
U川、男達の集い
瑞穂町からやってきたH氏は、鮭釣りにも挑戦する、熱血のフライマンである。奈良県御所市から初参加したN氏は、夢の尺イワナへと思い入れが人一倍強い。池田市から参加のM氏は、ロッドより少年野球でバットを振る方が多いようだ。京都市から駆けつけたF氏は、なまず釣りが忙しいらしく、少々お疲れ気味?そして城陽市から老体に鞭打ってはせ参じる私O、ユンケルが頼みの綱である。こうして各地から5人5様のそれぞれの思惑を持った老兵が集った今回の釣行会、早朝4時半にH温泉前に集合という、かなりの強行スケジュールにもかかわらず皆元気な姿を見せてくれた。久しぶりに合わせた顔と顔だが、何も言わなくても目と目が合えば自然に笑みがこぼれる『男達の集い』である。12時にいつものI谷上流部のテン場へ集合することだけを決め、それぞれ思い思いのポイントへ散って行った。今回、私とペアを組んだH氏と取水堰堤上流部の流れに降り立ったのが5時。次第に明るさを取り戻して行く光の中で、ススキの穂が揺れる川べりをそっと歩きながら、ゆっくりとラインを繰り出す・・・そうした時の流れに浸れる瞬間というのは、無上の悦びとなって全身を包んでくれる。水量...