後から入ったこのK谷は入口から暫く落差がきついが中流部はなだらかな渓と...
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ECOしてないですか?

100%、エコと読むはずだ。先日テレビで芸人さんがヤホーで調べたんです、それはヤフーやろといったやり取りをしてウケていたがそれって一昔二昔前の化石やろ?と思う人も多いはずだが結構ウケてるって事はこの芸人さん考古学者の才能もあるのかもしれない。化石を掘り起こしては話題にしてしまう才に長けてるんだろう。 もっとも昔はヤッホーで調べたらな!って自慢げに言われたのが私的には一番うけたが… ECOが金になる時代になってきた、いいことではないだろうか。猫も杓子もエコエコで黙っていても環境は確実に良くなってくるに違いないと信じているのだがお人好しだろうか。CO2取引というものには胡散臭さを感じるが… お隣の迷惑なオッサンも7発も発射するには燃料費の節約が必要だったようで短距離に抑えてしまったようだが、まぁこれもエコ、時代錯誤なようでしっかり流行は押さえてるところがDearLeaderといわれる所以なんだろう、まっええ加減にして欲しいオッサンだ。 7発発射されてる最中に我々(W氏と)は巻き道も不明な程繁ったブッシュ(小浜ではない)と格闘していた。 手取川O谷に未明に到着、暗がりで見る限り増水の程度は大...
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リセット

人は痛みや苦しみというものによって生命の危機を事前に感知し危機を乗り越えて繁栄を謳歌してきたのであろうと推測する。 反面、いつまでもその危機感というものを持続し続けていると緊張が自身の対応能力の許容範囲を超えてしまい、逆効果を生み出し自らその生命の持続を諦めてしまいかねない危険性をもはらんでいるのだということを自覚し、忘却という都合のいいものを準備しているのである。 手取川へ再び、パートナーはN氏である。 SNM取水堰堤より4:00入渓、朝一の視力はティペットを結ぶにもフライを結ぶにもあまりにも衰退しすぎた二人がなんでこんなにも早くから入渓してしまったかというのを分かり易く書くと長くなるので簡単に言ってしまうと、幸運にも一番乗りしてしまったが夜明けを待つ間に二番組到着、2時間歩くので先に入っていいかと相談されOKしたが、3番組まで来られるとどうにもならないので早々に入渓したのである。 入渓から暫くの間見えないフライに苦労し、かなりの勢いでスプラッシュがあったり全く見失ったフライにポンと出たイワナを焦点の隅で気づいて大合わせをくれるがドラグがかかっているのは必至、合うはずがない。 最初の...
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不完全燃焼

SNM川を狙っていた。 今週から北海道渓流10日間の旅に出たH氏、多分金曜に出し抜いているN氏ともにお誘いのあるはずがない。 SNM行くか…一人で… ふと思い付いたことが完璧に裏目に出た。 以前より渓流に行きたいといっていた可愛い子ちゃん(といっても三十路を過ぎているが…)に行くか?とメール入れると即効行くという返事。 一応、夜中に出て寝ずの釣りやとか、クマもいるとか、様々に脅しておいて予防線をはっておく。 それでも行く?…行く!ということで爽快渓流初の女性アングラー登場かと意気込んだ。 U川あたりが最良かと思ったが、どうも最近の実績は谷のみと渓流初めての女性には厳しいコース取りになるのは必至、SNMにも行きたいし… SNMに一番乗り出来れば何とか1~2尾くらいは、谷上がりにさほど厳しいところもないし。 11:30に待ち合わせ、ひたすら走るのみ。共通の話題もすぐに底を尽き車内の会話も途切れ途切れ、都合よくぐっすりおやすみになってくれた。 途中食料の仕入れがてらトイレ、サービスエリアでトイレ…この時点で気が付くべきだったかなぁ、トイレ。 SNM林道でキャーキャー言うもののどちらかというと...
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鹿害

