渓流フライフィッシング紀行

2012年夏、釣行会

九州では豪雨の被害も聞かれ、まだ梅雨の明けきらない微妙な時期、雨雲の追跡から逃れるように出かけた今回の一泊釣行会夏編。結局、昨年同様、石川県を代表する名川T川水系へ向かうこととなった。支流も多くあり、少しくらいの雨でも水引きが早いと言うのが選択理由である。今回は二組に別れ、13時に白山下のIキャンプ場で集合することにした。Bird氏とN老師が向かったのはMD川、Bird氏は今年3回目だが、N 老師には林道歩きが相当堪えそうだが・・・。WとT業師、そして私の3人が向かったのは、昨年同様のSN川。昨年、イマイチだったので雪辱戦の意味合いもあるし、何より紫色に輝くあのイワナ達に逢いたかったのである。朝5時に現地到着、目指すポイントに一番乗り出来たようである。Wは比較的魚影の濃い区間上流部に単独で入り、T業師と私は中流部のスロープのところから川へ降りた。降りたところにあるプールで、いきなりライズを発見!イワナ特有のモコッとしたライズ、まずTに挑戦してもらった。何度か流すうちにようやくヒットしたものの、寄せる時に外れてしまった。続いて同じプールを私が挑戦、流れ込みのあたりで良型がヒットした。無事...
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いとおもしろき川

久しぶりに訪れた川は以前と少しも変らず、14年もの間支流全域をC&R区間として提供し続けている渓流師垂涎の河川である。今回のレポートを書くにあたり様々な想いが溢れたが到底書ききれないので書かないことにした。鮎も始まりog氏はどっぷりとはまり込んでFFなどもう頭の隅にも無いようなので、取り残された我々は4人連れ立ってさてどこへ行こうか算段してみた。U川、TD川、T川も飽きてしまい老師などは単独でしかも平日に1泊2日で庄川水系を探りに行く始末である。そんなことでまだ皆さん行ったことの無い川で比較的近い川をご紹介がてら行ってみることにした。ガイド役の私としては日中だめでもイブニングにC&Rに逃げ込めば何とかなるだろうし、最悪U川へ転向するのも楽、もっと欲があるなら小鳥川水系までご案内するにも比較的近いしなどと逃げの画策には最適だったからである。名神、東海北陸と乗り継ぎ3時間半、SNMとほぼ時間的には同じような時間でいけるがもう10数年もご無沙汰なので以前と同じようなポイント取りで釣果を出せるか全く不明な状態のガイドはまずはC&Rの支流合流点の本流筋が3本に分かれて流れる区間を一押ししてみた。...
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あとあとまで…

今シーズン2回目となる単独釣行、5月に続き今回も新規水系(私にとっての…)へ行く事にした。以前よりどうしても一度は行ってみたかった“庄川”である。最近になって少しは調べたつもりではあったが、『まぁ取り敢えずは行ってみてから考えよう』と云ういつものことながら、まこと行き当たりばったりの釣行となった。庄川水系については本流のみならず支流もざっと数えるだけでも両手で全く足りないくらいあり、思案六法、悩ましいところである。先ずは一番人気?(多分)の支流へ7時過ぎから入渓。快晴、微風、気温18℃、一見するなり平水ではなさそう。渇水気味と判断し今回の釣行はちょっと厳しそうに感じた。然し、川は開けていて結構ラインを出せそうなのでロッドの選択も迷わなくて済む。適当な落差があり、平瀬、落ち込み、木々のオーバーハング、大小の石が点在し、いたるところがポイントとなっている。巻くような堰堤も無く、非常に快適にフライを流せる渓流である。入渓後ものの数分で立て続けに2連チャンし、今日は幸先が良いように感じた。入渓早々立て続けに出たのと同型のイワナ。唯一のアマゴ!こんなのも出ました!   少し以外でしたが…。本日の...
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近場も増水…

