
T川、増水未だ収まらず
3週間ぶりのT川である。末期に入った梅雨前線が日本列島の各地を暴れ回って、先週など大増水した川や崩落した林道を想像するあまり、どこへも行く気になれなかった。それまでは渇水を嘆いていたのだが、天の恵みもほどほどに・・・という訳には中々いかないようである。ようやく晴れ間の続いた7月29日、満を持して出かけることにした。朝5時半に到着すると、たっぷりと雨水を飲み込んで、まだ水かさの高いT川が迎えてくれた。幸いなことに濁りはないが、小雨模様の天候は、雨量の増加とともにミルクコーヒー色へと変貌する危険をはらんでいる。今回の同行は、2週間前に単独でこのT川に来たものの大増水と濁りであえなく退散させられたNO氏。二人とも気合いは充分、水温は15℃でこの時期にしては文句の無いところ、意気込んで押しの強い流れの中に立ち向かっていった。いつものA級ポイントは水勢が強すぎるし、B、C級ポイントは魚影が薄いし、と苦労しながら進むうち、ようやく1尾目にめぐり逢えた。23cm、いつもの幅広美形アマゴだが、ゆっくり見とれている暇はない。だんだん雨が強くなってきたのだ。次のポイントでヒットしたのは25cm、久しぶりに...