鹿や猿や猪、野鳥が増えすぎて作物が荒らされると聞き始めて随分経つが、大変だなという思いはあっても自分自身がさして被害を被っていなかったので差し迫って対策を望むという事もなかった。 このような動物の出没地域で生活していない人達はほとんどがそんな感覚ではなかろうか。 種の繁栄という生物発生以来の意識せざる企みによるものなのだろうから増えすぎた動物に何の罪もない。ヒトという天敵の繁栄の過程により発生した事象であり、人間社会に不利益であるヒト側から見た観測に過ぎない。 残念ながらこのような哲学を深々と書き綴る知識もなければ想像力もないが、釣りの哲学ならば…いや思い込みなら人並みには持っているのだが。 さて、難しい哲学などはさておいて、ここ最近鹿の被害という釣り師たちの体験談をよく耳にするようになった。いっぱしの釣り師であれば夜討ち朝駆けは一般常識、深夜に釣り場へ突っ走るのは不可欠な事なのである。 釣り場へ通じる道というのは先に述べた動物たちの活動圏内にある。で、よく耳にするというのは鹿をはねたという話。随分以前からカモシカにぶつけたとか猪を轢いたとかいう話はあったが、こうも頻繁に、また身近にこ...
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アキアカネはまだかいな?

今週も毎度おなじみの川へイワナ釣り、そして毎度おなじみのH氏と。 今回は爆釣ポイントへ朝一入るぞ!と4:30現地到着一番乗りの予定がタッチの差で名古屋、水戸グループ(ナンバーから察して)に先をこされてしまった。 奥は諦め、取水堰堤で夜明けを待つ。待つ間に大阪泉からの親子連れが3着で惜しくも銅、少しの間話していったがM谷で頑張るようだ。正直なところM谷も魅力的だが林道歩きが辛い、今度3着になったら行ってみようか美濃又。 うっすら明け出して釣りが出来るくらいになる時刻はもう5:30頃になってしまった、禁漁まであと何回来れるだろうか。 取水堰堤が放水しているので下流の堰堤から入り順次堰堤を越えて3つ目の堰堤まで攻めて丁度昼になり取水堰堤に置いた車へ帰り昼食。まだまだ日中は暑いが木陰に入ると割と涼しい、木陰に椅子を移して昼寝。 露草の花が咲いていたがまだアキアカネはいない、もうこの時期ロッドの先にいてくれなければならないんだが… 我々が爆睡している間に先行は帰った、と先に目覚めていたH氏が確認していた。 午後、といってももう15:30だが朝一予定していた爆釣ポイントを攻めることにした。 2番手...
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暇つぶしに

今年の夏の集中豪雨は怖いくらいの集中ぶりで天気予報で不安定と聞くともう川へ行く気がなくなってしまう。 雨雲の様子を見ながら8/17いつもの川へ出かけてみた。 50mm~100mmの雨雲が夜半に1時間ほどの時間で通過したのを道中で確認、丁度よい増水ならよいのだがと通過地点にむかう。 道中、北陸道の反対車線で車が炎上していた、雨も怖いが事故も怖い。長い休みダレの気分を引き締めなおし眠気を覚ます。 いつもの谷の入り口は丁度よい加減の増水、入れ食いポイントの上流へ向かう。林道が地道になるところからのブッシュがかなり伸びており轍の両脇が見づらく歩くようなスピードで登るが何度かゴンとくる石に乗り上げてしまった。 ようやくたどり着いた入渓ポイントにはタープ張りのテントがでんと居座っていた。大阪ナンバーであった、ん~最終日までいるか…よ~頑張る、人のことは言えんけど。 引き返して取水堰堤から入ることにした。 上流はもう水が引きかけているのか通常の水位に毛の生えた程度になっていた。渇水が続いていたのか取水堰堤の取水が止められ下流へ放水されてる。 お盆の釣りは少ないかと思ったが結構攻められているようでなか...
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嵐を呼ぶ男