今期もまた増水の二文字に取り憑かれそうだ。今週はどこをどう回っても無理だと不貞寝を決め込んでいた土曜、毛鉤など作ってみたが気が乗らない。老師は木曜から庄川を1泊2日で探釣、きっちり雨の前に御帰還とのこと、ほんまにもう平日行ったろかなとか…無理ではないがそんな時に限って急用が入って「すんません」とか言わなければならない羽目になるし。で、だめもとで近場で濁りにくい谷2~3個ピックアップ、早朝より出かけてみた。E川水系のSB川5時到着、水は高いが濁りはさほどでもない、午後からなら丁度いい感じ、上流本流が3本に別れる内K川上流は濁りにくいので橋から出合いを見てみたが本流筋は3本とも釣りの出来る状態ではない。養魚場が管理するS谷川は濁りも無く水量も丁度良い、もう1本の筋に流れ込むK谷も濁りにくいはずだと確認に行くと思った通り万事OK!K谷を午前中やって午後からSB川でイブニングと決定。K谷に到着した頃はまだ小雨がぱらぱら降っていたが支度を済ませた頃には止んできた。緑のトンネルを抜ける林道跡を30分歩き林道跡が小谷に曲がるところから入渓。以前は(といっても15年以上も以前だが)滝までがアマゴ優勢の...
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近場のプチパラダイス・・・?

金曜から土曜にかけて雨が降るパターン、また悪い巡り合わせに陥ったようだ。我々Saturday Anglerにとって土曜日は“さぁ釣るデ~”であり、中でもドライフライの釣りにコダワリを持つ人種には、濁りや増水は大敵。3週間ぶりの釣行となった6月9日、それまで悶々とした日々を送っていただけに大きな期待を寄せて臨んだものの、前日から無情の雨が・・・。予定していたT川の累積雨量が朝6時の時点で22㎜、既に増水は覚悟しなければならないし、これ以上振り続けばミルクコーヒー状態が予想される。“さて、どうしたものか・・・”と、同行の老師と思案を巡らせながら湖西道路を北進していると、“K川へ行ってみようか・・・?”と老師のひと言。このところ急に腕を上げた業師が密かに通っているK川だが、我々クラブメンバーにとって、本命の川が増水時の保険にしている川であり、フライフィッシング初心者にとっての練習の場でもある。魚影はそこそこ濃いのだが、アベレージサイズが16-17cmと不満が残る。しかし、業師の話によると、堰堤の奥は良型が混じるらしい。T川に見切りをつけ、さほど期待もせずに奥の車止めに到着したのが7時。既に餌...
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25リミッター付き?

近畿地方が梅雨入りした。北陸方面も夜半から降り続く雨でかなりの増水が予想できた。こんな時頼りになるのがK谷!今回は業師に週末の予定は無いとのことで、取り敢えず(毎度のフレーズで)行ってみようかということになったので、まずはMD川を目指す。本流は濁流となっているがMD川の流れ込みは澄んでいた。しとしとと降り続く雨にイマイチ気合いをそがれるがカッパを着込んで林道を登る、寝不足がたたり息絶え絶えである。一気に林道終点まで行きたいところだが、帰りも林道を帰って来たいので途中から様子見に入渓。一発目に来たのは18cm、2発目も18cm、好ポイントの反応もイマイチ、ということはプレッシャー高ということか。水も高いし、プレッシャーも高い、ま、釣りになるだけ今日はましと思って昼まで頑張ることにした。業師にポツポツと22~3cmがヒットするが私はばらしてばかり、エクステンドQBPの針の取り付け角度を若干変更してみたのでその影響かと疑ったが、一日やってみて一度フッキングして針が外れてしまったのが50%近くという最悪の角度であることが解った。従来の角度が現在のところベターだが食いが渋い時のフッキング率が若干...
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諦めるのもいいもんだ

取り敢えずこことここは行っておきたいという谷も残るはひとつ。SNM !1番じゃなくても2番じゃなくても3番までなら奥へ行くぞ!と張り切って毛鉤を巻いた。エクステンドがやはり反応いいなとI谷で久しぶりに使った時感じたので今回は数本巻いて行こうと思ったのがいけなかった。やはり時間がかかってしまう、おまけに先週使えそうな毛鉤を全て使ってしまったので普通のQBPも巻かなければならない。巻き終わったのが3時、SNMに1番なんて到底無理。まぁいいか、何番でも取り敢えず見に行っとかんといかん。林道終点の堰堤に着いたのが7時前、3番であった。釣れそうな所まで上がって、そこから帰りの体力の残せる限界まで行ってみようと弁当持ちで準備完了。取水堰堤を越えて上流の川を見て唖然とした。取水堰堤下の水量から想像していたよりかなり水量が多い。ほんの10~15cmほどなのだが、深い瀬の多いこの谷ではこれだけでもかなり大変だ。渡れる瀬が少なく、何よりフライを流せるポイントが無いに等しい。堰堤の上で随分悩んだが、行ってみるしかない、行ける所まででいいから行こうと決めた。2台先に行ってるのだから行けるはずだ、ただこの2台は...
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滝の上のパラダイス…