京都は連日35度を超える猛暑日が続いている、道路上の気温は43度まで上がることも珍しくなくなった。強い日差しに燃えてしまいそうである。 かねてより企んでいた石川SNM川上流域探索遡行、アブが出る前にやってしまわなければならないとH氏と決行することにしたが、この暑さに体力が持つかどうか心配であった。 AM1:30R303熊川宿道の駅でH氏と合流、一路SNM川へ。 5時前に林道終点に到着、先着はなし、珍しい、のかな?…毎度来る谷ではないがこの谷に一番乗り出来たのは初めてである。 後続を引き離すためには1時間は歩いておきたい。早速遡行準備を済ませ取水堰堤へ向かうが困った…もうアブに囲まれている。メジロだ、まだ数は少ないが5~60匹には囲まれているだろう。取水堰堤をおり河原に立つ、河原の砂地にくっきりと足跡が残っていた。ほとんど風化していない、昨日か一昨日のものと思われる。水量も前回より10cmは落ちている、川底の石も茶色みが強くこのところ雨もほとんど降っていないようだ。 取水堰堤から数十メートルも遡行しないうちにアブの姿は消えたので一安心。 もくもくと時計を見ながらの遡行はなかなか辛い。釣り...
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手取川散策

梅雨も明け(たんじゃなかろうか?)、本格的な夏の到来。京都では祇園祭の鉾建ても始まり、町行く女性の華やかさに目を奪われるくるおしい季節である。 T川では鮎も解禁し、渓流は高度を稼ぐ釣りの季節となった。 ここ数年U川の手軽さについつい誘われてイワナ釣りらしいイワナ釣りはトンとご無沙汰してしまっているなと常々思っていたところ、H氏からどこか面白い釣り場はないかとのお誘いがあった。 とはいえ、準備も情報もなくテント持ちでホイホイ行けるほど詳しく知る谷もない。 かねてより私の瀬波川の話に少しく興味を持ってくれていたH氏であることを思い出し、手取川の大杉谷と瀬波川に紹介がてら行って見ることにした。 AM4:30大杉谷ナナコバ谷出合い上流部の入渓ポイントに到着、まだ薄暗い。フライが見える明るさになるまで暫くの間待つ。 入渓点は平瀬になっていていつもこのポイントでイワナのご機嫌伺いをしてみる、ライズがあり2~3尾の小物が釣れればその日の釣果は約束されている。が、今日はさっぱり反応なし。 5:30、すっかり明るくなりフライも確認できるようになった。最初の堰堤までは100m程、この区間は準備運動区間で小...
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信心が足りない…

久しく手取水系を訪ねていなかったので瀬波の川歩きがしたくなった。 釣りがしたくなったと書けないところが辛いのだが。 瀬波…一番乗りしたいのは山々なのだが未明から一人で入渓するには少々怖い。同行者を募っても遠い・歩くのが…・釣れない・しんどい、様々な理由でお断りされてしまうので一人で行くしかない。必然的に二番手三番手の時刻に取水堰堤車止めに到着するよう出発する。朝7時過ぎ到着、え?一番乗り?うそ!と思いきやもう一つカーブの先が車止めだった。まぁ、いいやどうせ二台三台は停めてあるに違いない、スペースが狭いからここに停めてボチボチ行こうと準備していたらカーブの向こうから二人連れが歩いてくる。「釣りですか?」この格好が沢登りにでも見えるかといいたいところだが笑顔で「ええ、ボチボチやってみようかと」。 あ~ぁ、先行ならさっさと行って欲しかったなぁ、わざわざ間をおいて来たつもりやったのに…少し寝てから行くことにするか。内心ほぼスケジュール変更を決意してコミュニケーション参加。 岡山からきたという50代半ばの二人は北陸の渓をあちこち周っていると言う。15年前に来た時は40cmが上がりましたという一人...
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