金曜の夜半から出発しようと意気込んでいたが、うっかり寝込んでしまい意気込みが半減してしまった。結局出発したのは10時過ぎ、行き先定まらず。どうせこんな時間に行ってもどこも2番手3番手で釣れないはず、谷より本流狙いのほうがまだましかもしれない。TD川かU川、U川は多いだろうし…TD川しか残っていない。夜間なら3時間半で着くが昼間はどうもいかん!4時間半かかってしまった。2時半、まだ本流を狙うには日が高すぎる。取り敢えずO谷を3時間ほどでチャッチャと済ませて本流に6時なら何とかなるだろうとO谷へ入る。O谷中流部へ到着するとアルトが1台停まっていた、よう来れたな~と思っていたら初老の男性が何かを探しているようだ。男性によると午前中1組入ったとのこと…だろうな(--;取り敢えず入ってみる、少しくらい反応があれば堰堤に取り付こう。入渓即1発、ほんまに入ったんか?ところがこの後ぱったりと反応がなくなる。堰堤下のいつも数尾必ず出るポイントも全く反応なし。雪代後で石に泥がついているし藻も相当ついていて滑り易い。反応もないし、イブニングまでの短時間でここを攻めるにはほんの少しだが水も高いし石も滑り易いの...
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実のところ…

実のところ、当日家を出るまで迷ってしまい 二日間の予定であればどちらにしてもゆっくりマイペースでやれば良いと、今回滋賀北部は見送り、福井方面へ行く事に決めた。それならばと “あるショップ”の方から情報でA川へ行こうと決め車を走らせる。この水系であれば一日で2,3か所は廻る事は可能だし、後は毎年お馴染のU川へ行けばさほどあたり外れはないだろう判断し。福井インターで降りる。先ず支流(里川の趣きのある小渓流)のAM川へ7時頃から入渓。聞くところによるとさほど大きな魚は居ないが、数は結構楽しめますよ!とのことであった。車を止めてからすぐに入渓できる処から川に下りる(私にとっては非常に楽)。入渓後ものの10分程で18cm程のヤマメが出た。確かに型は期待出来ないが、そこそこ体高のある魚だ。里川らしく道路よりはずれた処では反応は確かに良い。盛んにライズを繰り返しているポイントでは#14のカディスに2匹、3匹と元気よく出て、同じ様なサイズではあるが一時ライズフィシングを楽しむ。入退渓は大変楽である(私的に)が、人家の辺りでは魚の反応は流石にいまいちである。少し下流にはそれなりの落ち込み等があり、若干釣...
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他に行く川ないの・・・

今週は2パーティに分かれての釣行。Bird氏と業師のTは北陸方面へ、しかし何故かI川経由で・・・?Bird氏は余程I川水系N西谷川が気に入った様子で、このところ毎週のように手を変え人を変え足繁く通っている・・・!確かにロケーションや渓相はいいのだが、魚影の薄さが物足りなさを感じさせる。 我々3人組の方は、ほぼ1年ぶりに大きな期待を寄せてのT川詣で。7時半に下流部へたどり着いたものの、前々日に降った雷雨の影響が残っていて、増水しているし、濁りも少しある・・・。最上流部なら何とか釣りになりそうな気もするが、昨年の5月の連休にN老師と最上流部に入って、増水のなか散々な目に遭った記憶が蘇る。散々迷った挙句、最終的に意を決して向かったのは、お姉さん格の川、(こちらも再三の・・・)。私も同様に3回連続で、Bird氏のことをとやかく言えない・・・?“この時期はイワナではなく、どうしてもアマゴの良型が釣りたい”などと正当化するのも空しい気がするが・・・。何より、同行のN老師やWには初めての川で興味津々といったところ。途中のお店で入漁券を購入し、まず向かったのはダムのすぐ上。前回、餌師が入っていたところ...
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